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ヴァーレンショルトがツール初勝利 史上最速50.91km/hで進んだ第11ステージ|ツール・ド・フランス2026

ツール・ド・フランス2026の第11ステージが現地7月15日に行われて、スプリントフィニッシュをソーレン・ヴァーレンショルト(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)がモノにした。最終局面を早めの仕掛けで飛び出すと、スプリンター陣の追い上げを振り切って一番にフィニッシュへ。ウノエックス・モビリティはこの日、レースを終始動かしてヴァーレンショルトの勝利につなげた。

スプリンターチームがレースをコントロール

前日のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)の走りに沸いた中央山塊に別れを告げ、プロトンは北進。ヴィシーからヌヴェールまでの161.3kmは高低の変化がほとんどないスプリンター向けのレイアウト。27.8km地点に設定される中間スプリントポイントを通過したら、あとは2つの4級山岳をクリアしつつ、ノートラブルでフィニッシュを目指すのみだ。

© A.S.O./Charly López

ここまでのステージと同様にリアルスタートからいくつものアタックがかかり、その中にはマチュー・ファンデルプール(アルペシン・プレミアテック、オランダ)やジュリアン・アラフィリップ(チューダー プロサイクリングチーム、フランス)の姿も。そんな中から、13km地点で組まれた4人のパックが集団の容認を得てリードしていく。

© A.S.O./Charly López

中間スプリントポイントは、先頭グループの通過から1分30秒差でメイン集団がやってきて、ヤスペル・フィリプセン(アルペシン・プレミアテック、ベルギー)が先着。全体6位通過とする。ポイント賞首位のマイヨ・ヴェールを着るマッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)は8位通過で8点を加算させている。

メイン集団は主にスプリントを狙うチームがコントロール。先頭4人とのタイム差を最大でも1分40秒にとどめて、フィニッシュまで70kmを切ったあたりから着実にその差を縮めていった。

© A.S.O./Charly López

ヴァーレンショルトがフィニッシュ前400mで加速

先頭グループは途中3人に減ったが、残り10kmを切っても20秒差を持って懸命の逃げ。ただ、スプリントに向けてペースを上げる集団の勢いが勝り、フィニッシュまで5kmを残して吸収。そこからはスプリントを狙うチームによる主導権争いが激化し、最終局面へと突入した。

残り1kmを示すフラムルージュを通過すると同時に、ヨナス・アブラハムセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)が先頭へ。このリードは200mほどにとどまるが、混戦から今度はケース・ボル(デカトロン・CMA CGM チーム、オランダ)が飛び出し、残り400mでヴァーレンショルトが追走開始。

ヴァーレンショルトは残り200mで先頭に立つと、後方からのスプリントで伸びてくる選手たちを間一髪かわし、一番にフィニッシュラインを通過。ツールでは自身初のステージ優勝。ウノエックス・モビリティは逃げにアントン・チャーム(デンマーク)を送り込み、終盤のアブラハムセンの仕掛けを含め、レースを通して積極的に展開。ヴァーレンショルトの勝利に結びつけた。

© A.S.O./Thomas Maheux

ツール史上最速の平均50.91km/h

ヴァーレンショルトが記録した平均速度50.91km/hは、ツールのロードレースステージでは史上最速。高速化が進むロードレースシーンを象徴する形になった。

個人総合成績は、上位陣がすべてメイン集団で走り終えたことで主だった順位変動はなし。ポガチャルが引き続きマイヨ・ジョーヌを着用する。

© A.S.O./Charly López

翌16日に行われる第12ステージも平坦にカテゴライズされ、このステージ同様に高いスピード域でのレースとなることが予想される。

ツール・ド・フランス2026 第10ステージ 結果

1 ソーレン・ヴァーレンショルト(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)3:10:06
2 オラフ・コーイ(デカトロン・CMA CGM チーム、オランダ)ST
3 ミラン・フレティン(コフィディス、ベルギー)
4 フープ・アルツ(ロット・アンテルマルシェ、オランダ)
5 ビニヤム・ギルマイ(NSNサイクリングチーム、エリトリア)
6 アントニー・テュルジス(トタルエネルジー、フランス)
7 クレマン・リュソ(グルパマ・FDJユナイテッド、フランス)
8 フェルナンド・ガビリア(カハルラル・セグロスRGA、メキシコ)
9 パスカル・アッカーマン(チーム ジェイコ・アルウラー、ドイツ)
10 マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)

個人総合成績

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)39:25:08
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+3’36”
3 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)+4’06”
4 フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)+4’22”
5 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)+4’35”
6 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+4’44”
7 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)+5’08”
8 マティアス・スケルモース(リドル・トレック、デンマーク)+5’45”
9 レニー・マルティネス(バーレーン・ヴィクトリアス、フランス)+6’34”
10 トーマス・ピドコック(ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム、イギリス)+11’49”

ポイント賞

マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)

山岳賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

ヤングライダー賞

フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)

チーム総合成績

リドル・トレック

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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