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クライムオン‼ 2026 イベントレポート【ボルダリング&トレッキング講習編】

「クライムオン!! 2026」のメインコンテンツにあたるボルダリングとトレッキングの講習。なかでもブランドと現役アスリートがタッグを組んだボルダリング講習は「クライムオン!!」ならでは。そのほかも魅力ある講習が目白押しだ。そのようすを一挙公開しよう。

編集◉PEAKS編集部
文◉阿部 静
写真◉宇佐美博之、洞 将太

「クライムオン!!」の人気コンテンツのひとつであるボルダリング講習。クライミングのワールドカップでも活躍する現役アスリートが講師を務めている講習もあり、ここでしか体験できないスペシャル感があるのも「クライムオン!!」の魅力だ。そのほか、子どもから大人まで、岩場初心者やボルダリング初心者も楽しめる講習も充実。イベント2日間で多くを学び楽しんだ、受講生たちのようすを覗いてみよう。

Inner Ascent【by ARC’TERYX】

まずはプロクライマーの安間佐千さんによる、一風変わった講習から紹介。この講習は岩に登らず金峰山荘の大広間で行なわれた。いったい、どんな内容だったかというと「瞑想」だ。

瞑想は、内と外をいったりきたりしてバランスを取り、内側に向かっていくワークだという。繊細なワークであるため、まわりに人がいたり、風や音にも影響を受けるので屋外ではなく室内で実施している。

まずは数人でグループになり、自分のことをシェアしていく。そうすることでクライマーとしての自分を見つめ直す機会となる。

その後、瞑想のなかで浄化の方法として用いられる、無意味な言葉を感情のままに発露する「ジベリッシュ」を行ない、身体を軽くシェイクして短い瞑想へ。クライミングと自分が交わったときになにが起きるか、自分で自分の光を見つけられるか、といったことを各自が体感する時間となった。

これから岩デビューする人に! トポの見方を学びながらたくさん登ろう【by ARC’TERYX】

スポーツクライマーの藤井快さんが担当する講習。いままでジムで登ってきた人が岩場に挑戦する際に役立つように。今後、個人で、または友人と気軽に登りに行けるようにトポの見方をマスターするための内容だ。

受講者とともにビクター岩に向かい、岩の前でみんなでトポを見てみる。実際の岩とトポを見比べ、どこがどれなのか、どの順番で手足を置くかを把握し、頭のなかでオブザベーションする。

はじめて小川山のボルダーエリアで登る場合は小川山の岩場に限定された『小川山クライミングガイド』や、『小川山ボルダリングエリアガイド』を活用するのがいい。岩場までのアプローチが写真でわかりやすく掲載され、各課題も岩の写真上に記載されているため明確だ。

トポを見ながらオブザベーションをしたら、順番にトライ。ジムとは違って明確なホールドが見えるわけではないので、岩場初心者にとって慣れるまでは少々わかりづらい。ホールドや足が置ける位置を指示してもらったり、しっかり保持できる場所をよく探すようにと藤井さんからアドバイス。はじめての岩場を学び、岩場の魅力を存分に楽しめたようだ。

藤脇祐二さんによる初心者向きボルダリング講習【by GRAMICI】

スポーツクライマーの藤脇祐二さんによるボルダリング講習。受講者はボルダリング歴は数年あるが岩場ではあまり経験がないというふたり。

受講者からの質問や希望に合わせながら、クジラ岩や無名の岩、水晶スラブで講習を行なった。まずは登る前に課題のルートをいっしょに確認し、スタート位置や使えそうなホールドも確認していく。

クリアできたら次の課題へと、どんどんレベルアップ。1回目は登れなくても、藤脇さんのデモンストレーションと適確なアドバイスにより2回目で登れるように。

受講生ふたりからの希望に合わせて、ハイボルダーにあるスラブの7級課題を“卒業課題”として設定。ふたりとも、諦めずに熱心にトライを続ける。

藤脇さんのアドバイスの甲斐もあり、ふたりの努力が実って“卒業課題”も無事にクリア。トップアウトした岩の上で喜びはしゃぐ姿が印象的だった。

渡部桂太のはじめてのボルダー講習【by LA SPORTIVA】

プロロッククライマー・渡部桂太さんによる岩場講習。ラ・スポルティバのクライミングシューズを岩場で試せる講習でもあり、今回用意されたのは全7種類。そのなかから気になる2種類を選んで登ってみることができる。

とくに選ばれたのは剛性感の高い「マンダラ」、ジムにも岩場にも対応する万能モデルの「スクワマ」、岩場においてマルチパーパスシューズな「カタナ」。受講者からは、毛色の違う2種を試すことで、性能の違いが体感できたという声もあった。

ふだんはジムで登っているけれど岩場の経験はほとんどない受講生たち。岩を乗越すための練習なども行なう。ジムでは岩の上に立つことはないが、岩場では乗越せないとクリアできない課題もあるからだ。

また、岩場には室内のジムにはない、自然ならではの楽しみがあると渡部さんは話す。「いい天気、いい空気、この空間で登ることを存分に楽しんでほしい」という。ボルダリングは「この岩に登りたいな」「次はあれを登りたいな」などと思うところから派生した遊び。岩との出合いやインスピレーション、空間も岩場の魅力となる。同じ場所でも、季節が違えばまた印象が変わる。岩場はクライマーにとって出合いの宝庫なのだ。

最後は、「ウイスキーボトル」という岩の、スタートがオーバーハング気味になった課題に挑戦。「最初に僕が登ってしまうと答えがわかってしまうので、まずはみなさんが挑戦してみてください」と渡部さん。受講生が順番にトライしながら、「ここかな?」、「あっちかな?」とみんなで考える。トップアウトできた人も、できなかった人もいたが、思考をめぐらせ岩と対話し、みんなで共有して楽しむことが岩場での楽しい時間だ。

