
走って、乾杯して、滑る。白馬の新レース THE HAKUBA HALF 参戦レポート
RUNNING style 編集部
- 2026年04月30日
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長野県白馬村でことし初めて開催されたTHE HAKUBA HALF(以下:白馬ハーフ)。
ハーフマラソンと5kmのランのイベントに加えて、アフターパーティーや翌日にはスキーまで楽しめるという欲張りな企画だ。
今回、RUNNING style編集部・竹中が初開催されたハーフマラソンに参加。
ことしからランニングを始めたばかりの初心者が、実際に走って感じた白馬でのレースを身をもってお伝えする。
レースのスタートは白馬のジャンプ台
まずは、レースの雰囲気から振り返っていこう。
スタートとゴールは1998年の長野オリンピックが行われた、白馬ジャンプ競技場。40代である筆者は歴史的なあの金メダルの瞬間を思い出した。そびえ立つジャンプ台が気分を高揚させてくれる。

緩やかでローカル感のある雰囲気の中、控えめなスタートの合図が鳴った。
今回、編集部・竹中が参加したのは前述の通りハーフマラソン。
開催日は4月18日、都内ではもう散ってしまった桜が沿道でまだ散るのを堪えていてくれた。

参加者は、5kmのコースと合わせておよそ500人。
混雑感はほぼなく、やる気さえあれば先頭でスタートから飛び出すことができたが、まずはゆっくりペースを保って走ろうと試みる。

白馬の自然を堪能
コースは、山頂付近に雪が残る白馬の山々が常に目の前にあるように設定されている。
銀嶺がすぐそばにそびえ、集落の用水路には雪解け水が流れ、沿道では桜が花びらを散らしている。この風景の中を走れること自体が、このレース最大の魅力だ。
キロ6分を切るようなペースで、余裕があるうちに景色を楽しむことができた。

楽しく走れる一方、走りごたえという意味でも十分。
白馬という土地柄もあってコースは思っていたよりハードである。

10キロを過ぎると、立て続けに3回の登りが現れる。3〜5%の傾斜が6キロ以上にわたって断続的に続き、脚を容赦なく削っていく。周囲でも歩き始める人が増えてきた。私も心拍数が180近くに達してしまい、歩いて心拍を落ち着ける時間もあった。累積標高としては合計で300mほどだ。
沿道での応援に救われる
それでも、ルートを案内してくれる人たち、一緒に走る周りの人たちがとてもフレンドリーだ。完全にバテた私を随所で励ましてくれる。
国際化著しい白馬ならではなのは、英語での応援も随所にあったこと。至る所で、励ましの声が飛ぶ。
この日は気温が20度近くまで上がる予想で、日差しの暑さを感じた。

途中で水分の不足を感じたが、しばらく給水所が現れず、苦しんだ。イベント後、改めて給水所の場所を確認すると、2キロ、5キロ地点と続いて、次は12キロ地点とやや離れていた。気温が上がるとかなり苦しくなるので、マイボトルを持っても良かったのかもしれない。「仮設トイレがコース上にもっとあれば良いのに」という声も聞かれた。このように次回に向けた改善点もあったが、次回への期待に変わるような点ばかりだろう。
完走、それだけで嬉しい
終盤の長い下りに入ると、脚の筋力はもう残っていなかった。下りなのにスピードに乗れないまま、ようやくゴール付近まで戻ってきた。「あともう少しだ。もう少しで終わる」と思った頃に、ゴールが坂の上にあったことに絶望的な気分になる。
それでもここまで一緒に走ってきた参加者、周りの観客が応援してくれてなんとか最後の坂を上り切った。ジャンプ台が再び出迎えてくれるゴールに飛び込む。2時間29分というタイムは少し想定とは違ったが、出し切ったという達成感が身体中を巡る。

立派なメダルに記録証、仲間とのねぎらいと、ミッケラーのビールがお祝いしてくれるのはクラフトビール好きな筆者にはとても嬉しい。

レース以外でも楽しめる
さらに会場には、サロモンのシューズブースに加えて「Hyperice」のリカバリーステーションがお目見え。
レースで疲れた体をマッサージガンなどで癒すことができた。

