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ほっこり田舎モノ美形ミイラマン「ダケカンバ」|植物ライター・成清 陽のヤマノハナ手帖 #56

登山&撮影をライフワークとする花ライターがお送りする、高山植物の偏愛記。静かに、しかしアツ~く、お花をご紹介します!

世間様が、GWや!観光や!と沸き立つ5月。「今年はどこ行った?」「ハワイ!!」…。そんなバブリーな会話があふれます。かくいう筆者はというと、地味~に飛騨地方の山や湿原の撮影へ。帰りがけに名物「みだらし団子」(※本場のみだらしは、甘くない)を食べるなど、充実していました。さて、そんな今月ご紹介するのは、“春山なのに花見っぽくない”木のお花。山らしい姿の、名脇役にご登場願います!

雄々しさが、素敵すぎ!

この惑星上のどこか地下深くにて「ブラック系植物連載」と名高い、本企画。ココで取り上げ、褒めた植物は多くありません(というより、超少ない!)。そんななかにあって、そんな筆者でもその容姿を褒めちぎりたくなる、ニクイやつ。それが、この「ダケカンバ」です。高山の雪解けから起き上がる様子が力強いだけでなく、漢字名「岳樺」も男臭い!ポイント高いです!

 

Data

  • ダケカンバ(カバノキ科)
  • 一般的な花期:4月~5月
  • 主な生育場所:亜高山/高山帯の樹林帯

花に一抹のモンダイあり

で、ちょっと気になるのがこのお花。カバノキ科のお花あるあるなんですが、まず「樹高が高い」、そして「地味すぎる」。この二点において、他の追随を許さないハイレベルを誇ります。プラプラぶら下がるこのお花は、「風媒花」。風に乗って花粉を飛ばすタイプなので、昆虫にアピールする必要なし。ちなみにぶら下がるのが雄花、立ち上がるのが雌花…って、わかりづらすぎでしょう!!

遭難者を救うミイラマン!?

しかしなんといっても目立つのは、花より団子ならぬ、花より樹皮。成長するにつれて、ベロベロ薄く剥がれ、なかなかにブキミなお姿に。ミイラマンかよっとツッコミたくなりますが、この樹皮は「マタギが着火剤として使う」というお話も。油分豊かなこの皮、かんなくず同様に、確かに勢い良く燃えます。ただ、燃焼時間が数秒なので、着火剤として利用するなら結構な量がいる気が。遭難時の備えとして覚えておくと、イイかも!!

白樺とは相容れない…わけじゃない

で、ダケカンバクイズの筆頭が、「シラカバと一緒に生える?生えない?」というクエスチョン。数ある「~高原」といったところでは、シラカバがメインのところが多い気が。じつは、本州中部の場合、標高1,400m前後で棲み分けをしている説があるんです。そうした意味で、このカットは超貴重。平湯温泉(1,300m)から乗鞍を目指し登っていくと、二種が肩を並べる光景が!! 標高境界説、マジで正しいかも…。

命名センスも、超絶素晴らしい

ダケカンバは天空に映える木。そして、木肌に特色もあるし、遭難者のためにもなりそうで、イイ!さらに、もうひとつ推しポイントが、ネーミングセンスです。というのも、「ダケカバ」じゃなくて、「ダケカ『ン』バ」としたことで、絶妙な“田舎モノほっこり感”がプラスされているんですな。「最近の若ぇ子んたちはよぉ」みたいな情緒あふれる表現、これもまた命名者の愛情か。姿カタチから名前まで良き高山の樹木、ぜひぜひ愛でてやってくださいね!

 

さてさて、今回ご紹介してきた、ダケカンバ。いかがでしたでしょうか?
いやあ、今回は褒めました。ホント褒めました!ある意味、植物の特徴どうこうよりも、筆者好みであることがバレバレでしたね~(笑)。ちなみに、花穂の写真は今年4月末、平湯温泉付近での撮影です。5月中旬には散ってしまうので、もし気になったら、会いに行ってみてくださいね。

それでは、また。
皆様のココロに、素敵な花が咲き誇りますように。

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PROFILE

成清 陽

ランドネ / 植物ライター

成清 陽

持ち前の強い好奇心で、大学時代から山・海・島を渡り歩いてきた個性派。自然ガイド、環境コンサル、アウトドア誌編集者、市営公園管理人、企業の森づくりなどなど、自然にまつわる職を転々としたのちにフリーランスに。好きな山は尾瀬、白山、御嶽、北岳。2023年春から岐阜県山間部のプチ古民家に移住し、半隠居ライフを通じて、どこまでユルく生きていけるのか絶賛お試し中!

成清 陽の記事一覧

持ち前の強い好奇心で、大学時代から山・海・島を渡り歩いてきた個性派。自然ガイド、環境コンサル、アウトドア誌編集者、市営公園管理人、企業の森づくりなどなど、自然にまつわる職を転々としたのちにフリーランスに。好きな山は尾瀬、白山、御嶽、北岳。2023年春から岐阜県山間部のプチ古民家に移住し、半隠居ライフを通じて、どこまでユルく生きていけるのか絶賛お試し中!

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