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コーイがスプリントで第5ステージ優勝 トレーエンはマイヨ・ジョーヌをキープ|ツール・ド・フランス2026

ツール・ド・フランス2026の第5ステージが現地7月8日に行われ、今大会最初の平坦カテゴリーの1日をオラフ・コーイ(デカトロン・CMA CGM チーム、オランダ)がスプリント勝利。初のツールで初勝利を挙げた。個人総合首位の証であるマイヨ・ジョーヌは変動がなく、トースタイン・トレーエン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)が引き続き着用する。

スタートアタックを決めたヴェストロフールが長距離独り旅

プロトンはフランス南部を走行中。ここまで初日のチームタイムトライアルをのぞき、山岳や丘陵区間を走ってきたが、5日目にしてようやく平坦ステージが登場。ラヌムザンからポーまでの158.3kmは、後半に3級山岳がひとつ待つが、それ以外は大きな変化がなくスプリンターにチャンスとの予想。実際に、最終局面までは淡々とレースが進んでいくことになる。

© A.S.O./Charly López

バティスト・ヴェストロフール(ロット・アンテルマルシェ、フランス)のファーストアタックが容認され、ひとり逃げで進行。リーダーチームのウノエックス・モビリティが集団のペースメイクを担って、ヴェストロフールとのタイム差を調整する。フィニッシュまで残り100kmを切ったところで、この日最大となる約3分30秒差に。その後は少しずつギャップが縮まっていった。

© A.S.O./Charly López

集団内では、ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)がメカトラブルに見舞われるが、すぐにバイクを交換し再出発。113.5km地点に設けられた中間スプリントポイントでは、ヴェストロフールの1位通過の後に集団が続いて、マックス・カンター(XDS・アスタナ チーム、ドイツ)が全体2位通過。前日のステージを勝ち、ポイント賞のマイヨ・ヴェールを着るマッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)は3位通過として16点を加算している。

この日唯一のカテゴリー山岳である3級の上りもヴェストロフールが1位で通過。山岳賞のマイヨ・アポワを着るアレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト、フランス)が2位通過し、山岳ポイントを追加している。

この上りをきっかけに3人が追走バックを形成するが、8kmほど進んだところで集団がキャッチ。そのままの勢いでヴェストロフールにも迫り、フィニッシュまで14kmを残してレースはふりだしに戻った。

© A.S.O./Charly López

抜群の勝負強さとキレを見せたコーイ

逃げを捕まえてからは、レース全体がスプリントフィニッシュに向けた構えへ。数チームが集団前方で隊列を組んだが、残り8kmを切ったところでコフィディスのトレインが先頭へ。残り5.4kmで複数人が絡む落車が発生し、マイヨ・ジョーヌで出走のトレーエンも足止めとなるがすぐに再出発。その後もいくつかのクラッシュが発生し、自然発生的に集団の中切れもありながら最終局面へと向かった。

コフィディスやNSNサイクリングチームなどが前を固めていくと、残り1kmでXDS・アスタナ チームが先頭へ。その流れのまま最終コーナーを抜けると、フィニッシュまでは500m。

残り200mを切って猛然と先頭に現れたのはコーイ。この動きからスプリント勝負が始まったが、コーイのスピードが他選手を大きく上回り、そのままフィニッシュへ。初出場で初勝利となる会心の走りを見せた。

© A.S.O./Thomas Maheux

トレーエンは落車もマイヨ・ジョーヌをキープ

集団がいくつかに分断し、トレーエンはコーイから14秒差でのフィニッシュに。個人総合2位につけるショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト、アメリカ)や3位のマティアス・ヴァチェク(リドル・トレック、チェコ)、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)、ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)らが軒並み同パックでレースを終了。トレーエンのマイヨ・ジョーヌは変わらず、引き続き着用することが決まった。

© A.S.O./Charly López

翌9日に行われる第6ステージは、再びピレネーへ。ポーからガヴァルニ・ジェードルまでの186.2kmは、終盤に超級山岳トゥルマレを上る本格山岳。大会第1週の最難関との声もあり、個人総合争いに動きが出てくる可能性が高い。

ツール・ド・フランス2026 第5ステージ 結果

1 オラフ・コーイ(デカトロン・CMA CGM チーム、オランダ)3:29:07
2 マックス・カンター(XDS・アスタナ チーム、ドイツ))ST
3 ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)
4 フープ・アルツ(ロット・アンテルマルシェ、オランダ)
5 ヤスペル・フィリプセン(アルペシン・プレミアテック、ベルギー)
6 ビニヤム・ギルマイ(NSNサイクリングチーム、エリトリア)
7 マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)
8 ミラン・フレティン(コフィディス、ベルギー)
9 アントニー・テュルジス(トタルエネルジー、フランス)
10 ソーレン・ヴァーレンショルト(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)

個人総合成績

1 トースタイン・トレーエン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)16:32:07
2 ショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト、アメリカ)+0’28”
3 マティアス・ヴァチェク(リドル・トレック、チェコ)+3’50”
4 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+7’53”
5 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)ST
6 ラムセス・デブライネ(アルペシン・プレミアテック、ベルギー)+8’06”
7 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)+8’16”
8 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)+8’17”
9 フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)+8’20”
10 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)+8’41”

ポイント賞

マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)

山岳賞

アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト、フランス)

ヤングライダー賞

マティアス・ヴァチェク(リドル・トレック、チェコ)

チーム総合成績

リドル・トレック

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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