また、太鼓やギターのパフォーマンスも花を添えた。
天気にも恵まれ、穏やかな雰囲気が会場を包んでいた。


アフターパーティも開催
ランを終えて、シャワーを浴び、昼寝を終えた夕方。
多くの人が釜焼きピザのお店、「ブリザード」に集まってきた。
ここでは、食事を楽しみながら、その日の走りをお互いに労うことができる公式のパーティーイベントだ。


そうこうしているうちに、プレゼント抽選会やライブミュージックの演奏が始まった。
当選した人は抱えきれない量のプレゼントを抱えていたのが印象的。


レース同様、国際色豊かな店内で、会話ははずみ、多幸感あふれる空間だ。
心地よい疲れと共にそれぞれの白馬の夜がふけていった。
ラン、パーティー、スキーって?
白馬ハーフの公式サイトにはラン、パーティー、スキーと書いてあった。
つまり、走った翌日は白馬の山にもっと近づいて、スキーをしようというのがイベントおすすめの楽しみ方だ。

桜が咲いているのにスキー!?と思いながら、白馬五竜スキー場へ向かう。
4月のこの時期に、スキーができるのは、白馬ならではの贅沢な体験だなと感じる。
今年の雪は少なめと聞いていたが、ゴンドラで上ると十分に春スキーを楽しむことができた。日差しが強くて少しゆるめの雪だが、この辺りは天候にもよるので仕方がない点かもしれない。

前日は、遠くの方に眺めていた雪山、それがすぐ目の前にあるという体験はなかなかできないものだ。ここはぜひ、ハーフマラソンで出し切らず、翌日のスキーまで含めた”二日間のペース配分”を意識するのがこの大会の楽しみ方かもしれない。
イベントを企画したHHGとは
白馬ハーフを企画したのは、白馬ホスピタリティグループ(HHG)。2012年に白馬スプリングスホテルの買収からスタートし、現在は白馬バレー最大級のホスピタリティ企業に成長。ホテルや貸別荘など50軒以上の宿泊施設に加え、10以上のレストラン・バーを運営している。
今回、セールス&マーケティング ディレクターのジョン・ブラジャスさん(John Blagys)がイベントを取り仕切った。

ランを楽しむだけではなく、アフターパーティから翌日のスキーまでコミュニティの要素も合わさった白馬を楽しみ尽くすイベントは念願だったとのこと。
「ランニングをしてすぐ帰宅するだけのイベントではなくて、終わった後にパーティーをしたり、音楽を楽しんだりできるコミュニティ的なものを作りたかったんです」と語る。
近い将来のイベントの姿について聞くと、
「参加者を倍増させたい」と1000人規模の大会を早くも志していた。
充実した宿泊体験
今回宿泊したホテルにも触れておこう。
HHGでは、多くのホテルを有していることは説明したとおりだが、大会期間中は割引で泊まれるサービスもあるとのこと。


なかでも「ラ・ネージュ」は格別なホテルだ。
洋館の佇まいにそれぞれ作りの違う部屋。
全てが快適で、クリーンな宿泊体験が白馬の地で叶う。
移動にはシャトルバスのサービスがついている。HHGでは宿泊者が個別に白馬の移動に使える送迎のサービスもセットとのこと。食事でアルコールを飲む方にも安心だ。
春の白馬を味わい尽くそう
春の白馬を、走って、飲んで、滑って味わい尽くす今回のイベント、初開催ゆえの改善点もあったが、それは次回への糧になるはずだ。来年の旅先として、ぜひ計画してみてはいかがだろうか。
▼公式情報こちらからチェック
・白馬ハーフ公式サイト:https://hakubahalf.com/ja/
・公式インスタグラム:https://www.instagram.com/thehakubahalf/
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RUNNING styleでは、編集部・竹中が走るレースリポートを今後も随時お届けしていく。
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◎Photo THE HAKUB HALF / 竹中侑毅 Yuki Takenaka
◎Edit & Writing: 竹中侑毅 Yuki Takenaka
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