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せいちゃん&マイキーの「グレーターしまなみ・えひめ」縦断旅 Day 1:松山空港〜はまかぜ海道〜大島編

サイクリストの聖地・しまなみ海道。その魅力は、今や尾道〜今治間のメインルートだけに留まらない。

メインルートから一歩足を伸ばし、周辺に広がるエリアを含めて楽しむ広域サイクリング圏、それが「グレーターしまなみ・えひめ」だ。

今回は、私せいちゃんと、マイキーことマイケル・ライスのふたりで、松山エリアからしまなみ海道を目指す1泊2日の旅に出た。

初日は、松山から今治の海岸線を結ぶ「今治・道後はまかぜ海道」を駆けるシーサイド・ライド。その模様をレポートする。

旅の起点は「空の玄関口」松山空港

今回のスタート地点は松山空港だ。

飛行機輪行で現地入りする場合、空港の設備は非常に重要だが、松山空港はまさに「サイクリスト・フレンドリー」な拠点である。

到着ロビーを出てすぐの場所にサイクルラックに加え、フロアポンプや工具の貸し出しサービスが完備されている。さらに特筆すべきは、手荷物預かり所にて輪行袋やハードケースを「1週間1,000円」で預かってもらえる点だ。これにより、かさばる飛行機用の輪行袋を背負うことなく、身軽な状態で即座にライドをスタートできる。

空港内には愛媛特産の柑橘ジュースが出る蛇口や、地元の味が楽しめるレストラン、そしてコンビニも併設されている。我々はここで補給食と水分を調達し、準備を整えた。

珍しいことに、前日は温暖な愛媛でも雪が降ったという。この日の朝も冷たい空気が残っていたが、天候は見事に回復。風も穏やかで、絶好のサイクリング日和となった。

身支度を整え、我々は軽快にペダルを踏み出した。

松山空港

サイクリスト向けの更衣室やサイクルラックを完備。手荷物預かり(有料)は非常に便利。

住所:愛媛県松山市南吉田町2731
電話:089-972-5600
就航路線(国内線、2025年3月現在):東京(羽田)、成田、伊丹、中部、福岡、鹿児島、那覇
URL:https://www.matsuyama-airport.co.jp/

歴史ある松山の街から、伊予灘を望む「今治・道後はまかぜ海道」へ

空港を後にし、まずは県道22号を北上。続いて県道19号に入ると、オレンジ色の車体が愛らしい「伊予鉄高浜線」と並走しつつ、海沿いの道へと出る。

ここ松山市は、愛媛県の県庁所在地であり、四国最大の都市だ。日本最古の温泉といわれる「道後温泉」や、現存12天守の一つ「松山城」を擁し、夏目漱石の『坊っちゃん』や正岡子規を生んだ俳句の街としても知られる。そんな歴史と文学の薫り高い街を背に、我々はひたすら海を目指して走る。

スタートから7kmほどで、「みきゃんパーク梅津寺」に到着した。

ここは愛媛県のイメージアップキャラクター「みきゃん」のテーマパークで、本来なら柑橘スイーツで一息つけるスポットなのだが、あいにくこの日は定休日。

しかし、すぐ隣にある梅津寺(ばいしんじ)駅は、あの大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』のロケ地としても有名な絶景駅だ。柵の向こうに広がる青い海を眺め、少しばかり足を休めるだけでも十分に立ち寄る価値がある。

みきゃんパーク梅津寺

愛媛県産柑橘の加工場が見学できるほか、カフェやショップも併設。

住所:愛媛県松山市梅津寺町1374-1
営業時間:9:30~16:30(夏期変更あり)
休館日:月曜
電話:089-992-9898
URL:https://mican-park.jp/

巨石のパワーを感じる白石ノ鼻

再び県道19号から県道39号へと北上し、高浜港を過ぎたあたりで「白石龍神社(しらいしりゅうじんじゃ)」に立ち寄った。

海に突き出た岬「白石ノ鼻」に鎮座するこの神社は、海岸に積み重なる巨石群が圧巻だ。

花崗岩の巨石が積み上げられたその姿は、自然によるものか人工的なものか未だ謎が多く、ミステリアスな雰囲気が漂う。「三ツ石」と呼ばれる岩の隙間からは、春分・秋分の日の前後だけ夕日が差し込み、海面が龍の鱗のように輝く「龍の道」が現れるという。

我々は旅の安全を祈願し、巨石から発せられる大地のパワーを全身で受け取った。

白石龍神社(白石ノ鼻)

海に浮かぶ巨石群は圧巻。パワースポットとしても注目されている。

住所:愛媛県松山市勝岡町1163-6

列車と並走し、北条の海鮮を食す

和気(わけ)の町を抜け、県道347号(国道196号の旧道)へ。

ここからはJR予讃線と並走する区間だ。時折、特急が風を切って我々を追い抜いていく。鉄道好きにはたまらないシチュエーションだが、この区間は注意が必要だ。道幅が狭く、路面状況も決して良くはない上に、交通量が多く大型トラックも頻繁に通る。マイキーとハンドサインで合図を送り合い、安全第一で慎重に進んでいく。

緊張感のある区間を抜け、国道196号の現道(バイパス)に合流してしばらく走ると、「道の駅 風早の郷・風和里(ふわり)」に到着した。松山市北条エリアに位置するこの道の駅は、目の前に美しい砂浜が広がり、地元で採れた新鮮な野菜や魚介類が並ぶ直売所がサイクリストにも人気だ。

