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鳥類学者と歩く、鳥のおしゃべりに耳をすませるハイク

先日、富士山麓電気鉄道が主催する「富士急学べるハイキング」に参加しました。テーマに合わせてその道のプロを招き、山に関する知識や技術を学びながら、沿線のコースを歩くハイキングイベントです。

春の山を歩いていると、あちらこちらから多くの鳥の声が聞こえるようになりました。「よく聞く鳴き声だなぁ」と思うことはあるけれど、声の主の姿を見つけるのは、なかなか難しいもの。その名前だけでも知りたいと思っているかたは多いのではないでしょうか?

耳をすませて山歩き

まずはスタート地点である富士山の吉田口登山道・中の茶屋到着後、鳥類学者の先生とともに、参加者一同で「耳をすませるタイム」が設けられました。普段の山歩きでは、音だけに意識を向けることはあまりありません。けれど、立ち止まって耳をすませてみると、鳥の声だけでなく、風の音や遠くの人工音まで、いくつもの音が重なっていることに、まず驚きました。

▲付近で見られる鳥の一覧を見ながら

街から離れた場所ですらこれだけ人工音があるのだから、普段の生活では鳥の声も聞こえづらいはず。先生が次々といま聴こえている鳴き声の主を教えてくれます。私にはおなじように聴こえる鳴き声が、3種類の異なる鳥だとのこと。聞き分けるのが難しい!

▲中の茶屋で提供しているご当地名物「吉田のうどん」

ごはんのあとはいよいよ散策開始。中の茶屋ではちょうどフジザクラが満開でした。やさしいピンク色が登山道沿いを彩るなか、ほぼ高低差のない道を歩きます。

▲鳥の声に耳をすませながら歩く

普段は鳥の声をモニタリングし、希少種の生息地や特性の研究をしているという先生によると、鳥は縄張りがはっきりしており、おなじ種の縄張りが重なることはあまりないそうです。春になると鳥の声がにぎやかに感じられるのは、繁殖期を迎え、縄張りとメスへのアピールのために鳴いているから。それがさえずりと呼ばれる、私たちがよく山で聞いている鳴き声だそう。ソングポストという、お気に入りの場所で鳴く傾向があり、その場所を見つけると野鳥観察がしやすいそうです。

▲先生が見つけた鳥の巣をみんなで観察

先生によると、鳥の巣は子どもを育てるところで、寝るのは別の場所だそうです。また、渡り鳥は出発前に体重が倍になるほどたらふく食べて、その脂肪をエネルギー源にし、何日間も飲まず食わずで海を渡るそう。

初めて聞くことばかりでおもしろい!

▲アプリで判別できた鳥を解説してもらいました

参加者には事前に、ツアー企画者である富士山麓電気鉄道の油井智さんよりいくつか課題が出されていますが、そのひとつ、鳥の声を録音すると、種類を判別してくれるアプリ「BirdNET」の使用方法も教えてもらいました。私はヒガラ・ヤマガラ・シジュウカラの声の録音に成功。

電波のないところでは、録音だけしておいてあとから判別することもできます。リストで保存できるので、イベント後も使い続けています。

▲大文司屋さんにて

馬返しに到着後は大文司屋さんで、ドリップコーヒーをいただきながら野鳥観察。普段の山歩きではあまり鳥の姿を見ることができないので、木の幹をピョンピョン移動する姿が新鮮!

鳥の声を知ると、山の景色が変わる

山には、人間の目には見えていないだけで、さまざまな生き物が棲んでいます。その声や暮らしを少し知るだけで、いつもの山道が、また違う景色に見えてきます。

山が好きだからこそ、山に暮らす生き物たちについて、もっと知っていきたいと思いました。自然は人間だけのものではないから、さまざまな視点を持って山の世界を見られるようにしたいのです。ずっと知りたかった、新たな山の魅力に触れられた一日でした。

ご一緒いただいたみなさま、ありがとうございました!

今回のルート

富士山駅→中の茶屋 路線バス(※運行日等はこちら
中の茶屋~馬返し:歩行時間 片道約1時間10分

富士急学べるハイキング

次回開催 7/3(金)~4(土)
「気象予報士と歩く 空と雲を楽しむハイク」@ホタル舞う初夏の三ツ峠2日間
詳細はこちら

イベント参加でもらえる「富士みちトレイル」。合間のコラムも興味深い!

 

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Mt.ランドネメンバー

Mt.ランドネメンバー

山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。

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