
全日本選手権・安曇野大会まであと1週間!CJ福島で聞いた各チームの意気込みと新コースの見どころ
Bicycle Club編集部
- 2026年07月13日
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CJ福島桧山高原の会場で、各チームの監督やチームリーダーに全日本選手権へ向けた意気込みを聞いた。
取材時間の都合上、すべてのチームを紹介できているわけではないが、今回はご協力いただいたチームのコメントを中心に、全日本へ向けた思いや目標を紹介する。安曇野決戦を目前に控えた各チームの現在地を感じてほしい。
MTBナショナルチームコーチ・小笠原崇裕氏に聞く

全日本選手権・安曇野大会 観戦の見どころ
国内最高峰のタイトルを争う全日本選手権。今年の舞台となる安曇野コースは大規模な改修が施され、国内でも例を見ない特徴的なレイアウトに生まれ変わった。
元U23全日本チャンピオンであり、世界選手権出場や海外トップチームでの経験を持つMTBナショナルチームコーチの小笠原崇裕氏。現在は日本代表選手の強化・育成に携わる同氏に、安曇野のXCOコースの見どころを聞いた。

勝敗を左右する5分間のロングクライム
小笠原氏が最初に挙げたポイントは、中盤から後半にかけて設定された約5分間の登坂区間だ。
「登りがかなり長く、登れる選手が速いコースという印象があります」
レース終盤に向かうなかで待ち受けるこのロングクライムは、安曇野コース最大の勝負どころ。登坂力はもちろん、それまでの区間をいかに効率よく走るかも結果を左右しそうだ。
前半のパンプセクションにも注目
前半には約1分間にわたって続くパンプセクションが設けられている。
「パンプセクションでは、上手い選手と苦手な選手で動きの差が出ます。その後に長い登りがあるので、ここで消耗してしまうと次の登りに影響します」
パンプを効率よく使い、余計な力を使わず通過できるかどうか。単なるテクニックセクションではなく、その後のレース展開を左右する重要な区間となる。
下りでは選手ごとのスタイルが見える
下りは極端にテクニカルではないものの、幅広いコースと観客映えするドロップセクションが印象的だという。
「ドロップでは飛ぶ選手と安全にいく選手がいます。そういった走り方の違いを見るのも面白いと思います」
同じ区間でもライン選択やリスクの取り方は選手によって異なる。スピードだけではない、ライダーそれぞれの個性が表れるポイントになりそうだ。
“コース全体のつながり”を楽しみたい
小笠原氏は安曇野コースについて、「近いイメージの既存コースはあまりない」と語る。
だからこそ観戦では、一つひとつのセクションだけでなく、その先の展開との関係にも目を向けたい。パンプセクションで体力を使った選手がロングクライムでどう走るのか。逆に前半を効率よくこなした選手が後半でどのようなアタックを見せるのか。
登坂力、テクニック、そしてレースマネジメント。安曇野の新コースは、選手たちの総合力が試される舞台となりそうだ。

第 39 回全日本自転車競技選手権大会-マウンテンバイク(クロスカントリ・オリンピック/クロスカントリ・ショートトラック)実施要項 JCFより
沢田 時(Astemo宇都宮ブリッツェン)

「このコースは登りが長く、下りも難しいので、本当に登れる選手が勝つコースだと思います。調子が良ければ自分の脚質にも合っているコースなので、いいレースができるのじゃないかと思っています。
観戦される方は、メイン会場のスタート付近がおすすめです。選手が何度も登ったり下ったりする姿を見ることができるので、一番見やすいポイントだと思います。
全日本選手権は特別なレースですし、自分もベストを尽くして優勝を目指して走りたいと思います。応援よろしくお願いします。」
TRKWorks
世界を見据えて活動するTRKWorksは、今年の全日本選手権を「シーズン最大の冒険」と位置付ける。CJ福島終了後から強化トレーニングキャンプを行い、選手・スタッフが一丸となって準備を進めてきた。女子エリートの石田唯、男子エリートの副島達海が、それぞれのカテゴリーで頂点を目指す。

小林輝紀監督
「私達のチームコンセプトはどんな時も一貫しています。チームは全日本選手権というシーズン最大の冒険を楽しむために、このCJ福島から強化トレーニングキャンプに入っています。厳しいトレーニングの毎日でも、笑いが絶えず、アップデートを重ねていくチームライダー達をリスペクトします。私達TRKWorksは大冒険を全開で楽しみます!」
シーズン最大の目標となる全日本選手権へ向け、チーム全員で積み上げてきた準備をぶつける。
副島達海(男子エリート)

