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チームTTで開幕 ヴィスマが勝利しヴィンゲゴーが初日マイヨ・ジョーヌ|ツール・ド・フランス2026

世界最大のサイクルロードレース、ツール・ド・フランスの2026年大会が現地7月4日に開幕。2年ぶりのフランス国外でスタートし、バルセロナから3週間の戦いが始まった。第1ステージは19.6kmのチームタイムトライアルで争われ、チーム ヴィスマ・リースアバイクが1番時計となる21分47秒で走破。3年ぶりの大会制覇を目指すヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク)が今大会最初のマイヨ・ジョーヌ着用者となった。

チーム内一番手ライダーのタイムが採用される変則チームTT

今年5月のジロ・デ・イタリアに続く、シーズン2つ目のグランツール。バルセロナを出発し、やがてフランスへ入国。全21ステージ・総距離3320.7kmの壮大な旅で、最終目的地のパリを目指して走る。

初の開幕地となるバルセロナでは、7月2日にチームプレゼンテーションを実施。主塔・イエスの塔が完成したばかりのサグラダ・ファミリアに、全23チームのライダーが集結。顔見せを行い、長き戦いの活躍を誓った。

迎えた第1ステージは、19.6kmのチームタイムトライアル。サグラダ・ファミリアなどの名所を見ながら進むと、15.9km地点からモンジュイックの丘を上る。今回のチームタイムトライアルは特別ルールが採用され、チーム内一番手ライダーのタイムが有効に。先々の個人総合争いを見据え、7人のアシスト陣がペースをつくり、最終盤にかけてエースを発射する作戦を企てるチームが多いと予想された。

© A.S.O./Charly López

3年ぶりツール制覇へヴィンゲゴー「完璧なスタート」

5分おきに各チームがスタートしていく中、前半組で好タイムをマークしたのがグルパマ・FDJユナイテッド。22分28秒で走り、後半スタート組のターゲットタイムになった。

高水準に拍車をかけたのが、アルペシン・プレミアテック。中盤以降、グルパマのタイムを上回るペースで進むと、最後はマチュー・ファンデルプール(オランダ)がフィニッシャーになって22分25秒を記録。

その2チーム後に出発したネットカンパニー・イネオスが、さらにタイムを更新。第1計測からトップを走ると、最後はTTスペシャリストのフィリッポ・ガンナ(イタリア)が加速してフィニッシュへ。タイムは21分55秒で、この段階でトップに立った。

© A.S.O/Thomas Maheux

今大会での活躍が期待されるポール・セクサス(フランス)擁するデカトロン・CMA CGM チーム、同様にレムコ・エヴェネプール(ベルギー)を立てるレッドブル・ボーラ・ハンスグローエなどがあと一歩トップに届かない中、最後から2番目に出走したヴィスマが会心の走り。終盤のポイントとなるモンジュイックの丘に入ってもアシストを残し、ヴィンゲゴーの負担を軽減。フィニッシュ前600mでヴィンゲゴーが満を持して飛び出すと、フィニッシュタイムは21分47秒。ネットカンパニーを8秒上回ってトップに立った。

© A.S.O./Charly López

最終出走のUAEチームエミレーツ・XRGも飛ばしたが、わずかに届かず。連覇を目指すタデイ・ポガチャル(スロベニア)が最終600mを加速したが、フィニッシュタイムは11秒差。これによって、ヴィスマのステージ優勝、そしてフィニッシャーとなったヴィンゲゴーの初日マイヨ・ジョーヌが決まった。

「完璧なスタート」と喜んだヴィンゲゴー。ツールのタイトル奪還へ、最高の出だしとなった。なお、総合タイム差8秒差の2位にガンナ、同12秒差でポガチャルが続き、同16秒差の4位につけるフアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)がヤングライダー賞のマイヨ・ブランを着用する。

© A.S.O./Charly López

ツール・ド・フランス2026 第1ステージ 結果

1 チーム ヴィスマ・リースアバイク 21:47.870
2 ネットカンパニー・イネオス +0’08”
3 UAEチームエミレーツ・XRG +0’12”
4 リドル・トレック +0’16”
5 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +0’19”
6 デカトロン・CMA CGM チーム +0’39”
7 アルペシン・プレミアテック +0’39”
8 グルパマ・FDJユナイテッド +0’41”
9 バーレーン・ヴィクトリアス +0’47”
10 チーム ジェイコ・アルウラー +0’51”

個人総合成績

1 ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)21:47
2 フィリッポ・ガンナ(ネットカンパニー・イネオス、イタリア)+0’08”
3 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+0’12”
4 フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)+0’16”
5 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)+0’19”
6 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)+0’26”
7 ダヴィデ・ピガンゾーリ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、イタリア)+0’28”
8 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+0’35”
9 トビアス・フォス(ネットカンパニー・イネオス、ノルウェー)+0’38”
10 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)+0’39”

ポイント賞

エガン・ベルナル(ネットカンパニー・イネオス、コロンビア)

山岳賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

ヤングライダー賞

フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)

チーム総合成績

ネットカンパニー・イネオス

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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