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雨の日は居場所を考える日/今月のレシピ【乾物おにぎり】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#49

キャンプの道具や知識には、防災に役立つことがたくさんあります。この連載では、防災士資格をもつCAMMOCからアウトドア好きのみなさんへ、もしものときに役立つちょっとしたヒントとアイデアレシピをお届けします。

雨をしのぐ知恵から考える防災

長年キャンプをしていると、雨のなか、テントですごすことも少なくありません。もちろん晴れの日は気持ちがいいですが、じつは、たくさんの気付きをくれるのは雨の日かもしれません。

雨キャンプでは、「思っていたより風が強かった」「地面に水が流れ込んできた」など、予想外の出来事が起こります。そのたびに、「どう対処するか」「どこですごすか」「次はどう備えるか」を考えてきました。

そんな経験を重ねるうちに感じたのは、雨の日は“居場所”について考える日だということ。今回は、自然現象のなかでも身近な「雨」に注目しながら、キャンプから学んだ防災につながるヒントをお届けします。

雨は突然ではない

「急な雨に降られた」そんな経験はだれにでもあると思います。天気予報を見ていても予報が変わったり、自然相手なので雨を止めることも完璧に予測することもできません。それでも、キャンプを続けていると少しずつ身についてくる感覚があります。それは、「雨の予兆に気づき、先に動くこと」

例えば、
・遠くの空に黒い雲が見える
・風がひんやりしてくる
・空気が湿ってくる
そんな小さな変化です。

「あ、雨が近づいているかも」そう思えたら、
・レインウエアを取り出しやすい場所に移す
・タープやテントの張り具合を確認する
・濡らしたくない荷物をしまう
といった行動が自然とできるようになり、これは防災にも通じる考え方だと実感しています。

大雨や台風も、ある日突然発生するわけではありません。天気予報や警報、川の水位情報など、さまざまなサインがあります。なにかが起きてから慌てるのではなく、起きる前に想像して動く。そんな感覚もまた、キャンプをとおして育まれているのだと思います。

濡れない工夫より、“濡れても大丈夫な工夫”

雨が降ると、どれだけ準備をしていても濡れることがあります。

服が濡れたままだと体が冷えてしまったり、電子機器が使えなくなったり。小さな不快感が積み重なると、気持ちにも余裕がなくなってしまいます。

だから私たちが大切にしているのは、「濡れないこと」よりも、「濡れても大丈夫な状態をつくること」。

例えば、
・着替えや替えの靴などを持つ
・防水、撥水、速乾素材を選ぶ
・防水バッグを活用する
そんな備えがあるだけで、雨への不安はぐっと小さくなります。

雨を完全になくすことはできませんが、その影響を小さくすることはできます。災害への備えも、起こるかもしれない出来事をゼロにはできなくても、困ることを減らす工夫はできる。そんな考え方を、私たちは雨キャンプから学んできました。

雨の日は居場所を考える日

キャンプで雨予報の日にテントを張るとき、私たちはまず「どこで過ごすか」を考えます。チェックするのは主に次の3つです。

▶風向き
風の通り道では雨が吹き込みやすくなる

▶地面の状態や傾斜
くぼみには水がたまりやすく、斜面の下側には雨水が流れ込む

▶木の状態
枯れ枝や傷んだ木がある場所では、落枝の危険がある

キャンプでは当たり前のように行なっていることですが、これを普段の暮らしに置き換えてみるとどうでしょう。

・自宅周辺で冠水しやすい場所はないか
・大雨のとき、どこなら安全にすごせるか
・その場所まで雨のなか移動するとしたらなにを着て、なにを持ち出すのか

そんな視点で見てみると、見慣れたまちの景色も少し違って見えてきます。

雨の日は、「どこに身を置くか」を考える日。安全な居場所を選ぶ力もまた、キャンプから学べる大切な知恵のひとつです。

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PROFILE

キャンモック

キャンモック

「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/

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