男子エリートに挑む副島達海は、未知数な安曇野コースを冷静に分析する。
「まだみんな走り込んでいないコースなので、得意不得意は気にしていません。調子は落とさず上げ続けられているので、今週でしっかり整えて、自分の力を出せるレースにしたいです」
U23全日本選手権4連覇を達成し、今年はエリートカテゴリーの頂点を狙う副島。どのようなコンディションでも力を発揮できる強みを武器に、悲願の全日本タイトル獲得へ挑む。
石田唯(女子エリート)

女子エリートの有力候補・石田唯は、優勝した前戦を経て全日本へ照準を合わせる。
「今週はしっかり休めたので、ここから全日本に向けて切り替えていきます。安曇野は登りが勝負になるコースだと思うので、そこを意識して強化していきたいです。コンディションが悪い方が得意だったりするので、雨でも問題ないと思います」
2028年ロサンゼルス五輪を見据える石田は、悲願の全日本タイトル獲得を目指す。
松本一成(ハイファイブレーシング/ホンダカーズ群馬)

「バイクも新しくなり、今日は調子も悪くありませんでした。バイクの状態は最高なので、しっかりコンディションを合わせれば、全日本では良い走りができると思います。残り1週間しっかり追い込んで、ベストな状態で全日本に挑みたいです。」
野嵜然新(drawer THE RACING)

「やることは全部やった状態でスタートラインに立ちたい」
全日本選手権へ向け、野嵜然新は確かな手応えを感じている。今シーズンはロードレースを主戦場としてきたが、福島でのレースを終え、MTBでのコンディションが上向いていることを確認できたという。
「今シーズンはロードに専念してきたこともあって、MTBの調子が読めていなかったのですが、今日確実に上がっていることを確認できました」
全日本まで残された時間は2週間。
「あと2週間、できることを全部やって、“もうやることはない”という状態でスタートラインに立ちたい」
U23初年度ながら目標は明確だ。 「本当に確実に勝つことだけを考えて走りたい」 ロードで培った走力と福島で得た手応えを武器に、野嵜然新が全日本タイトルへ挑む。
平林安里(TEAM SCOTT TERRA SYSTEM)

「調子は上向き。全日本でベストな走りをしたい」
平林安里は、全日本選手権へ向けて順調に状態を上げている。福島でのレースを終えた平林は、自身のコンディションについて確かな手応えを口にした。
「今日のレースで調子も上がってきていることを確認できました」
シーズン最大の目標となる全日本まで残された時間は2週間。レースで得た感触をもとに、さらに状態を高めていく考えだ。
「またここから練習を積んで、全日本でいいパフォーマンスを発揮できればいいなと思っています」 今年の平林は最新型SCOTT Spark RCを投入し、新たな武器とともに全日本へ挑む。しかし本人が見据えているのは機材ではなく、自らのパフォーマンスだ。調子は着実に上向いている。その状態をさらに磨き上げ、日本一を決める舞台へ向かう。
FUKAYA RACING

中仙道侑毅(男子ジュニア)
「全日本では優勝できるように頑張りたい」
FUKAYA RACINGに所属する中仙道侑毅は、全日本選手権へ向けてコンディションを整えている。
全日本まで残された時間は約2週間。その期間で状態をさらに高め、日本一を決める舞台へ臨む考えだ。
「あと2週間あるので、全日本までしっかり調整して」 目標は明確である。 「全日本では優勝できるように頑張ります」
ジュニアカテゴリーの頂点を目指し、中仙道侑毅は安曇野へ向けて最後の仕上げを進めている。
竹内 遼(MERIDA BIKING TEAM)

「僕は長野出身ですし、全日本選手権は特別なレースです。全日本選手権は一発勝負。強いライバルが揃っていますが、何が起こるかわからないレースだからこそ、自分も最後まで勝利を目指して走りたいと思っています。勝つためのレースをして、強気な走りを見せたいです。応援よろしくお願いします。」
Sonic Racing

若手選手からベテラン選手まで幅広いカテゴリーで全日本選手権に挑戦するSonic Racing。日頃のトレーニング成果を発揮し、それぞれが最高の走りを目指す。チーム一丸となって戦う。
中井柚希(男子ユース)
「全日本で優勝します。」
ユースカテゴリーの頂点を目指し、優勝宣言とともに大会へ挑む。
田中遼介(男子ジュニア)
「全日本でなるべく表彰台に乗るように頑張ります。」
ジュニアカテゴリーで表彰台獲得を目標に、全力でレースへ臨む。
minzuu Bike

