
コアジサイの森を歩く。芦ヶ久保・丸山で出会う梅雨のごほうび
宇宙HIKE
- 2026年05月16日
梅雨の山には、この季節だけの花の風景があります。奥多摩や奥武蔵の山では、初夏になるとコアジサイが森を淡い色に染めます。今回紹介するのは、埼玉県芦ヶ久保にある丸山。ある年の梅雨の晴れ間に、やさしい花の森を歩いて来ました。
芦ヶ久保駅からのんびり登山スタート

スタートは、西部秩父線の芦ヶ久保駅。道の駅へ下りたら、正面の道路を渡り、あしがくぼ果樹公園村方面に向かいます。住宅街の急な坂道を上り、広い通りに突き当たったら右へ進みます。崖の壁面に登山道の標識があるので確認しましょう。道を左に回り込むと、左手に登山口があります。芦ヶ久保駅からここまで約40分。蒸し暑い時期は、日差しを遮るもののない舗装路歩きで体力を消耗しがちです。こまめな水分補給と塩分補給を心がけてくださいね。
次第に増えていくコアジサイ


登山道に入り、樹林帯を進んで行くと、少しずつコアジサイの木が現れてきます。この先への期待が膨らむ瞬間です。歩き始めて約1時間30分で広い尾根に出ました。「六番通り」と呼ばれるこの道には石仏が安置され、里山らしい穏やかな風景が広がっています。


林道を渡り、いよいよ花の小径へ


さらに標高を上げて行き、「県民の森」の看板前を通過すると、登山道はいったん途切れて林道に出ます。近くには「森林学習展示館」があり、林道にはトイレも設置されています。林道を渡って再び登山道に入ると、そこはコアジサイの小径。山頂まで続く、花の道です。
コアジサイに包まれる森



白、薄紫、水色。木によって少しずつ色合いの違う花が咲き、まるで美しさを競っているかのよう。梅雨の時期だからこそ見られる風景です。コアジサイは、装飾花を持たない小さな花のアジサイ。森のなかでふんわりと咲く姿が魅力です。一見すると控えめな印象ですが、たくさんの木が一斉に花を咲かせる様は圧巻です。花に包まれながら歩ける幸せを、しみじみとかみしめました。

丸山山頂の大展望


小径を登り切ると、丸山の山頂に到着。山頂には立派な展望台があり、武甲山や周囲の山々を一望できます。奥武蔵随一の大展望で、県指定名勝にもなっているそうです。展望台の周囲にはベンチがあり、草原の広場でゆっくり休憩することができます。緑陰でのんびりランチタイム。山歩きの至福の時間ですね。

下山後は、川でクールダウン

下山は、往路を戻ります。上りとは違う目線で、もう一度コアジサイを楽しみながら歩きました。山頂から約2時間で、道の駅果樹公園あしがくぼに到着。疲れた足を癒すため、河原に下りてみました。飛び石の橋を渡り対岸へ。河原で靴を脱いで、流れに足を浸します。冷たい水が心地良い。歩き切った満足感と、無事に着いた安堵と。


梅雨の山には、この季節にしか出会えない景色があります。装飾花のもつ華やかさはないけれど、しみじみとした美しさがある山の紫陽花。今年の梅雨はコアジサイの咲く丸山で、花に包まれる山歩きを楽しんでみませんか。
【今回のコース】
西武秩父線・芦ヶ久保駅~あしがくぼ果樹公園村~日向山分岐~六番通り~丸山
※下山は往路を戻る。
標準コースタイム:上り 2時間10分、下り 1時間35分(休憩時間を含まない)
トイレ情報:道の駅果樹公園あしがくぼ、森林学習展示館付近
下山後のおみやげはこちらでどうぞ!
道の駅 果樹公園あしがくぼ
https://michinoeki-ashigakubo.com/
写真&テキスト◎Yukari Teragaki(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/yukari.tera17?igsh=Z3lncHl3bzBqZ2xs&utm_source=qr
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PROFILE
宇宙HIKE
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。



















