
茨城・ひたちなかで海とほしいもを満喫サイクリング|夏福ゆるポタエッセイ vol.27
Bicycle Club編集部
- 2026年06月27日
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連載「まんが家・夏福のゆるポタコミックエッセイ」。今回は茨城県ひたちなか市を巡るサイクリング旅。那珂湊駅でレンタサイクルを借り、阿字ヶ浦海岸やほしいも神社、海沿いの絶景スポット、ご当地グルメを楽しみながら、ひたちなか海風コースをゆるりと走ります。
ひたちなか海風コースへ!那珂湊駅からサイクリングスタート

今年の3月に発行された、茨城県ひたちなか市のサイクリングマップ「チャリっとひたちなか」。こちらのイラストを私・夏福が担当しました。
おすすめの6コースから、グルメ観光スポット、サイクリストに優しいお宿やトランポに便利なサイクル拠点、空気入れや工具を借りられるサイクルサポートステーション、公衆トイレなど情報が満載です。
ひたちなか市は坂の少ない平坦な土地で走りやすく、常磐線勝田駅近くや、勝田駅から乗り換えのできるひたちなか海浜鉄道湊線の那珂湊駅には、電動アシスト付きのレンタサイクルもあり、初心者の方でも楽しめるコースとなっています。
サイクルサポートステーションのマークのある施設やお店で紙のマップも配布しています。ぜひお手にとってサイクリングを楽しんでもらえると嬉しいです。
この紙のマップは折りたたむと、サイクルジャージのポケットに収まるように作られたそうですよ。
ひたちなか海浜鉄道湊線、那珂湊駅からスタート!

おすすめルートの内、ひたちなかの観光スポットがたくさんあり、全長約95kmの広域ルート「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」の一部も通る「ひたちなか海風コース」を走ろうと思います。
今回は那珂湊駅で自転車をレンタルしました。大きなカゴがついています。途中お土産が増えても安心ですね。駅(改札内)にはコインロッカーもあるので、手荷物が多い場合はここで預けて身軽に走れますよ。
海へ続く坂道と阿字ヶ浦海岸の絶景を楽しむ

駅近くのほしいも専門店、大丸屋。王道のものや珍しいものまで様々な品種のほしいもや、おいものジェラートがあります。駅に近いので、最後に買って帰るのもいいですね。お店の前には巨大なほしいもオブジェがあります。


少々道に迷ったりしつつ、住宅地やのどかな田んぼの真ん中を抜けていきます。

道端の壁に埋め込まれているレリーフを見て、ここが虎塚古墳の近くと気づきました。
東日本を代表する装飾古墳で、年に2回内部を見学することができます。また、すぐ近くには東日本最大級の横穴墓群の十五郎穴横穴群があり、こちらは年中見ることができます。
埋蔵文化財調査センターでは、出土品の展示や虎塚古墳石室内の壁画のレプリカが展示されていますよ。

県道247号へと出てしばらくすると、サイクルマップ の「見どころPhoto」の03、海へ続く坂道へ。思わず「海だー!」と声に出してしまいます。


坂を下りきったところは阿字ヶ浦海岸。
視界に広がる海やオブジェ、さらにはトイレや小屋にもオシャレなペイントがされていてフォトスポットだらけです。

阿字ヶ浦海岸の目の前に立つ、カフェuminoで休憩。
この日は風が強く、外の席や日よけなどは片付けられていましたが、波の音を聞きながらコーヒータイムなんて素敵ですね。店内はガラス張りで眺めがよく、ゆったりとした空間でのんびりと過ごされているお客さんがいらっしゃいました。
いただいたカフェラテはコクがありとても美味しい。さつまいものパウンドケーキは温められていてほっこり優しいお味でした。
(サイクルマップの店舗情報で、月木金が17:30までの営業になっていますが、17:00までの営業のようです。行かれる際はご注意ください。)
そうそう、先ほどもチラッと書きましたが、この日はロードバイクや小径車のような軽い自転車では、まず外出はしないと即決するような強風が吹きつけていたんですが、がっしりとしたシティサイクルで、さらに電動付きで重量がある車体だったため、風ごときではピクリともせず、私の上半身のみ強風に蹂躙されながらもアシスト機能でスイスイ走ることができました。なんという安心感。
ただ、普段軽い自転車を乗っている時の癖で、自転車から下りている時に方向転換をしようと、ついサドルを掴んで持ち上げようとしてしまうんですが、あまりの重さに全く上がらず何度も腕がピキりました。

鐵道神社とほしいも神社でパワースポット巡り
次へは坂道を上って阿字ヶ浦駅へと向かいます。電動なので坂道もスイスイです。
阿字ヶ浦駅には、廃レールで作られた鳥居と引退した車両が御神体の鐵道神社があります。珍しいですね。御朱印やお守りなどは那珂湊駅でいただけますよ。那珂湊駅のホームの片隅には、こちらもレールで作られた一ノ鳥居が立っています。
阿字ヶ浦駅すぐ近くのほしいも神社に到着。

目に飛び込んでくるのはズラリと並ぶ黄金の鳥居。そして境内にはほしいもの形をした黄金の絵馬や黄金のモニュメントに黄金のバイク、そして黄金のサイクルラックまで。ほしいもをイメージした黄金一色です。
このほしいも神社は、お隣の堀出神社の宮司さんが「ひたちなかのほしいもづくりを知ってもらいたい」と作られたそうです。
ご利益は「ホシイモノが総て手に入る」。全力で願います。
ひたちなか市や隣接する、東海村、那珂市はほしいもの生産量が日本屈指。ほしいも用のサツマイモ畑が広がり、ほしいも生産時期の冬にはこの阿字ヶ浦のあたりを走っていると、ほしいも工場からさつまいもを蒸したあま~い香りが一帯に広がっていて、毎回深呼吸をしてしまいます。匂いだけでも美味しい。

