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マインドフルネス″いまこの瞬間”に意識を向ける、私の山との向き合い方

私にとってのマインドフルネスは、「なにかを足すこと」ではなく「減らすこと」に近い。普段の生活には、たくさんの情報やモノが溢れている。もっと便利なもの、もっとおいしいもの、もっと心地いいもの、気づけば「もっと、もっと」と求め続けている自分がいる。でも、山ですごすとそんな感覚が少しずつ変わっていく。それはなぜなのか、どう変わっていくのか。5月に行った残雪の立山でのテント泊を通じて、私が感じた「満ち足りる」をお伝えします。

美しい残雪の立山へ

▲室堂ターミナル前。

立山は、富山県と長野県にまたがる北アルプス北部の名峰です。立山三山(雄山・大汝山・富士ノ折立)を中心に3,000m級の山々が連なっています。

▲雷鳥沢野営場までの下り道(冬季はあの数百段の階段はない)。

アクセスは、長野県側の扇沢と富山県側の立山駅を結ぶ「立山黒部アルペンルート」が整備されており、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスなどを乗り継いで、標高2,450mの室堂まで気軽に足を運ぶことができます。

▲ライチョウの足跡。

ライチョウが日本でもっとも多く生息する立山。この時期は白い冬羽から夏羽へ換羽する姿が見られます。

テントですごす

▲雷鳥沢野営場。

立山黒部アルペンルート終点の室堂ターミナルから徒歩約1時間。立山連峰や大日連山を見渡す景色、咲き誇る高山植物など絶景が魅力のキャンプ場です。平地でテントも張りやすく、トイレ、炊事場があります。周辺の山小屋で食事や温泉に入ることができ、売店もあり、快適なテント時間をすごすことができます。

山でテントを張る。テントの薄い布1枚だけが自然との境界で、冷たい外気や葉擦れの音がダイレクトに伝わってくる。怖いような、心許ないような不安があるけれど、テントの内側に入ると不安はいつの間にか消えワクワク感に変わる。 自然とのつながりを感じられるのがテントの魅力だと思います。

▲乾米(ほしいい)を使いベジカレー。

▲雷鳥沢温泉は野営場から徒歩約10分。

雷鳥沢ヒュッテで、源泉かけ流しの温泉に入ることができます。山を眺めながら入る至福のひととき。湯船からは、雄山、大汝山、真砂岳、別山の雄大なパノラマを満喫、熱めの湯で身も心もがほぐれてくる。ドライヤーがあるのもうれしいです。

▲NANGAのシュラフがお気に入り。

簡単な食事を摂り、大好きなicebreakerの上下に着替えます。これを着るだけでだけで癒されるんです。ふかふかのシュラフに潜り込み、幸せに包まれます。これがやりたかったんだー!

これで充分。これ以上いらないかも

▲天空のプラネタリウム。

あるのは、月の光、星空、風の音、マット下の雪の感触。持ちものは、テント、シュラフ、食べものなど、生きていくために必要最小限のものだけ。

▲テントのファスナーを開ければ、満天の星空。

「これで十分よ」「これ以上、なにも必要ないね」。自分の中の「もっと」という欲求が静かに消えていくのを感じました。

満ち足りる

▲夕景。

山には余計な情報やモノはなく、あるのはむき出しの自然。山ですごすと「いまこの瞬間」に向き合うことができる。 いろんな思考やこだわり、執着、期待など、両手いっぱいに抱えていた心の荷物を忘れさせてくれる。 荷物を手放して軽くなった心には、日常のささやかな幸せや、自分が本当に求めていたものが静かに満ちてくる。 私にとってのマインドフルネスとは、山で「いま、この瞬間」を見つめること。 余計なものをそぎ落とし、“本当に求める自分”に戻るかけがえのない時間です。

7月にはまた違った景色を楽しめます

▲剣御前小舎の前から。
▲別山手前から。
▲剣御前から剣岳。
▲雪が解けてゼブラ模様に。

雷鳥沢〜剣御前小舎: 雷鳥沢キャンプ場(標高約2,270m)から、一気に急登(雷鳥坂)を登り詰めて稜線(標高約2,770m)の剣御前小舎を目指すルートです。往復3時間半ですが、ここまで来るとまた別の景色が見えて来ます。

日数:2泊3日
行程:室堂ターミナル~みくりが池~雷鳥荘~雷鳥沢野営場泊~ブルドーザー道(冬季のみ)~立山室堂山荘~室堂ターミナル
総歩行距離:約6km
累積標高差:450m
上り 約225m/下り 約225m

立山黒部アルペンルート
https://www.alpen-route.com/timetable/

雷鳥沢野営場
https://www.info-toyama.com/attractions/31029

雷鳥沢ヒュッテ
https://www.raichozawa.net/

 

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写真&テキスト◎稲葉 和代(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/kinobar28?igsh=MW0zYWtiZ3d3Z28xMA==

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宇宙HIKE

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Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。

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