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せいちゃん&マイキーの「グレーターしまなみ・えひめ」縦断旅 Day 2:今治〜高縄山地〜松山空港編

初日の「はまかぜ海道」で瀬戸内の海を堪能した我々。2日目は、今治から松山の間を隔てる「高縄山地」を縦断し、再び松山空港を目指す100km超、獲得標高約1,600mの山岳ルートに挑む。

朝一番の亀老山アタック

大島の宿「瀬戸内荘」を出発し、まずは国道377号を経て、しまなみ海道屈指の絶景スポット「亀老山(きろうさん)」を目指す。

朝の空気は冷たく、空はどんよりとした曇り空。しかし、平均勾配のきつい坂道を登り始めると、すぐに体温が上がってくる。

隣を走るマイキーは「Zone 2(有酸素運動レベル)で走るよ」と涼しい顔をしていたが、ペダリングを見る限り明らかにペースが速い。サイクリスト特有の「今日はゆっくり」は信じてはいけない定説通りだ。ハイペースで進み、山頂の亀老山展望公園へ到着した。

世界的建築家・隈研吾氏が設計した展望台は、建物自体が地中に埋め込まれたような構造をしており、景観と見事に調和している。

せっかくなので、ロードバイクを担いで階段を上がり、最上部の展望デッキへ。

あいにくの曇り空ではあったが、眼下には来島海峡大橋の雄大なラインと、瀬戸内の島々が織りなす多島美が広がっていた。晴天時はもちろんだが、曇りの日は水墨画のような幽玄な雰囲気を醸し出している。

亀老山展望公園

標高307.8m。隈研吾氏設計の展望台からは、来島海峡大橋と瀬戸内の島々を一望できる。

住所:愛媛県今治市吉海町南浦487-4
電話:0897-84-2111

今治市街と四国八十八箇所の気配

山を一気に下り、再び来島海峡大橋を渡って四国本土・今治へ。「サンライズ糸山」にある「SHIMANAMI」モニュメントを横目に、海岸線を南下していく。

国道317号を越え、JR予讃線沿いの道へ入ると、道幅が拡張され、自転車でも非常に走りやすい環境が整っていた。

今治駅周辺まで来たところで、少し寄り道をすることにした。四国八十八箇所霊場・第55番札所「南光坊」だ。

八十八の札所の中で唯一「坊」を名乗るこの寺は、かつて大山祇神社の別当寺として栄えた歴史を持つ。街中にありながら静寂に包まれた境内で手を合わせ、これから始まる山越えの安全を祈願する。お遍路文化が根付く愛媛ならではのサイクリング体験だ。

南光坊

四国八十八箇所霊場第55番札所。今治市街地にあり、通称「赤坊さん」と呼ばれる四天王像も見どころ。

住所:愛媛県今治市別宮町3-1
営業時間:7:00〜17:00
電話:0898-22-2916

蒼社川を遡り、玉川ダムへ

南光坊を後にし、蒼社川(そうじゃがわ)に沿って国道317号を南下する。

途中、「鈍川(にぶかわ)温泉」への看板が見えた。平安時代から続く名湯で、ぬるぬるした湯ざわりが特徴の「美人の湯」として知られる。

その温泉街の一角には、日帰り入浴施設の「鈍川せせらぎ交流館」もある。昭和レトロな雰囲気が漂うこの施設では、手軽に名湯を楽しめるとあってサイクリストにも人気が高い。今回は先を急ぐため国道を進んだが、ヒルクライムの後にあの美肌の湯に浸かることを想像すると、後ろ髪を引かれる思いだった。

鈍川せせらぎ交流館

鈍川温泉のお湯を気軽に楽しめる日帰り入浴施設。

住所:愛媛県今治市玉川町鈍川甲218-1
営業時間:10:30〜21:00(入館札止め20:30)
定休日:第2・第4月曜日、12/21、1/1
電話:0898-55-4477
URL:https://seseragi-onsen.com/


温泉への分岐を過ぎると、いよいよ本格的な登りが始まる。

登坂車線が現れるこの区間は、車やトラックが比較的ハイスピードで駆け抜けていく。後方の安全確認を怠らず、慎重にペダルを回す。

途中、今治の水瓶である「玉川ダム」の天端(てんば)へ立ち寄った。1986年に完成したこの巨大な重力式コンクリートダムは、周囲を豊かな緑に囲まれている。満々と水を湛える湖面を眺め、一息ついた。

玉川ダム

1986年に完成した重力式コンクリートダム。ダム湖周辺は公園として整備されている。

住所:愛媛県今治市玉川町龍岡下

冒険の入り口、県道17号へ

国道317号に戻り、ここからが本日のルート選択の肝だ。

そのまま国道317号を進んでも松山へは抜けられるが、交通量が多く、自転車にとっては恐怖を感じる長いトンネル(水ヶ峠トンネル)があるため、愛媛県としても推奨していないという。