杉本怜が教える初心者ボルダリング講習【by MAMMUT】

スポーツクライマー・杉本怜さんによる初心者ボルダリング講習。大人に交ざって子どもたちの参加もあり、川上村在住で今回で参加3回目の女の子も。

受講者はみんなジムでは何度か登ったことがあるが、岩場ははじめての人ばかり。そのため腕の力がなくても登りやすい、シャクナゲエリアのスラブメインの岩を選定した。

ウォーミングアップとして、まず小川山の岩の特徴や足の置き方などの説明を受け、学びながら登っていく。岩場がはじめてだった人は最初は怖いと不安そうにしていたが、杉本さんの指導でスイスイ登れるように。

ひとりのトライを受講生みんなで見守る。土日で合計3回の講習を行なったが、このときは8人参加と大所帯だ。

岩を変えながら段階的に課題のグレードもレベルアップさせていき、最後は大きい岩にチャレンジ。みんなトライし、最終的には全員完登達成。この短時間で凄まじい成長だ。

子ども向けボルダリング体験会【by PEAKS】

山岳ガイドの佐藤勇介さんによるボルダリング体験。小学1年生~5年生までの子どもたち5人と、付き添いの保護者が参加した。駐車場の上にある、名前のない岩で行なった。

まず、みんなで輪になって準備体操。足首、アキレス腱、手首などをしっかりまわすようにと、佐藤さんから子どもたちにアドバイス。指先一本一本の腱もしっかりストレッチ。

クライミングシューズがちゃんと履けているかひとりずつチェックして、ボルダリング開始! まずはとても簡単なところから岩登りをはじめ、「次は同じところを手を使わずに登ってみよう」という佐藤さんからの課題のもと、ちょっとずつレベルアップ。

「持ちやすいところを探してみよう」、「少しでもふくらんだところを探して足を置いてみよう」、「足が大事だよ」など、佐藤さんから子どもたちにその都度アドバイス。子どもたちは佐藤さんの言葉をすぐに吸収して実践。「岩の白いところ(光が当たっているところ)がふくらんでるところだよ」と、自ら発見できた子も。

子どもたちはジャングルジムで遊ぶようにスイスイ登る。登って下りたらすぐ後ろに並び、途切れることなく登るほど、みんな熱中していた。どうやら、少し難しいくらいのほうが、みんな夢中になるようだ。これは大人も子どももみんな同じ。ボルダリングの魅力のひとつだろう。

1日遊んだ岩の前で、みんなで集合写真。岩と思いきり触れ合って、楽しい時間がすごせたようだ。

夏山直前!槍ヶ岳・穂高岳のための岩歩き&岩登り実践講習【by ARC’TERYX】

夏山登山に向けて、槍ヶ岳や穂高岳などの岩稜帯を安全に歩けるように、岩稜帯歩きのトレーニングを中心とした講習。女性に向けて開講し、講師も女性山岳ガイドの武田佐和子さんが担当した。

まずはガマスラブ付近のアプローチ道で歩行の練習から。フラットフッティングやダックウォークなど、登山においての基本の歩行技術、足の置き方について解説しながら実践。武田さんより、「足の置き方はなるべく水平に、カカトの位置も重要で、水平に設置するように」とアドバイス。

また、天候によっても足の置き場所は変わる。たとえば雨の日や雨上がりのぬかるんだ地面のときは枯葉や木の上を踏むと滑りやすい。天候や地面の状況によって歩き方や足の置き方、置き場所を考えるようにする。

下りのときは前から下りるのが怖ければ後ろ向きでもOK。まわりの木を持って身体を支えてもいいが、木の強度もよく確認したほうがよいとのこと。また、下りで滑りそうになったら、お腹を丸めるとフラットフッティングになり、足元が安定するそうだ。

その後は登山靴でのスラブ登りの練習。足の裏を擦りつけながら摩擦で登るテクニック「スメアリング」を意識する。身体の重心を足裏に乗せて登る感覚を養えるため、登山時の岩登りにも有効だ。

また、クライミングの基本ルールやマナー、ロープワークの基本も併せてレクチャー。午前中学んだことをもとに、午後からはパノラマ登山道で実践!

ハシゴ連続の岩山アドベンチャーハイク【by MILLET】

親子を対象としたハイキング講習は、自身も2児の母である山岳コーチの寺井真理さんが担当。小学4年生、5年生、中学1年生の子どもたち6人と、それぞれの保護者、総勢5家族が参加した。

写真提供:ミレー

歩いたのはカモシカ遊歩道だ。コースタイムは3時間とコンパクトに歩ける登山道で道は整備されているが、わりとワイルドなコース。前半は緩やかに標高を上げ、唐沢の滝で休憩。

写真提供:ミレー

途中から急登にハシゴが渡されたところを登るパートも出てきてスリル満点。講師の寺井さんや保護者が見守るなか、みんな安全に登りきることができた。

写真提供:ミレー

そしてクライマックスの巨岩帯へ。経験がないと怯んでしまうようなアスレチック感のある岩場だが、参加した子どもたちも保護者も岩場歩きの経験があったため、スイスイと楽しそうに登っていく。

写真提供:ミレー

ついに岩場のトップへ! 見晴らしがよく、360度の眺めが抜群。目の前に広がる圧巻の景色に、子どもたちも保護者も満面の笑顔。親子による小さな冒険は、子どもたちの楽しそうな笑い声が飛び交うなか、無事に終わることができた。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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