
大掃除にもキャンプ経験が生かせる?!/今月のレシピ【ケチャップ暗殺者のパスタ】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#43
キャンモック
- 2025年12月15日
INDEX
キャンプの道具や知識には、防災に役立つことがたくさんあります。この連載では、防災士資格をもつCAMMOCからアウトドア好きのみなさんへ、もしもの時に役立つちょっとしたヒントとアイデアレシピをお届けします。
1年の終わりこそ、備えを見直すチャンス
年末といえば、大掃除!今年は、ただ掃除をするだけではなく、“備えも見直しながら”進めてみませんか?じつは、キャンプの経験は大掃除にも生かせるんです。片付けをしながら家全体を見渡すことで、キャンプで身についた「選ぶ力」や「動線を意識する感覚」を、そのまま暮らしの防災にも落とし込むことができます。
とはいえ、家全体を一気に片付けるのは大変……。そこで今回は、無理なく進められる3つのポイントに絞ってご紹介します。この順番で取り組めば、年末の大掃除がぐんとラクに、そして“備わる暮らし”に近づきます。
小さなエリアから、現状を把握していく

家の中で「気になっているのに、そのままにしている場所」ってありますよね。まずは、家の安全を守るうえで大切な “避難経路の確保” から始めてみましょう。
- 玄関や廊下に置きっぱなしになっている荷物はないか
- 倒れてきたら危険な家具や、割れてしまうモノはないか
- ベランダの避難はしごや蹴破り戸を、モノがふさいでいないか
こうした点検だけでも、家の安全度はグッと上がります。家具の固定や地震対策については、前回の「新生活を整えながら防災点検をしよう」で詳しく紹介しているのでご参照ください。
その後は、キッチン、リビング、寝室、クローゼットなど、「ここがちょっと不安だな」と思う場所をひとつ整えるだけでも、安心できるスペースが生まれます。キャンプでも、サイトを設営するときは、「導線は安全か?」「ロープに足を引っかけないか?」といった危険を自然とチェックしていますよね。その感覚こそ、家庭内の安全づくりにも生かせます。
いまの自分に必要なモノを選ぶ(断捨離)

単純に、モノが減ると暮らしは驚くほど動きやすくなり、いざというときにも行動しやすいもの。けれど、ただ減らすだけではなく「いまの自分にとって本当に必要か?」1年以上使っていないモノ、賞味期限・使用期限が切れているモノは、この機会に見直しを。
- この1年間に役立ったシーンはあるか
- なくなったら困るモノか
- 安全に使える状態か
この、断捨離の“選ぶ力”は、じつはキャンプで自然と鍛えられているスキル。限られたスペースになにを持っていくか、そのたびに「いる」「いらない」の判断を重ねていますよね。
この取捨選択の感覚が「瞬時に選ぶ力」として防災にもつながっているんです。
③キープできるように整える

➀➁と進めて暮らしを整えたところで、最後に大事なのは「キープできる仕組みをつくる」こと。
家でもキャンプでも、“モノの定位置を決める”ことで動作はスムーズになり、探す時間もムダな動きも減っていきます。避難時にはこの“迷わず手に取れる状態”が、命に直結することもあります。
- “使ったら戻す”が自然にできる位置か
- 味期限や在庫、状態などが把握しやすいか
また、無理なく続けられる配置やルールを考えることも大切。自分や家族・パートナーに合わせた仕組みづくりが、キープ力を育てます。
キャンプでも、ギアのメンテナンスや燃料・残量チェックが自然とルーティンになっていますよね。家の備えもおなじで、「使える状態を保つ」ことが大切です。
片付けながら、整う暮らしと心
断捨離、大掃除、キャンプの経験。そのすべてが、“わたしに合った備え” を見つけるためのヒントになります。この年末、片付けながら向き合う時間が、これからの暮らしを軽くし、もしものときの強さにもつながります。
「捨てて気づく大切なモノ」 を、今年の終わりにひとつでも感じてもらえたらうれしいです。
ランドネの記事を“声”でお届け!ラジオで深堀トークします【12/20(土)9:20~鎌倉FM82.8】

CAMMOCの「キャンプしたら防災できた!」の連載内容を、鎌倉FMにてより深掘りしてお話します。
ラジオならではの楽しい雰囲気のなかで、いつもともしもに役立つヒントを声にのせてお届けするので、ぜひ聴いていただけるとうれしいです!
※鎌倉エリアの方はラジオで、それ以外の地域の方も鎌倉FM公式サイトのネット配信でご視聴いただけます。
鎌倉FM82.8「GOOD MORNING DTATION:もしもにつよいわたしになる!」
日時:12月20日(土)9:20ごろ~
ネット配信:https://www.jcbasimul.com/kamakurafm
今月のレシピ【ケチャップ暗殺者のパスタ】

暗殺者のパスタとは、乾麺を焼き付けて作る、辛さと香ばしさが“暗殺者級に美味しい”と言われるイタリア発祥のパスタです。災害時でも手に入りやすい材料、かつケチャップのみで作りました。ちょっとピリ辛で、焦げついたパスタがパリッとして、煮詰まったケチャップが濃厚で美味しい、大人のナポリタンのようなパスタです。
材料(1人前)
乾燥パスタ…100g
ケチャップ…大さじ8(大さじ2+大さじ6)
水…200〜300ml
にんにく…2かけ(スライス)
唐辛子 …お好みで
オリーブオイル…大さじ2
お好みでブラックペッパー、粉チーズ、タバスコなど
作り方
1.フライパンに油、にんにく、唐辛子を入れ弱火で香りを出す
2.パスタを半分におって投入し、ケチャップを大さじ2入れて弱火で焼き付ける
3.水+ケチャップ大さじ6を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にし、パスタが柔らかくなるまで茹でる。途中水分がなくなったら、水を少しずつ足す。
4.パスタが茹で上がったら中火にして水分をしっかり飛ばして焼き付けて完成。
クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」
HP:https://cammoc.com
Instagram:www.instagram.com/cammoc
SHARE
PROFILE
キャンモック
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/



