そこで我々は、県道17号のルートを走行した。

主要地方道でありながら交通量は極端に少なく、静かな山道が続く。

マイキーは時折現れる脇道を興味深そうに眺めている。定められたコースだけでなく、気になった道へふらりと入り込めるのも自転車旅の醍醐味だ。今回はモデルコースの取材だが、プライベートなら間違いなくあの細道へ冒険に出ていただろう。

県道164号との分岐を左に折れ、県道17号をそのまま進むと、道はいよいよ林道の様相を呈してくる。

木漏れ日の中、つづら折りの坂を登っていく。「これぞ求めていた道だ」とばかりに二人のテンションが上がり、気づけばカメラマンたちが追いつけないほどのペースでピークである「笹ヶ峠」を駆け抜けていた。」

隠れ家ランチと雨のダウンヒル

峠を越えて北条の町側へ下り、県道339号を西へ。空腹を感じ始めた頃、県道178号へ入り高縄寺方面へ少し登り返す。

路地を一本入った高台にある「夢うらら」が本日のランチスポットだ。

海を見渡す絶景のテラス席があるこの店で、彩り豊かなワンプレートランチをいただいた。メインの料理もさることながら、セットのパンが絶品で、疲れた体にエネルギーが染み渡る。

食事を楽しんでいると、予報通り雨が降り出した。

濡れた路面でのダウンヒルはリスクが伴う。我々は気を引き締め、先を急ぐことにした。

夢うらら

北条エリアの高台に位置し、瀬戸内海を眺めながら食事ができるカフェ。

住所:愛媛県松山市善応寺872-1
営業時間:9:00〜17:00
電話:089-992-6005
定休日:水曜・木曜日
URL:https://yumeurara.jimdofree.com/

歴史薫る道後と石手寺の洞窟

再び県道164号へ戻り、県道20号を経て道後方面へ。本日最後となる本格的な登り、五明(ごみょう)の坂を越えると、日本最古の温泉地・道後温泉に到着だ。

温泉街のシンボル「道後温泉本館」周辺は観光客で賑わっている。我々は伊予鉄道道後温泉駅前にある足湯へ。ちょうど「坊っちゃんカラクリ時計」が動き出すタイミングで、足の疲れを癒やしながら松山の文化に触れることができた。

道後温泉(放生園・足湯)

道後温泉駅前にある「放生園」には、明治時代の釜を使った足湯と、坊っちゃんカラクリ時計がある。

住所:愛媛県松山市道後湯之町6-7
利用時間:6:00〜23:00(足湯)


続いて向かったのは、四国八十八箇所霊場・第51番札所「石手寺(いしてじ)」。

国宝の仁王門を有する名刹だが、ここの見どころは本堂裏手にある洞窟だ。「マントラ洞窟」とも呼ばれる薄暗い洞窟内を探索し、ちょっとした冒険気分を味わう。

参道で売られている名物「やきもち」は、素朴な甘さがサイクリングの補給食にぴったりだった。

石手寺

四国八十八箇所霊場第51番札所。国宝の仁王門や、マントラ洞窟など見どころが多い。

住所:愛媛県松山市石手2-9-21
電話:089-977-0870

日本初のVelo-city開催地へ

夕方のラッシュで混雑し始めた道をゆっくり進みながら、県道40号を南下して第47番札所「八坂寺」へ。

八坂寺

四国八十八箇所霊場第47番札所。1300年の歴史を持ち、境内の「極楽の橋」が有名。

住所:愛媛県松山市浄瑠璃町八坂773
営業時間:7:00〜17:00
電話:089-963-0271


その後は重信川サイクリングロードへ入り、石手川との合流地点にある「松山中央公園」に到着した。

広大な敷地の中に、特徴的な建物がある。「愛媛県武道館」だ。

実はここ松山で、2027年に「Velo-city(ベロシティ)」が開催されることが決定している。Velo-cityとは、欧州自転車連盟(ECF)が主催する世界最大級の自転車国際会議。日本での開催はこれが初めてとなる。

自転車を活用したまちづくりが進む松山の象徴的な場所で、未来の自転車社会に思いを馳せた。

松山中央公園(愛媛県武道館)

野球場(坊っちゃんスタジアム)や武道館、競輪場などを備えた総合運動公園。

住所:愛媛県松山市市坪西町625-1


最後は重信川サイクリングロードを流し、県道22号を北上して松山空港へゴール。

2日間で総距離約170km。海と山、そして歴史と文化が凝縮された「グレーターしまなみ・えひめ」の旅。

王道のブルーラインだけでは味わえない、愛媛の奥深い魅力を全身で感じた2日間だった。

松山コースMAP

赤色がDay1、青色がDay2のルートを示す

グレーターズしまなみ・えひめ公式WEB

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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