今大会のminzuu Bikeは、男子ユースの稲葉立、マスターズ50の古郡今日史・松井洋介、チャレンジクラスの青山秀之が出場する。
古郡今日史監督(マスターズ50)
「現在チームにはエリートカテゴリーの選手はいませんが、ユースの若手たちには将来につながる貴重な経験を積んでもらいたいと思っています。一方でマスターズのメンバーは、それぞれ明確な目標を持ってレースに臨みます。私自身も今シーズンはなかなか調子を上げ切れていませんが、全日本選手権で一つでも良い結果を残せるよう頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。」
TEAM BG8

若手を中心に6名が全日本選手権に挑むTEAM BG8。ユースカテゴリーから女子エリートまで、それぞれが日頃の練習成果を発揮し、上位進出を目指して戦う。
穴田弘喜監督
「TEAM BG8は6名で全日本選手権に挑みます。男子ユースの浦瀧桜雅、女子ユースの浦瀧桃杏の兄妹を中心に、男子ユースの大森光真、女子エリートの浜下玲音にも期待しています。それぞれが持てる力を発揮し、最高の結果を目指して戦います。応援よろしくお願いいたします。」
Fine Nova LAB/ Dream Seeker Jr. Racing Team 合同チーム

全日本選手権に向けて、Dream Seeker Jr. Racing TeamとFine Nova LABによる合同チームが結成された次世代スターの苗床。
エントリーリストには、Dream Seeker Jr. Racing Teamの郷津輝、福田栄人、Fine Nova LABの角田直央、村田心泰、横田壮一郎らが名を連ねる。
チーム紹介の場では、代表して郷津輝が全日本への意気込みを問われ、
「絶対優勝します。」
非常に明快で力強い優勝宣言。合同チームとして挑む全日本選手権で、その言葉どおり頂点を目指す。
SOHAYA RACING

ジュニアクラスの上野倫太郎、男子エリートの上野亮、大石浩平が全日本選手権に出場する。愛媛を拠点に活動するSOHAYA RACING。ジュニアからエリートまで、それぞれのカテゴリーで日頃の取り組みの成果を発揮すべく、チーム一丸となって全日本の舞台に挑む。
チームコメント
「走りも応援もアグレッシブに!!日頃の活動の成果を発揮し、それぞれが全力で全日本選手権に挑みます。SOHAYA RACINGらしく、レースも応援も全力で臨みますので、応援よろしくお願いいたします。」
RACING TORQUE

全日本選手権への出場を予定していたチーム選手は、都合により出場を見送ることとなった。しかし、チーム代表の野嵜英樹の息子である野嵜然新(drawer THE RACING)が全日本選手権に出場する。
日頃の努力の成果を発揮できるよう、全力でレースに挑む。チーム一同、現地および遠方から応援している。皆さまもぜひ、野嵜然新への温かいご声援をよろしくお願いいたします。
AX MTB team

今大会のAX MTB teamは、女子ジュニアの小林碧、マスターズ40の斎藤朋寛、さらに各カテゴリーに多数の選手が出場する。
青木誠キャプテン
「全日本はたくさんの選手が出場しますが、注目は小林碧選手です。ジュニアカテゴリーで厳しい戦いになると思いますが、しっかり頑張ってもらいたいです。あとは斎藤朋寛選手がマスターズチャンピオンを狙っていきます。おじさんたちも、それぞれの目標に向かって頑張りますので応援よろしくお願いします。」
小林碧(女子ジュニア)

「まだ慣れていない部分もあるんですけど、できる限り頑張ります。」 経験を積みながらも、頂点を目指して安曇野に挑む。
斎藤朋寛(マスターズ40)

「勝ちます。」
短い一言だが、その言葉には全日本へ懸ける強い決意が込められている。
NESTO FACTORY RACING

エリートカテゴリーで上位進出を狙う宮津旭と、マスターズ35の優勝候補・岡本紘幸。国内トップクラスの実力を持つ2人が、それぞれのカテゴリーで全日本タイトルに挑む。経験と実力を武器に、安曇野の舞台で最高のパフォーマンスを目指す。
宮津旭(男子エリート)
「全日本だけ頑張るって決めているんで、ちょっと合わせて頑張りたいです。」
安曇野コースの試走も重ねており、長い登坂が続くコースレイアウトへの手応えも十分。「走っていて楽しいコース」と語る宮津が、エリートカテゴリーの上位争いに挑む。
岡本紘幸(マスターズ35)
「楽しみながら、ちゃんと結果を出せるようにいきたいなって思っています。」
王滝120km優勝経験を持ち、マスターズカテゴリーで数々の実績を重ねてきた岡本。初めて走る安曇野のコースにも期待を寄せながら、全日本タイトル獲得を目指す。
Limited Team 846 × TEAM SCOTT HAKUBA

