
全長45kmを完全踏破!! 灼熱の「ダイヤモンドトレール」【前編】|PEAKS 2026年9月号
PEAKS 編集部
- 2026年08月07日
※本記事は前編・後編の2回に分けてお届けします。前編は1日目・2日目、後編は3日目(最終日)とルート紹介です。
現在、日本で盛り上がっている“ロングトレイル”の先駆け的存在。歩き始めたのを後悔するほど、8月の低山のトレイルは暑かった……。
それが全長45km、大阪、奈良、和歌山の府県境を進む「ダイヤモンドトレール」だ。
編集◉PEAKS編集部
文◉高橋庄太郎 Text by Shotaro Takahashi
写真◉後藤武久 Photo by Takehisa Goto
取材期間:2025年8月25日~27日
初日は軽く歩いただけで終了。暑い路上を夕立が冷やしてくれる。
以前より関西に暮らす多くの知り合いから「いつかは歩いてみてください」と推薦されていたのが、日本のロングトレイルの先駆け的存在である、この「ダイヤモンドトレール」である。通称は「ダイトレ」で、1970年から5年がかりで整備されたという全長45㎞にもなる長距離歩道だ。完成から50年以上が経過しており、〝トレイル〞ではなく〝トレール〞という表記に時代を感じる。
なお、この記事内では登山道および自然歩道を指す表記として、「トレイル」という現在一般的な単語を採用するが、歴史ある固有名詞としてのダイヤモンドトレールの「トレール」とはもちろん同じ意味だ。
さて、そんなダイトレに僕が足を踏み入れたのは、昨年の8月。ただでさえ近年は猛暑続きだというのに、気候がよい春でも秋でもなく、どうしたわけか、いちばん暑い時期に全踏破をめざしてしまったのである。ダイトレの最高地点である金剛山付近でも標高1200mに満たず、山だからといって涼しさを感じることはあまり期待できないだろう。
その代わり、後述するように暑さ対策は入念に行なった。ダイトレは自然のなかを歩き続ける一種の長距離縦走路だが、このような山行をいつも楽しんでいる僕でも、装備リストからスリーピングバッグを外してしまったのは初めてだ。今回の山旅は「保温性」などという言葉とは無縁だと考えたからである。
DAY 1
初日。槇尾山口バス停から勢いよく歩き始めると、すぐに汗が噴き出してくる。さっそくヤバい。こんな歩き方はダメだ。目的地の光滝寺キャンプ場は遠くないので、ペースを落とす。ダイトレの起終点である槇尾山の施福寺に到着すると通り雨のような夕立になり、体感温度をすみやかに下げてくれたのはありがたかった。




道路の電光掲示板によれば、夕方の気温は25℃。それを信じれば、夜はそれほど暑くはなく、熱帯夜は避けられそうだ。それどころか光滝寺キャンプ場は渓流沿いにあるので、けっこう肌寒くなるかもしれない。装備選びを間違ってしまったか……。
だが、その日の夜はシーツのみでちょうどよい気温。フルメッシュのテントのなかで、しっかりと熟睡できた。明日も朝くらいは涼しいといいのだが。




DAY 2
2日目。まずは岩湧山へと登っていく。5時前に出発したおかげで、気温は昨日の夕方と同じ25℃。これくらいなら重いテント泊装備を背負っていても我慢できるが、問題は昼だ。この日は金剛山まで25㎞近くもあり、遅い時間まで灼熱のなかを歩かねばならない。僕は年齢が上がるにつれて、熱中症になりやすくなっている自覚がある。大丈夫だろうか?
幸いなことに岩湧山は涼しかった。ススキの茅場を風が流れ、登り道でかいた汗が冷やされていく。開放的な風景もよく、時間に余裕があれば、できるだけゆっくりしたかった場所だ。
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
-
編集◉PEAKS編集部
文◉高橋庄太郎 Text by Shotaro Takahashi
写真◉後藤武久 Photo by Takehisa Goto
取材期間:2025年8月25日~27日
SHARE
PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
RECOMMEND ITEM
[ 公式オンラインショップおすすめアイテム ]





















