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アウトドア好きなわたしたちができるSDGs【#13 モンベル】

アウトドアを楽しんでいる人なら知らない人はいないブランド、モンベル。2025年に創業50周年を迎えることをご存知でしょうか。50周年を記念した限定アイテムの発売や関連イベントが行なわれています。創業時から「自分たちのほしいもの」を形にし続けてきたモンベルのモノづくりの原点とこれからについてお話をうかがいました。

モンベル本社

  • 住所:大阪市西区新町2丁目2番2号
  • 電話番号:06-6536-5740(モンベル・カスタマー・サービス)

 

<お話を伺ったのは>

辰野岳史さん
自動車カスタム業界を経て2000年にモンベル入社。2017年より代表取締役社長。幼少期から父でありモンベル創業者で現会長の辰野勇さんに連れられアウトドアに親しむ。無類のクルマ好きでモンベルとおない年。

人々の小さな疑問や不便をスピーディーに解決したい

ーー近年、ウエアは環境配慮がスタンダードになってきていますが、製品づくりにおいてモンベルとして掲げている目標やテーマはありますか。

辰野 リサイクル、アップサイクルという言葉はアウトドア業界にいれば常に意識にあるので、ずっと気にはしています。だから開発スタート時点でSDGsについて意識することはとくにありません。

環境配慮については10年以上前から取り組んでいて、価格への転嫁が課題で実現が難しかったリサイクルやアップサイクル素材を、金額に大きく反映することなく使えるようになったのがつい昨今という状況です。

▲おなじアイテムの修理でも、見た目にもこだわる修理なのか、価格優先で最低限使えるようになればよいのか、など要望はさまざま。細かくヒアリングしながらユーザーのニーズに寄り添うリペアを心がけている

 

ーー具体的にどの製品に反映されているのでしょうか。

辰野 ウイックロン素材を使っているアイテムの再生ポリエステル素材の混合比が上がっています。機能を落とすことなく、価格も上げることなくリサイクルに貢献しているのですが、サイレント的な施策が多くて、今回こういうお話をいただいて製品を見返したときに、そういえばあれもこれもそうだったみたいな気づきがありました。

昨今は温暖化でどんどん気温も上がってきていて、ひと昔前と比べると、フィールドでは熱中症など環境に起因するリスクが急増していますよね。なのでいま着ている服も、これはまだ発売前のサンプルなんですけど、できるだけ通気度が高くて暑くならない素材とか、UVを遮断することで熱中症から身を守れるとか、そのような環境に対応した素材開発も進めています。

▲製品の試作や耐久テストを社内で行なっている。デザイナー、パタンナーが集まる開発室。社内会議であがった新作のアイデアや現行品のブラッシュアップを即反映できる体制が整えられている。工業用縫製ミシン、摩耗や耐水圧テストができる機械、3Dプリンタも並ぶ

 

ーー環境に配慮しつつ、環境に応じて快適にすごせるものづくりを目指しているということですね。昨年アウトドア業界はPFASフリー対応に追われていた感がありました。ユーザーのあいだでも少しネガティブなとらえ方がされていますが、そこに関してはどう感じていますか?

辰野 じつは現行モデルから数えて数世代前からすでにサイレントでPFASフリーはっ水剤などの環境に配慮した素材でものづくりを進めていました。ただいっぽうで、テレビの台風中継で我々のウエアを着ていただいている姿を見ても、新しいモデルなのに昔に比べるとはっ水性能は落ちてるわけですね。環境に負荷がかからないものは、当然パーマネントではないので性能は落ちます。我々としてはできるだけ高耐久のものを作る努力をしながら、前述のような事実や現状をユーザーに知ってもらうことも重要だと思っています。そのために家庭用洗濯機で使えるはっ水剤があるということも。

ーーアウトドアウエアはしっかり洗いましょうという流れがユーザーに浸透しつつあるなかで、モンベルとコインランドリーのコラボレーションが話題になっていますね。

辰野 「オクラボ」のはっ水コースは、我々の想像以上に反応がよくて驚きました。本社の近所にもあるんですが、モンベル社員以外の人が使っているのを見かけるようになり、はっ水剤を使うことが浸透してきたのかなと感じます。