ここでお待ちかねのランチタイム。

私はこの地域の郷土料理「北条鯛めし定食」を、マイキーは「玉子揚しらすうどん」をオーダーした。

「北条鯛めし」は、鯛を丸ごと一匹入れて炊き込む豪快なスタイルが特徴だ。鯛の旨味がご飯一粒一粒に染み込んでおり、滋味深い味わいが体に広がる。マイキーが選んだうどんも、サクサクのしらすが出汁と絡み合い、絶品だったようだ。

食後の腹ごなしに、併設されている農産物直売所「青空市場」を散策した。

店内には愛媛らしく、色鮮やかな柑橘類が所狭しと並んでいる。その甘酸っぱい香りに誘われ、これからのライドの補給食として美味しそうな柑橘を購入した。

道の駅 風早の郷・風和里

目の前に美しい海岸が広がる道の駅。レストランでは新鮮な魚介料理が味わえる。

住所:愛媛県松山市大浦119
電話:089-911-7700
営業時間:9:00〜18:00
URL:https://www.fuwari.or.jp/

造船の街・今治の迫力

お腹を満たした後は再び国道196号を北へ。県道15号に入ると、風景はのどかな海岸線から、重厚な産業の景色へと変わっていく。

日本最大の海事都市であり、世界有数の造船業の集積地である今治市に入ったのだ。高品質な「今治タオル」の産地としても知られるこの街は、どこか職人気質の空気が漂っている。

波止浜(はしはま)地区へ入ると、入り組んだ水路の奥にドックがひしめく独特の景観が現れる。「波止浜水門」を通過しながら、その奥に見える巨大な船を眺める。

かつて塩田として栄えたこの地は、その広大な跡地を利用して造船所へと生まれ変わった歴史を持つという。サイクリングをしながら、ものづくりの息吹を肌で感じられるのもこのルートの醍醐味だ。

来島海峡、そして橋を渡る

県道161号に入ると、潮の香りが強くなり、目の前に壮大な海峡が迫ってくる。鳴門海峡、関門海峡と並ぶ「日本三大急潮」の一つ、来島海峡だ。最大10ノット(約18km/h)にも達する激しい潮流が川のように流れ、大小の島々の間を縫うように多くの船が行き交う、まさに海の難所である。

ブルーラインを少し逸れ、高台にある「来島海峡展望館」へ寄り道した。

展望台からは、世界初の三連吊り橋「来島海峡大橋」の全景と、眼下に潮流をダイナミックに見渡すことができた。ここまで約60km。達成感と共に眺めるこの景色は格別だ。

来島海峡展望館

来島海峡大橋を間近に望む絶景スポット。お土産コーナーや展示室もある。

住所:愛媛県今治市小浦町2-5-2
営業時間:9:00〜18:00(12月-2月 9:00〜17:00)
電話:0898-41-5002


そしていよいよ、来島海峡大橋へ。

海面から約65mの高さにある自転車歩行者道を、空中散歩の気分で渡る。橋の上からは、潮流に逆らって進む貨物船のエンジン音が響いてくる。

橋を渡りきり、しまなみ海道の愛媛側の玄関口、大島(おおしま)へ上陸。かつて村上海賊が拠点を置き、高級石材「大島石」の産地としても知られる島だ。

バラの公園と、瀬戸内の晩餐

大島に降り立ってからは県道49号を北上し、本日のゴール地点「よしうみバラ公園」に到着した。

ここは約400種、3,500株のバラが植栽された四国最大級のローズガーデンだ。見頃は5月中旬〜6月と10月下旬〜11月だが、シーズンオフでも手入れの行き届いた園内は休憩スポットとして最適だ。

残念ながらこの時期はまだ花は咲いていなかったが、木々の中で再訪を誓い合った。

よしうみバラ公園

世界各国のバラが楽しめる公園。入園無料で、隣接するショップではバラソフトも人気。

住所:愛媛県今治市吉海町福田1292
電話:0897-84-2111


初日の宿は、公園のすぐ近くにある「瀬戸内荘」。

昭和の風情を残す落ち着いた宿だが、ここの真骨頂は夕食にある。

食卓に並んだのは、瀬戸内の海の幸のフルコース。

甘辛く煮付けられた「鯛のかぶと煮」、今治のソウルフードである鶏の唐揚げ「せんざんぎ」、新鮮そのものの「鯛の刺身」に、上品な出汁の「鯛のお吸い物」。

そして珍しいのが「いぎす豆腐」だ。これは「いぎす」という海藻を煮溶かして固めた、この地方の郷土料理。豆腐というよりゼリーのような食感で、海藻の風味が口いっぱいに広がる。

マイキーも箸が止まらない様子だ。

飛行機の疲れも、ライドの疲労も、美味しい料理と温かいおもてなしがすべて洗い流してくれた。

明日はしまなみ随一の絶景・亀老山と、高縄山地のヒルクライムが待ち受けている。しっかりと英気を養い、2日目に備えよう。

瀬戸内荘

大島の中心部に位置し、地元の魚介類を使った料理が自慢の宿。

住所:愛媛県今治市吉海町八幡20
電話:0897-84-2600

松山コースMAP

赤色がDay1、青色がDay2のルートを示す

グレーターズしまなみ・えひめ公式WEB

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せいちゃん

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稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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