全日本へ挑む若きライダーたち CJシリーズを戦う若手ライダー、佐藤那音(Limited Team 846)と安部寛太(TEAM SCOTT HAKUBA)。レース後には互いの健闘を称え合いながら笑顔を見せた。次なる舞台は、国内最高峰の全日本マウンテンバイク選手権。それぞれが全国の強豪たちに挑む。
佐藤那音(Limited Team 846)
「全日本には強い選手がたくさんいますが、自分自身に勝って、悔いのない走りができるよう頑張ります。」
安部寛太(TEAM SCOTT HAKUBA)
「全日本は自分にとって憧れの舞台であり、夢の舞台です。強い選手もたくさんいますが、自分の持てる力をすべて出し切り、しっかり完走したいと思います。」
drawer THE RACING / drawer THE CYCLING CLUB

勝つだけじゃない、チームで過ごす時間 優勝候補の野嵜然新を擁するdrawer THE RACING。福島の会場では、drawer THE CYCLING CLUBの代田和明とともに、レースの合間の時間を過ごしていた。レースでは真剣勝負を繰り広げる一方で、パドックでは仲間と食事を囲みながらリラックスした時間が流れる。
この日は福島に来ていなかったものの、全日本選手権には高橋翔、嶋崎亮我も参戦予定。いずれも若手有力選手として上位争いが期待される存在だ。
ロードレースとMTBの両フィールドで活動する選手たちが集うdrawer勢。仲間とともに迎える全日本選手権で、どのような走りを見せるのか注目が集まる。
チームダックスフンド

今回参加したチームメンバーは、全日本選手権への出場を予定していない。しかし、チームダックスフンド所属の橋本寛二(マスターズ60)が全日本選手権に出場する。岡山を拠点に活動するチームの代表として、橋本が全国の舞台に挑戦する。長年培ってきた経験と情熱を胸に、全力でレースへ臨む。
女子マスターズ

ライバルであり仲間
北島優子、小田島梨絵、小林真清、綾野桂子。女子マスターズは全日本選手権で競い合うライバルでありながら、大切な仲間でもある。
レース会場では久しぶりの再会を喜び、近況報告に花が咲く。今年の福島大会でも、会場に集まった選手たちは京都の寺本麻衣、沖縄の広瀬由紀と会えることを楽しみにしていた。
仕事や家庭と競技を両立しながら、それぞれが全国のレースへ挑戦する日々。勝負には真剣でも、「また次の会場で元気に会おうね」が共通の思いだ。
ライバルであり仲間でもある――。それが女子マスターズの魅力である。
茨城シクロクロスレーシングチーム

シクロクロスからMTBへ
茨城シクロクロスは関東のシクロクロスシーンを支えるコミュニティのひとつ。冬はシクロクロス、夏はMTBと、カテゴリーを超えて活動するライダーも多い。今回は全日本に参加するライダーはいないとのこと。
松田賢太郎(KM)

神奈川県登録の男子エリートライダー。今大会はXCCとXCOの両種目にエントリー。全国トップクラスが集う男子エリートカテゴリーで上位進出を狙う。
全日本の舞台を支えるMCチーム

全日本選手権当日は、Sports MC Team REALのMCシンジこと新田真士さんとアリーさんが会場MCを担当する。
新田さんによると、MCチームは大会前に現地入りし、音響機材や放送エリアの確認を行う予定だという。
「全日本選手権は日本一を決める大会。選手たちはこの舞台に向けて1年間調整してきています。だからこそ、選手たちにとって最高のステージになるように、しっかり盛り上げていきたいと思います」
またMCチームはレース当日の進行だけでなく、観客へ情報を届けるための環境づくりにも取り組む。大会一週間前には現地で事前調査を行い、音響ができるだけ会場全体に届くよう確認作業を進めるという。
日本一を目指す選手たちだけでなく、大会を支えるスタッフやMC陣もまた、それぞれの準備を進めながら全日本選手権を迎えようとしている。
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 文と写真:井上和隆
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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