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リドル勢が第4ステージでワン・ツー マイヨ・ジョーヌはトレーエンに|ツール・ド・フランス2026

ツール・ド・フランス2026は現地7月7日に第4ステージが行われて、181.9kmのレースは大人数の逃げがそのままメイン集団に先着。10人によるステージ優勝争いは、マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)がモノにし、チームメートのクイン・シモンズ(アメリカ)も2位で続いた。また、マイヨ・ジョーヌはピーダスンと同タイムでフィニッシュしたトースタイン・トレーエン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)へ。自身はもとより、ウノエックス・モビリティとしても初めてツールのリーダーとなる。

最大34人の先頭グループ

前日の第3ステージでフランスへと入国したプロトンは、引き続き南仏を進行。城塞が世界遺産に登録されるカルカッソンヌから、フォアまでの181.9kmで争われた。コースは途中4カ所のカテゴリー山岳が控え、すべて上り終えるとフィニッシュまでは約35km。終盤にかけては下りと平坦。コースレイアウト的に逃げ向きとの見方が強かった。

リアルスタート直後の激しい出入りを経て、10km地点を過ぎる頃にピーダスンやビニヤム・ギルマイ(NSNサイクリングチーム、エリトリア)らが乗ったグループが先行を開始。しばし集団との差は数十秒のままだったが、次々と選手たちが合流したこともあり、徐々に逃げの形を整えていく。20km地点を通過する頃には34人にまで膨らみ、集団とは1分近く差が広がった。

© A.S.O./Thomas Maheux

そのまま大人数のリードは続き、93.4km地点に設定された中間スプリントポイントはギルマイが1位通過。ミッションを果たし、2位で続いたヤスペル・フィリプセン(アルペシン・プレミアテック、ベルギー)とともに集団へと戻っていく。その後、ヤン・トラトニク(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)とマティアス・ヴァチェク(リドル・トレック、チェコ)が抜け出したのを機に、前を走る選手たちはさらにペースアップ。この日4つ目のカテゴリー山岳となる、2級のコル・ド・モンセギューで再びひとまとまりに。この上りの頂上目前でクインズやラウル・ガルシア(モビスター チーム、スペイン)らが仕掛けたが、決定打は生まれないまま10人まで絞り込まれた状態で終盤戦へと移った。

この頃には先頭10人とメイン集団とのタイム差が10分以上の開きになり、総合タイム差5分6秒でスタートしたトレーエンへのマイヨ・ジョーヌ移動の可能性が高まる。また、ピーダスン、シモンズ、ヴァチェクを残すリドル・トレックが先頭グループの主導権を握り、散発するアタックをすべて封じる。10人の形勢はそのままに、フィニッシュ地フォアへと達した。

© A.S.O./Thomas Maheux

スプリント力に勝るピーダスンが通算3勝目

10人のまま最後の数キロを迎えると、ヴァチェクがピーダスンをしたがえてグループを牽引。散発するアタックを封じながら、エースでのスプリント勝負に備える。その態勢のまま残り1kmを示すフラムルージュを通過し、最終コーナーへ。ここでケヴィン・ヴォークラン(ネットカンパニー・イネオス、フランス)が先頭まで上がるが、コーナーを抜けて最後300mの直線でピーダスンが労せず先頭に立った。

こうなるとあとはフィニッシュへと急ぐだけ。一瞬で他選手を引き離す抜群のスピードで勝負を決定づけたピーダスン。その後ろではチームメートのシモンズも2番手に上がって、リドル・トレックによるワン・ツーフィニッシュを達成。

ピーダスンはこれでツール通算3勝目。第2ステージ以降着実にポイントを加算しており、このステージ優勝によってポイント賞首位に。マイヨ・ヴェールで次のステージへと向かうことになった。

© A.S.O./Thomas Maheux

マイヨ・ジョーヌはトレーエンに

メイン集団は大人数の逃げを最後まで容認。結果的にステージ29位までを逃げライダーが占め、集団はピーダスンから12分59秒差でのフィニッシュに。リーダーチームのUAEチームエミレーツ・XRGによる主導のもと、レースをクローズさせた。

この結果、マイヨ・ジョーヌはステージ8位で終えたトレーエンに。祖母が日本人で、昨年の宇都宮ジャパンカップサイクルロードレースにも参戦した30歳が、ツールでは初となるリーダージャージを着用。ウノエックス・モビリティにとっても初めてのマイヨ・ジョーヌとなる。

© A.S.O./Thomas Maheux

翌8日に行われる第5ステージは、今大会初となる平坦ステージ。スプリントフィニッシュが予想され、エーススプリンターを擁するチームを中心にレース構築されることが予想される。

ツール・ド・フランス2026 第4ステージ 結果

1 マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)4:10:45
2 クイン・シモンズ(リドル・トレック、アメリカ)ST
3 ラウル・ガルシア(モビスター チーム、スペイン)
4 マルコ・フリーゴ(NSNサイクリングチーム、イタリア)
5 ラムセス・デブライネ(アルペシン・プレミアテック、ベルギー)
6 ケヴィン・ヴォークラン(ネットカンパニー・イネオス、フランス)
7 ショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト、アメリカ)
8 トースタイン・トレーエン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)
9 パブロ・カストリーリョ(モビスター チーム、スペイン)
10 マティアス・ヴァチェク(リドル・トレック、チェコ)

個人総合成績

1 トースタイン・トレーエン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)13:02:46
2 ショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト、アメリカ)+0’28”
3 マティアス・ヴァチェク(リドル・トレック、チェコ)+3’50”
4 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+7’53”
5 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)ST
6 ラムセス・デブライネ(アルペシン・プレミアテック、ベルギー)+8’06”
7 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)+8’16”
8 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)+8’17”
9 フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)+8’20”
10 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)+8’41”

ポイント賞

マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)

山岳賞

アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト、フランス)

ヤングライダー賞

マティアス・ヴァチェク(リドル・トレック、チェコ)

チーム総合成績

リドル・トレック

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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