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実際に会うとますます好きになる!ログ男さんとさいかさん|低山トラベラー、偏愛ハイカーに会いに行く

低山トラベラーの大内征さんが山好きさんと山を歩く、連載「偏愛ハイカーに会いに行く」。山の愛し方は人それぞれ、とはいうけれど。十人十色の偏愛ワールドをのぞいてみれば、これからの山の愛し方とその先の未来が見えてくる、かもね。

今回の偏愛さん

ログ男さんとさいかさん

福岡を拠点に九州の山々を歩きながら、山歩きの楽しさと日常を発信しているハイカー・クリエイターのカップル。ログ男さんは山旅のリアルをInstagram、ラジオ、YouTubeで配信中。さいかさんは美容師、マッサージャー、作家など多彩に活躍。
@log_o_hiker@saika_hiker

ずっとスマホの向こう側で見ていた、あのSNS有名人

僕は宮城県仙台市の出身だけれど、仙台空港に行ったことがなかった。遠方への出張や国内遠征で全国の空港を利用することはたくさんあるものの、仙台に向かうときに飛行機を利用することは、まずない。

学生時代は青春18きっぷで何時間もかけて在来線を乗り継いだし、会社員時代の前半は新幹線に格上げ。後半になるとマイカー移動となり、いまでは車以外で仙台に行くことは皆無に等しい。だから、初めて仙台空港に行くことになったときのテンションは爆上がりで、ドキドキしながら到着ロビーに向かった。つい昨年、低山おじさん51歳のことである。

ドキドキの理由が、もうひとつ。長らくInstagramでフォローし合う関係だった九州のハイカーと、急きょ仙台で会うことになったのだ。こっちのほうがドキドキの理由としては大きい。彼らにとっては初めての東北ということで、ゴールデンウィークの期間中にみちのく潮風トレイル(Michinoku Coastal Trail=MCT)を歩くための仙台入り。

たまたまそのタイミングで故郷に滞在予定だった僕としては、対面できるまたとない好機。はたして予定より1日早く仙台入りをして空港で待ち構えることにした。ふつうのお迎えなんだけれど、まるで芸能人の“出待ち”をするかのような気分。推し活か。

▲1回目の登山がよくて、2回目の登山へ。そこから沼にはまってしまった!
▲働いていた鑓ヶ岳山荘では、毎日いるからこそ見られる絶景、すてきな人たちにたくさん出会った。
▲シャツは山と道、ソックスはヤマチューンで揃えたダブルコーデ。けん玉も忘れずに。

ログ男さん&さいちゃん現る!

そんな経緯で仙台空港に現れたのが、ログ男さんとさいちゃん。インスタで名の知られた存在で、今回の偏愛ハイカーだ。読者のなかにもフォローしている人、いるんじゃないかな。

しゃれた出で立ちに、屈託のない笑顔。楽しみ方というものをよく知っていて、だけどムリなくマイペースで。スマホの画面で見ていた印象そのまんま、僕のドキドキなんておかまいなしに、気負うことなく「ちーす」と登場するふたり。あれ、オレたちって昔から友だちだったよね?と、初めましてなのにそう思わせてしまう親しみやすさ。次の瞬間、ハイタッチからのハグだ。俺たちの関係、もうこれでOK!

いっしょにMCTを歩く仲間としてひと足先に仙台初上陸をはたしていたのは、鍛冶屋ハイカーこと札幌のブラスミさん。みんなで閖上にあるMCTの名取トレイルセンターを表敬訪問し、すぐ近くにそびえる日本一低い山こと日和山に無酸素登頂。

東日本大震災の遺構となった荒浜小学校も案内した。閖上も荒浜も、僕の青春時代の思い出の地なのだ。アウトドアショップ「EN style(エンスタイル)」は絶対に外せない。そんな感じで、仙台のハイクシーンの一端を感じてもらうにぎやかな一日を、インスタ有名人たちとすごしたのだった。

▲恒例となっている屋久島山旅。最初は春夏シーズンに訪れていたけれど、人混みを避けて冬に行ってみたら、暖かい冬山から雪山までを味わえる冬の屋久島に魅了されてしまった。
▲暮らしとハイキングが見事に同居している空間。これぞ「ろぐさい」スタイル。

