
自分の“好き”に敏感になる!自然から学ぶ気づきで世界が広がる山歩き
Mt.ランドネメンバー
- 2025年11月01日
山のなかに一歩を足をふみ入れると、自然の音や香り、足裏の感覚など、日常では味わえないものが感じられ、好奇心を掻き立てられるような発見があります。Mt.ランドネメンバーが感じている山の魅力とは?
秋の山で感じた不思議~「なぜ?」の深堀りがおもしろい!~
山のなかで甘いカラメルの香りが漂う季節になってきました。秋によく嗅ぐこの香り、正体はカツラの葉が紅葉したときに出るもので、砂糖を焦がしたときに発生するのとおなじ成分なのだそうです。紅葉は、秋に光合成効率が落ちて葉を維持する利益が減少するため、”葉を落とす”という冬支度の過程で起こるもので、もともとあった黄色い成分が出てくるか、赤い成分が生成されるかの違いで色が変わるそう。
山歩きで感じたこんな疑問を、私はよく家に帰ってから調べます。スマートフォンは好みの情報をどんどん送ってきてくれますが、それが返って自分の”好き”を見えにくくしている気がします。でも、山では自分の心の動きに敏感になれる。だから私は山が好きなのです。
”好き”を極めて大発見!好奇心を満たすことのおもしろさを教えてくれる一冊

動物言語学者の鈴木俊貴先生が、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを発見するまでの18年の研究生活をつづったエッセイをご紹介します。世紀の大発見に至るまでのユニークな実験や苦労が読みやすく描かれ、先生とともに実験しているかのようにワクワクしながら読み進められます。
鈴木先生は言います。
“言葉をもつのは人間だけだという決めつけで世界が狭くなっている。そして、今日の人間と自然との乖離が生まれた。人間には人間の言葉があるように、鳥には鳥の言葉がある。それを知ることで、僕たちの毎日はもっと豊かで色鮮やかなものになるはずだ。” 引用:『僕には鳥の言葉がわかる』(鈴木俊貴 著/発行 小学館)
新たな気づきや発見に心が動き、世界が広がることを楽しみに、私は今日も山に行きます。
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PROFILE
Mt.ランドネメンバー
山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。
山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。



