▲ランドリーサービスを全国展開する「オクラボ」と共同で、アウトドア用品をメンテナンスできる「モンベル撥水コース」を開発。コインランドリーで手軽に洗濯とPFASフリーの「O.D.メンテナンスはっ水剤」でのケアができる

 

ーーモンベルは先進的な製品開発だけではなく、地方との包括連携協定を積極的に結んでいたり、集客面から見るとなぜここに?と思うエリアへの出店も印象的です。

辰野 包括連携協定も出店も戦略というよりは「縁」と「地域の雰囲気」を重要視しています。直営店に関しては集客数よりエリアの人々の活気が大事なんです。2025年4月にオープンしたフランチャイズ店の「モンベルルーム吉野路黒滝店」は駅前でもなく人口が多い地域でもありません。地元の森林組合の方々の並々ならぬ熱意で実現した店舗で、タッチポイントがアウトドアではなく林業の方も多いんです。すでに常連さんもいるそうで、直営店やフランチャイズ店は周辺の山々のベース基地として、また各地のフィールドに影響されてそれぞれの店の形に育っていくのが楽しみでもあります。

▲意外な場所にある活気あふれるユニークな1店舗。吉野熊野国立公園内を通る国道309号沿い、道の駅にある「モンベルルーム吉野路黒滝店」。地元の森林組合からの強い要望で実現したお店で、アウトドアユーザーだけでなく林業に携わる人々からも重宝されている

 

ーー最近のモンベルは子ども用だけではなく、子どもがいるパパママが助かるアイテムも増えていますよね。私は抱っこ紐が気に入りすぎて周りに広めていました(笑)

辰野 私たちのモノづくりのベースも、自分たちがほしいから作る。その累積ですよね。それこそ僕も十数年前は独身で、子どものこともわからないから、モンベルの製品ラインナップを素直に使っていたけど、子どもをもつようになって「もう少し改善できるのでは?」みたいなことがわかり出すわけですよね。

ーーもしかして、ドッグギアが増えたのは……

辰野 そうです。最近犬を飼い始めて、ペット用アイテムが分かり出したからです(笑)。マーケティングリサーチをしなければという感覚はなく、自分たちがほしいから。そして、製品開発のトライアンドエラーにタイムラグが発生しないよう、開発やテスト、サンプル修正にプロモーションまであらゆることを社内でできるように体制を整えているのがこだわり、というかこれも自分たちが必要としてできた結果ではあるんですけどね。

▲ふとしたアイデアも先送りせずすぐに形に。もっともコンパクトな財布に収まるようにと生まれたのが「フラットバッグ」。サイズ感にこだわり、コンビニのお弁当用の袋とおなじように、安定して持ち運べるようマチが広く作られている。折り目が消えず、たたみやすいのも特徴。

愛着のあるアウトドア用品を長く使ってほしい

ーー多様な商品が展開されるいっぽうでモンベルでは修理サービスにも力を入れていると聞きます。

辰野 一番いいのは「できるかぎり長く使ってもらうこと」です。多数のアイテムをリリースすることと矛盾していますが、長いこと使い込んでもらうことが正義ですから。環境負荷の低い最新モデルでなくても、20年使ってもらえたらそれがもっとも環境に負荷がない。その矛盾は隠す必要はないと思っていて、長く使えるようサポートをするのも僕らの仕事だと考えています。

アウトドア業界は、物を売るというより訪れる人たちが持ってくる夢を叶えるのをお手伝いしている感覚なんです。モンベルでは昔もいまも直営店を300店舗に!などの数値目標もないし、企業規模についての展望もありません。この先もユーザーに喜んでもらえている状態が続いていれば、理想の形になっていくのかなと思っています。

▲5年ぶりに対面での「フレンドフェア」復活。全国のフレンドエリア&ショップと、モンベルクラブ会員をつなぐイベント「フレンドフェア」。今年は創業50周年と重なり、よりスペシャルなイベントに。創業からの歴史を一覧できる特別展示、50周年記念アイテム、豪華ゲストのトークショーや体験イベントも!

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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