フォトスポットや遊び心がいっぱい。

自動販売機まで黄金です。ほしいもやお芋のお菓子が購入できます。

お隣の堀出神社もお参り。こちらの授与所でほしいも神社の御朱印やお守りもいただけるんですが、驚くほどリアルな見た目、弾力のある手触りのほしいもキーホルダーやほしいもみくじなど、こちらもほしいもだらけ。楽しいです。
また、自転車やバイクといった二輪車で来た方はステッカーをいただけます。紙モノが好きなわたくし大喜び。
授与所の方が気さくに話しかけてくださり「休憩所には空気入れや工具があって、ついこの前もパンクした方が使っていましたよ」と教えていただきました。
急なトラブルで工具を貸していただけるのは本当に助かりますよね。ありがたいです。

ほしいも神社を後にして県道6号方面へと進み、酒列磯前神社の左の道を下ります。
酒列磯前神社も宝くじが当たるという幸運の亀の像や木のトンネルの参道、海の見える鳥居などで有名な神社です。先ほどの鉄道神社からここまでの道を、勝手にパワースポットロードと呼んでいます。

海沿いの道にはサイクリングロードがあって走りやすい。ここは大洗・ひたち海岸シーサイドルートの一部で、とても気持ちの良い道です。

ちょっと寄り道。
海沿いを走っていると「観濤所(かんとうじょ)」と書かれた案内板が。案内に沿って坂を登ってみると、その先には見晴らしのいい休憩所がありました。
水戸藩第9代藩主徳川斉昭が、景色の素晴らしさに驚き、この場所を水戸藩内随一の浪(波濤/はとう )を見るところ、という意味で「観濤所」と命名したのだそう。
海鮮グルメとスイーツを満喫して那珂湊へ

平磯町の人気者、大ちゃんがお出迎え。
大ちゃんは、夏の海水浴シーズンには平磯の海に浮かび、子供達の遊び場として大人気のスポットです。
この辺りの道は、大ちゃん通りと名付けられていて、道の脇には南北に一体ずつ、大ちゃんのオブジェがそびえ立っていますよ。

お昼を食べに、漁師料理平磯館へやってきました。看板や店内のあちこちに大ちゃんがいます。
お会計をしたレシートにも。かわいい。

海鮮丼と、メニューを眺めていて目に入った、大ちゃん型のフィナンシェ「イサナンシェ」を流れるように注文。
大きなエビがドドンと乗った丼には、数種類のお刺身や卵が。付け合わせにはホタルイカの酢味噌和えや、一口サイズのデザートまで。サイクリングでお腹がペコペコだったこともあって、ペロリといただきました。
大ちゃん型のフィナンシェ「イサナンシェ」は、 ひたちなか市で50年以上ほしいもを作り続けている幸田商店の商品で、ほしいもパウダーやペースト、カットしたほしいもが入ったとっても香ばしい焼き菓子です。イサナンシェのイサナは、クジラの古語の勇魚から来ているのだそう。
コチラはお土産品として、6個入り、バラ売りとあり、平磯館で購入できます。また、勝田駅などにある幸田商店直営店でも販売されています。
さて、一口デザートと大ちゃんイサナンシェまで食べたというのに、これから食後のデザートをいただきに行きますよ。

菓子工房SAKABA(阪場製菓)。なんと創業114年。伝統のカステラとフルーツサンドを合わせたカステラサンドが人気のお店です。
箱を開けると、目に飛び込む可愛い姿に食べるのが躊躇われます。デコレーションを崩さないように気をつけながら、カステラの下についている紙を剥がし、紙の方についてしまったカステラ部分をついパクリとすると、もうその部分がまず美味しい。カステラのみも販売しているので、そちらも購入すればよかったと少し後悔。そしてとにかく甘くてジューシーなフルーツに、ほど良い甘さのクリーム。絶品でした。
ゴールの那珂湊駅までは約700mとすぐですが、電動アシスト自転車の電池の残量が半分以上残っています。せっかくなので近辺の観光スポットを巡りましょう。
みなとちゃんレンタサイクルは、基本的には貸出返却は那珂湊駅になりますが、駅での申し込み時に申請すれば、那珂湊のお隣、大洗のうみまちテラスなどでの返却も可能なので、これだけのバッテリーが残っているのであればその選択もいいですね。大洗も観光やグルメスポットがたくさんあるのでぜひ。

高台にある湊公園へ。高台も電動アシストでスイスイですよ。
ここは水戸藩第2代藩主、徳川光圀により建設された、水戸藩別邸「夤賓閣(いひんかく)」のあった場所です。建物は元治元年の騒乱で消失してしまったそう。徳川光圀が植えた松「湊御殿(夤賓閣の別称)の松」が残っています。

徳川斉昭が作らせたという反射炉。こちらも元治元年の騒乱で破壊され、のちに復元されたものです。近くには反射炉建設に必要だった、高温に耐える煉瓦を作るための窯の復元模型も。

駅で自転車を返却し、今回のサイクリングは終了です。
レンタサイクルは身軽に帰れて便利ですね。
ただ、普段輪行ばかりしているので、自転車で走った感覚が残ったまま電車に乗ると、車内でふと輪行バッグがないことに気づき「自転車忘れてきた!?」と血の気が引く瞬間があります。一瞬だけめちゃくちゃ挙動不審になるやつ。かなり心臓に悪いです(笑)
また、今回は行きも帰りも当たりませんでしたが、ひたちなか海浜鉄道湊線の車両には、つり革にリアルなほしいもがくっついたほしいも列車もあるので、そちらも楽しみにぜひ、ひたちなかへとサイクリングにいらしてください。

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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