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【100楽山/磐梯山】東北でのんびりとした空気に癒される。私の好きな秋の山歩き

秋といえば、絶好の登山シーズン。今年の秋はどこの山に行こうか?と、考えるのが楽しみな時期になってきました。

当記事では、山をこよなく愛する4人のインフルエンサーの方に、「私の好きな秋の山歩き」について紹介していただきます。 今回は、親友と2人でYouTubeチャンネル『山歩きJP』にて活動をしている夏生さんに教えていただきました!

懐かしさを感じるのんびりハイク

秋になると東北へ行きます。東北は人と時間の流れがやわらかで、少しくすんだ秋の雰囲気とマッチしていると感じます。登山が趣味になって2年目の秋、親友と福島県の磐梯山へ行きました。

まずは、裏磐梯スキー場登山口から山に入ります。ゲレンデから始まる登山道には、まだ若いススキがゆらゆら揺れていました。少し登って振り返ると、桧原湖が見えます。

地元の人が多く訪れる磐梯山を歩いていると、そこかしこからのんびりとした東北弁が聞こえます。私たちが東京から来ていることがわかると、道ゆくいろんな方が磐梯山について教えてくれました。

足腰が強いね、若いってすてきね」と言うおばあちゃんたちは、秋の柔らかい陽を浴びて健康そうに汗を流しています。地元に愛する山があることのほうが、私にはすてきなことのように思えます。

磐梯山には「表磐梯」「裏磐梯」があり、私たちが今日登っているのは裏磐梯。「磐梯山は女性か男性か、どちらだと思う?」と地元のおじいちゃんに言われ、始めは山肌がかっこいいから男性だろうと即答しましたが、「よく考えて」とのこと。解を出すべく、そんな観点で山を観察しはじめます。

樹林帯を抜けて登頂したとき、裏から上がってきたことでいままで見えていなかった猪苗代湖が、急にどどーんと姿を現しました。そのあまりのスケールに驚愕しつつ、その瞬間にわかりました。「磐梯山は女性だ!猪苗代湖が大きな手鏡なんですね」にっこりしたおじいちゃんに「正解」と言われました。

下山のとき、いままで歩いてきた道を振り返ると櫛ヶ峰がガスをまとっていて、それがベールのように見えました。これも磐梯山が女性と言われる所以らしいです。とはいえ裏側の山肌は猛々しく、磐梯山は二面性がある山なんだと知りました。人はギャップに魅了されるものだけど、その対象は山にも成り得るのですね。

七回かまどで燃したように赤いナナカマド、水色の空を映す沼たち、急登を終えた後の花畑、地元の人たちの緩やかな会話。すべてが融合して柔らかな風が吹き、初めて来たはずなのに懐かしく感じる。

東北は私のなかの秋の解釈と、同じ要素で構成されているんだろうなと思います。東北の秋が好きです。

▲ナナカマド
▲急登を登った後の天国

おすすめのルート

裏磐梯登山口→裏磐梯スキー場登山口→噴気口分岐→岡部小屋→磐梯山→岡部小屋→天狗岩→裏磐梯スキー場分岐→銅沼→噴火壁・火口原分岐→裏磐梯スキー場登山口→裏磐梯登山口

紹介してくれたのは

夏生

埼玉県出身。幼少期に登山好きの両親に背負われて山デビュー。現在は親友と2人でYouTubeチャンネル『山歩きJP』(@ymarukijp)にて発信活動を行なっている。山に登ったあと、その山行を振り返って文章を書くのが好きで、現在は『山旅旅』ECサイトにてコラム「山歩きのしおり」を連載中。いつか自身で執筆した山行記録からエッセイ集を作りたい。

Instagram:@netsukijp

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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