犬は吠えるがキャラバンは進む

ときを経て、この春のことである。僕は数年ぶりに福岡は糸島の地に上陸した。いつもインスタで見ていた「あの部屋」を訪ねて、ふたりの日常から人物像を探ろうと考えたのだ。

人柄を知るには、山がいい。いっしょに歩くことで見えてくること、感じることがたくさんある。自然のなかでの身のこなし、立ち居ふるまい。言葉遣いと話すスピード。ふたりの距離感。いい感じだ。

自分の世界観、自分のスタンス、自分のペースで人生をハイク!

ログ男さんには華がある。まず立ち姿がいい。姿勢のよさは、着こなしと身のこなしに大いに寄与する。もしかしたら武道でもやってたのかな?と思ったけれど、意外にも野球部出身。幼少期は山口県下関市で育ち、裏山に秘密基地を作って遊んでいた。しばらく眠らせていたその原体験が、年ごろの青春時代を経たいい大人になって、再び起動するパターン。福岡で会社勤めをするなかで、仕事のストレスから本来の自分を取り戻すなにかが必要だと感じ、ふと誘われた登山で自分の“ど真ん中”を思い出す。九州ハイカー「ログ男」誕生の原点である。インスタでの華やいだ印象の裏に、人間ログ男としての感情の揺らぎや紆余曲折があることを知ることができた。

さいちゃんには天賦の才がある。もって生まれたセンスを美容の世界で活かそうと飛び込んだ大阪の地や故郷・長崎で活動。ところが、楽しむ気持ちを置き去りにしてまで技術習得に明け暮れる日々に違和感を覚え、周囲との温度差や自分のなかのモヤモヤに悩むことしばしば。そうそう、自分が楽しむことを忘れてしまっては、才能は生きないし、長続きもしないんだよね。技術は、目的を達成するためにあるのだから。なんとか踏ん張り続けたさいちゃんだったけれど、「がんばることをやめる」選択をしたことで訪れた転機のひとつが、槍ヶ岳山荘での勤務。美容と山、まったく異なる世界だけれど、楽しむ自分がそこに存在すれば、きっとどんな世界でも乗り越えていける。もって生まれたセンスと培ってきた経験が、楽しむことによって結実した瞬間だった。

そんな異なる背景をもつふたりが出会い、ひとつのワールドを生み出しているのだから、人生っておもしろい。僕の座右の銘のひとつに「犬は吠えるがキャラバンは進む」というものがある。元フリッパーズギター小沢健二の同名のアルバムで、この言葉を知っているという読者もいるのでは。関係ないヤツらが騒いでいても気にするな、自分のペースで前に進もうぜ、という意味のアラブのことわざだそうだ。

ふたりの生き方に触れて思うのは、まさにこの言葉。言うなれば「犬は吠えるがハイカーは進む」ってところかな!

▲脊振(せふり)山系の全山縦走で出会った雲海。厳しい山行の一日の最後、最後の力をふり絞って、日没前に雲海の上へとダッシュ。奇跡の絶景を手に入れた。縦走は約70km、累積標高差5,000m。すでに2回完走。毎年1回のペースで行っていたが、去年も今年も天候不良で断念。2年ぶりのリベンジを今年の秋に予定!

ポップアップストア「ろぐさいショップ」

2カ月に1回のペースで開催。オリジナル商品やセレクト商品が購入できる。さいちゃんのチャームや消しゴム判子、ログ男さん制作の袋や写真なども並び、オリジナルアパレルブランド“yamairo”も人気。

 

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PROFILE

大内征

ランドネ / 低山トラベラー、山旅文筆家

大内征

歴史や文化をたどって日本各地の低山を歩き、ローカルハイクの魅力を探究。NHKラジオ深夜便、LuckyFM茨城放送に出演中。著書に『低山トラベル』など。ライフワークは熊野古道。

大内征の記事一覧

歴史や文化をたどって日本各地の低山を歩き、ローカルハイクの魅力を探究。NHKラジオ深夜便、LuckyFM茨城放送に出演中。著書に『低山トラベル』など。ライフワークは熊野古道。

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