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ポガチャルが今大会初勝利 第3ステージを勝ってマイヨ・ジョーヌ|ツール・ド・フランス2026

ツール・ド・フランス2026第3ステージが現地7月6日に行われ、フィニッシュラインが設けられた3級山岳でタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)が一番登頂。ライバルのヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(チーム ヴィスマ・リースアバイク)らを振り切ってステージ優勝を挙げた。ヴィンゲゴーらに2秒差をつけ、さらにはボーナスタイム10秒をゲット。これにより、ヴィンゲゴーと同タイムながらポガチャルが個人総合首位に。マイヨ・ジョーヌに袖を通している。

山火事による特別措置のもとレースが進行

今回の開幕地バルセロナを離れ、この日からはフランスへ入国。フィニッシュ地レ・ザングルが位置するピレネー=オリアンタル県ではここ数日山火事が猛威を振るっており、レースにも影響。中止にこそならなかったものの、レース前のキャラバン隊はスペイン領内での動きにとどめ、国境通過後のレースコースを通過できる車両は最小限に絞り込む形に。フィニッシュへ向かう最終登坂は観客の入場を制限し、山火事の鎮圧を第一に据える対応を施した。

© A.S.O./Charly López

バルセロナから北に位置するグラノリェルスを出発したプロトンは、しばらく出入りが連続する流れに。一時的に数人が先行する局面があったものの、逃げの形には至らない。マチュー・ファンデルプール(アルペシン・プレミアテック、オランダ)の仕掛けも集団によって封じられた。

レーススタートから1時間が過ぎ、60km地点が近づいたところで集団から次々と選手たちが飛び出していき、やがて20人近い先頭グループを形成。メイン集団がこれらの動きを容認したこともあり、レース距離195.9kmの半分が過ぎた頃には先頭グループと集団とのタイム差が3分30秒近くまで広がった。

98.4km地点に設けられた中間スプリントポイントは、先頭グループに位置したマッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)が1位通過。さらに15kmほど進んで1級山岳コル・ド・トゼに入ると、先頭は6人に。アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト、フランス)が1位通過すると、次の登坂である3級山岳コル・デュ・カルヴェールで再加速。ニコラ・プリュドム(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)を引き連れてレース終盤に入った。

© A.S.O./Charly López

デルトロからポガチャルのホットラインが完成

ボーダンはカルヴェールを1位通過し、その流れのままプリュドムを振り切って単独先頭に。ただ、この頃にはUAEチームエミレーツ・XRGが率いるメイン集団が数十秒差まで迫っており、キャッチは時間の問題に。残り11.5kmで集団がボーダンを飲み込むと、そこからは最終登坂に向けた集団の緊張感が広がっていった。

© A.S.O./Charly López

フィニッシュへ向かう最終登坂は1.7km。フィニッシュ前3kmでチーム ヴィスマ・リースアバイクが前に出て、さらにはリドル・トレックもポジションを上げる。集団前方にはポガチャルのほか、ヴィンゲゴーやポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)らが好位置を押さえる。残り1kmで前日の勝者イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)が先頭で牽引を始めると、ポガチャル、ヴィンゲゴー、セクサスらが互いをが見えるポジションに位置。総合系ライダーによる、上りスプリントでの決着が現実的になった。

そして最終局面。フィニッシュ前200mでデルトロがポガチャルを発射すると、そのままフィニッシュへと一目散。ヴィンゲゴーが反応しきれず両者の差が開く。ポガチャルは最後までしっかりと踏み続けると、両こぶしを握ってのウイニングセレブレーション。前日はデルトロに勝利を譲ったが、この日は逆で、デルトロからポガチャルへのホットラインが完成した。

© A.S.O./Thomas Maheux

ヴィンゲゴーは2位こそ確保したものの、ポガチャルからは2秒差でのフィニッシュ。3位にはリチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト、エクアドル)、4位にポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)と続いた。

ポガチャルはヴィンゲゴーらにタイム差をつけてフィニッシュすることに成功し、さらにはステージ優勝のボーナス10秒も確保。これによって、総合タイムでヴィンゲゴーと同タイムながら、ここまでのステージ成績の合算によってマイヨ・ジョーヌ着用が決まった。

© A.S.O./Charly López

第3ステージまでを終えての個人総合成績は、ポガチャルとヴィンゲゴーに続いて、レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)が23秒差の3位、このステージで好アシストを見せたデルトロが24秒差の4位で続いている。

ツール・ド・フランス2026 第3ステージ 結果

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)8:46:55
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+0’02”
3 リチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト、エクアドル)ST
4 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)
5 トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)+0’04”
6 レナルト・ファンイートヴェルト(ロット・アンテルマルシェ、ベルギー)ST
7 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
8 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)
9 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)
10 フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)

個人総合成績

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)8:46:55
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)ST
3 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)+0’23”
4 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)+0’24”
5 フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)+0’27”
6 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)+0’48”
7 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+0’53”
8 レニー・マルティネス(バーレーン・ヴィクトリアス、フランス)+1’09”
9 トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)+1’11”
10 イラン・ファンウィルデル(スーダル・クイックステップ、ベルギー)+1’17”

ポイント賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

山岳賞

アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト、フランス)

ヤングライダー賞

イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)

チーム総合成績

UAEチームエミレーツ・XRG

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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