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マチューが逃げ切り4人の争い制す ポガチャルがマイヨ・ジョーヌで第1週終える|ツール・ド・フランス2026

ツール・ド・フランス2026は第1週が終了。その締めとなった第9ステージは逃げ切った4人の争いをマチュー・ファンデルプール(アルペシン・プレミアテック、オランダ)がモノにした。これでツール通算3勝目。マイヨ・ジョーヌはタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)がキープし、第2週へと向かう。

史上初となる酷暑によるレース距離短縮

7月4日にスペイン・バルセロナで開幕したツールは、徐々に北上して第3ステージ途中でフランスへ。ピレネーを経て内陸部へと入っている。

第1週の最後となる第9ステージは、マルモールからユセルまでの154.6kmに設定。当初は185.5kmだったが、レースを実施するコレーズ県にフランス気象局(メテオ・フランス)が最高レベルの猛暑警報「レッド」を発令。同県からの指示もあり、30.9km短縮でレース実施することになった。実際、この日はスタート地マルモールで気温38度を記録し、フィニッシュ地ユセルも34度まで上がった。

© A.S.O./Charly López

逃げ有利と見られていたレースは、距離が短くなったことで変化が出るかが見ものに。リアルスタートから激しい出入りが続き、その流れのまま13.9km地点に置かれた中間スプリントポイントへ。ここはポイント賞首位のマイヨ・ヴェールを着るマッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)が1位通過。ポイント加算に成功している。

なおもアタックとキャッチが繰り返されたまま50km地点を通過。さらに10kmほど進んだところで15人が集団から抜け出し、ようやく逃げの態勢が整う。それでも、メイン集団とは1分前後のタイム差が続き、先頭グループは常に射程圏に捉えられた状態のまま先行する形になった。

© A.S.O./Charly López

コースなかばの2級山岳シュック・オ・メを前に、先頭グループからクイン・シモンズ(リドル・トレック、アメリカ)とトビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)が抜け出す。上りが本格化するとトーマス・ピドコック(ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム、イギリス)らが合流。ピドコックはそのまま頂上を1位通過する。

フィニッシュまで60kmを残した段階で、先頭グループは8人。約50秒差で追うメイン集団も約40人まで人数が絞られて、互いに先を急いだ。

© A.S.O./Charly López

メイン集団の猛追をかわしステージを制したマチュー

新たな局面が訪れたのはフィニッシュ前25km。4級山岳の上りでマチューがアタックし、そのまま頂上を1番に通過。ここにヨハンネセン、アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト、フランス)が続き、ピドコックもメカトラを自身で対処しながら遅れて合流。先頭4人として逃げ切りを目指す。

© A.S.O./Charly López

メイン集団はネットカンパニー・イネオスやコフィディスが牽引し、残り10kmで前の4人とは45秒差に。ただ、脚のあるメンバーがそろった先頭グループは、タイム差を維持しながら着実にフィニッシュへと近づく。残り1kmを切ったところで、その差は22秒。逃げ切りが決定的になった。

最後の1kmは勾配4%の上り。マチューを先頭にピドコックが番手につけ、ヨハンネセン、ゴーダンの順に並ぶ。互いを見合いながら仕掛けどころを探る。そして、最終コーナーを抜けたフィニッシュ前200mでスプリントが始まった。

先頭で加速したマチューはヨハンネセンに迫られながらも、トップは譲らず。ここ一番の勝負強さを見せてステージ優勝。ツール通算3勝目を挙げた。2位にはヨハンネセン、3位にピドコック、4位にゴーダンと続いた。

© A.S.O./Thomas Maheux

メイン集団も最後はペースを上げてフィニッシュへ。マチューらから6秒差で続きステージを完了させた。個人総合上位陣に主だった変動はなく、ポガチャルはマイヨ・ジョーヌのまま第2週へと向かうことになった。

© A.S.O./Thomas Maheux

翌13日は今大会1回目の休息日。続く14日に第10ステージを行う。中央山塊を行くルートは6つのカテゴリー山岳が控える。フランス革命記念日でもあり、地元ライダーたちがステージ優勝を目指してトライをすることになる。

ツール・ド・フランス2026 第9ステージ 結果

1 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・プレミアテック、オランダ)3:27:51
2 トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)ST
3 トーマス・ピドコック(ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム、イギリス)
4 アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト、フランス)
5 フィリッポ・ガンナ(ネットカンパニー・イネオス、イタリア)+0’06”
6 マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)ST
7 マイケル・マシューズ(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)
8 ニコラ・ブルイヤール(トタルエネルジー、フランス)
9 ジョルダン・ジェガット(トタルエネルジー、フランス)
10 ショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト、アメリカ)

個人総合成績

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)32:17:04
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+2’42”
3 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)+3’27”
4 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)+3’30”
5 フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)+3’34”
6 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)+3’55”
7 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+4’00”
8 レニー・マルティネス(バーレーン・ヴィクトリアス、フランス)+4’21”
9 マティアス・スケルモース(リドル・トレック、デンマーク)+4’57”
10 エガン・ベルナル(ネットカンパニー・イネオス、コロンビア)+9’12”

ポイント賞

マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)

山岳賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

ヤングライダー賞

イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)

チーム総合成績

リドル・トレック

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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