
1080v15 レビュー|ニューバランス【はいてみた。走ってみた。第5回】
RUNNING style 編集部
- 2026年05月22日
シューズを新調したい、走り始めたい、
今季はステップアップを……。
だからこそ 「シューズ迷子」が増えがちな、
新しい季節を迎えたいま、
『RUNNING style』では、
シューズ・レビューを数回にわたってお送りしている。
第5回のブランドはニューバランスだ。
同ブランドのシューズの中でも、
ランニングで知られるモデルといえば、この「1080v15」。
ミッドソールの素材が一新されたとのこと。
生まれ変わった「1080v15」は、どんな走りを感じさせてくれるのか……。
【フィット感】ふわっと包み込む履き口と、うれしいキャパシティ
カカトの裏から足首(履き口)にかけての心地よいホールド感。
履いた瞬間、どうしてもここに気持ちが向かってしまう。
肌に対する当たりが驚くほどやわらかい一方で、
ヒールカップはしっかりと硬さをもってカカトを安定させてくれる。
この絶妙なバランスが、わたしからすると
履いてすぐわかる、
「ニューバランスらしい」安心感につながっているように感じる。
さらに特筆したいのは、前足部の「キャパシティ(許容量)」だ。
幅広の足であっても、着地の瞬間に広がるであろう足幅を
ストレスなく受け止めてくれる。
特にわたしは前足部の幅が広めなので、
こうした配慮はとてもありがたい。
ニューバランスといえば、
ウイズ(前足部の左右幅)の選択肢が多いのも、
幅広いランナーにとってうれしいのではないだろうか。
また、足の甲の上のほうに当たるシュータンもやわらかく、
長時間ランでも擦れるような不快感は生じそうもない。
擦れに対する不安「感」がないのは、
特にレースでは大きなメリットなのではないだろうか。
【安定性と反発性】厚底を感じさせない、しなやかさ
走り出して(いや、歩き出した瞬間から)注意を引かれたのは、しなやかなソールだ。
見た目はしっかりとした厚底シューズにもかかわらず、
そのボリューム感による「重厚感」を、
心地よく裏切ってくれる。
……着地の瞬間、中足部から前足部へと体重移動していく……
その際、シューズが足裏・足全体の動きに合わせて、
しなやかに蹴り出しへと導いてくれる。
しっかりと地面をつかんでいる実感があるから、蹴り出しの感覚が「気持ちいい」のだ。
ミッドソールの新素材「INFINION」フォーム……やりますね。
前足部の自由度による、指先でしっかりと路面をつかむような感覚があること、
加えてアウトソールのグリップ力が相まって、
無理なく前に進む印象、
トータルで「気持ちいい」蹴り出しに貢献しているのだと思われる。
また着地の瞬間の衝撃をゆっくりと、
しかし確実に吸収してくれていることがよくわかるが、
もちろん柔らかすぎることはなく、
跳ね過ぎるわけでもない。
【Focus】「縁の下の力持ち」が引き出す、自分の足で走るよろこび
走ってみて「1080v15」から最も強く感じたのは、
良い意味で「存在感を消す」ちょうどいい塩梅のサポート力だ。
走るうえでカバーしてほしいところは的確に支えてくれる。
しかし、必要のないところには干渉してこない。
「シューズに走らされる」ような強引さはなく、
あくまで「自分の足で走っている」という実感をもてる。
上り坂や下り坂、あるいは階段も走ってみたところ、
そんな印象は変わらなかった。
目立たないが、いなくてはみんなが困る「縁の下の力持ち」といったところか。
過保護すぎない適度なサポートと、高い 柔軟性がもたらす自然な走り。
だからこそ、このシューズを履いて走ることで、
筋力をきちんと使えている、ような感覚がある。
「1.2倍くらいトレーニング効果」がありそうに感じる。
そう思わせてくれるこのシューズは、
大会に向けて、どうしても焦りを感じてしまうときの
「普段のランに付き合ってくれる相棒」として、
あるいは、気持ちよく5km、10kmを駆け抜けたいときの
デイリートレーナーとしてうってつけなのではないだろうか。
さまざまなシーンで静かに、
しかし確実に走りの幅を押し上げてくれる。
優等生でありながらも前に出すぎない、
走る楽しさを教えてくれる、大人で頼もしいラン仲間といえそうだ。
ーー
今回、各ブランドのシューズ・レビューを担当したのは、
『RUNNING style』編集部のわたし、吉田。
……ということは、もちろんわたしの主観が、
これでもかと注ぎ込まれている。
本来、眼の前のシューズは
●●なランナーに向けたシューズ、なのかもしれない。
が、わたしの、レビューなので、
▼▼な印象(レビュー)、だから、
わたしだったら◆◆ なシーンで走りたい、
といった『具だくさん』な、主観だらけとなる。
そんなわたしからの「具」や主観が、
ある意味、読み手のみなさんへの参考や提案につながるとよいなと考えている。
シューズの楽しみ方は人それぞれだ。
ひとつの感想として、しかしひとつの感想として、
シューズ選びの参考にしていただけたらうれしい。
ーー
なおシューズのセレクトにあたっては、
「トレーニングからレースまで対応でき、
ビギナー・ファンランナーからフルマラソン・サブ4を目指す
中級ランナーに最適な一足」という前提で各ブランドにお願いしている。
また、覚えておいてほしいのは、
今回のレビューの目的は決して「比較」ではないということ。
順位をつけるような相対評価ではなく、
それぞれのシューズがもつ、そのシューズだけの価値を見出す絶対評価が、
『RUNNING style』として大切にしたい視点だ。
「Find your pace」。
『RUNNING style』が掲げる、
ランナーに向けた、この言葉どおり、
各ブランドにはそれぞれが信じるペース(≒ オリジナリティ)を
追求してほしいと考えている。
●スペック: 1080v15 スペック
商品名:1080v15
価格:¥22,000(税込)
サイズ展開:25.0〜31.0cm・ウイズ:D/2E/4E (メンズ)/22.0〜25.5cm・ウイズ:B/D/2E (ウィメンズ)
※ともにカラーにより展開ウイズ、サイズが異なる
重量:約261g(メンズ / 片足)
●問い合わせ
株式会社ニューバランスジャパン お客様相談室
電話:0120-85-7120
- BRAND :
- RUNNING style
- CREDIT :
-
◎Photo 伊東武志 Takeshi Ito
◎Edit & Writing: 吉田健一 Kenichi Yoshida
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