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いざというときに必要なものは火種。「LighterBro (ライターブロ)」|これからの山道具図鑑Vol.9

アウトドアへの興味が道具から始まった私。ポケットサイズの小さな道具、ピンチを乗り切るマルチツールを装備することに、憧れを抱き、誇らしさを感じていた。
でも、経験を積むほどに、マルチツールを使う機会はほとんどないことを知った。そして、いくつものツールを備えた分厚いマルチツールを持っていくことはなくなった。
しかし、最近出合った「ライターブロ」というマルチツールに、ハッとさせられた。メインツールはBICのライター。なるほどまさに、私がアウトドアで忘れて、ピンチだったのは、火種がなかったときだった。

編集◉PEAKS編集部
文◉ポンチョ
写真◉長谷川拓司

マルチツールを最後に使ったのは、いつだったろう?

ポケットからマルチツールを取り出して調理する人、ベルトにかけたホルダーからマルチプライヤーを引き出して壊れたポールを補修する人。そうした人たちを、山やアウトドアフィールドで見た若かりしころの私は、彼らに憧れてマルチツールを手に入れ、それを使いたいがために、自然のなかへ、山へと向かった。

しかし私の山旅はデイハイクが中心で、長くても3泊程度。クライミングではなく、登山道を歩き、ときに走るもの。トレッキングやファストハイク、トレイルランニングが、私の登山スタイルだ。

35年程度の山経験のなかで、ピンチに陥ったことはなく、ケガをしたことは、トレイルランニングのレース終盤、足首を軽くひねったり、転倒してすり傷を負った程度。

食事で使う野菜などはカットしてジップロックに入れて持っていくか、フリーズドライの野菜を使う。ラーメンにのせるハムやチャーシューは、薄くカットされているので、ナイフが必要になることは多くない。

ヘッドランプが山で壊れていたことがあったが、予備を用意していたので大事には至らなかった。インフレータブルのスリーピングマットがパンクしてしまったときには、ひと晩は少し寒い思いをしたが、翌日は予定を変更して、山を下りた。

なにか不具合が起きたら、私は当初の予定のA案の継続を諦めて、B案かC案に変更する。不具合を直すよりも、計画を見直す。だから、この10年はオピネルのナイフしか持っていかなくなっている。

安全や快適優先の登山に、マルチツールはオーバースペックだと考えている。ナイフだって、フツーの登山で使う機会はほとんどない。

でも、持っていかなかったときに限って、必要になることがある。

けれども、「しまった!」ということはある。

あるとき、いつも携帯しているフリント式のガスライターBICが、なかったことがあった。出発前の確認を怠ったことが原因だ。

そのことに山中で気がついたとき、イヤな予感がした。案の定、そんなときにだけ、自動点火装置は不具合を起こして火花が飛ばなかった。つまり、ストーブを点火することができない……。

運がよかったのは、あまりハイカーがやって来ることのない山中の湖畔に、ライターを持ったハイカーが来てくれたことだった。

このライター。忘れたり、失くしたときに限って、ストーブの自動点火装置に不具合が起きるという、呪いのような状況に、私は35年の登山経験で3回遭遇している。干支ひと回りで1回の頻度。忘れたころにやってしまう。

残りの2回は、戒めのために他人に頼ることをやめ、行動食だけですごした。1日に71.5kmを踏破する日本山岳耐久レースを何度も経験しているので、少し寒さは感じても、2~3泊程度の山行は行動食だけでも問題ない。

ハイカーに必要なのはナイフやプライヤーよりも、ライターなのだ!

そこで今回紹介する「ライターブロ/マイクロ(写真の左と右)」「同/クラシック(写真中央)」だ。

私はこのマルチツールを初めて見たとき、「ハッ!」とした。

それは、愛用するBICのライターを本体に装着するマルチツール。メインツールは、そのBICライターだ。

ライターブロ/マイクロはBICのスリムとミニに対応。少し大きめのクラシックはBICのレギュラーに対応。どちらも、ナイフ、マイナスドライバー、栓抜きを装備。レギュラーはハサミも備える。

「これを必ず携帯するようにすれば、あれがあったら!と思うことのほとんどを解決できる」、そう直感した。行動食だけでもすごせるけれども、山では快適さも得たいので、火がつくなら、温かいものを食したい。

アウトドアでもっとも使える道具はナイフ。アウトドアのハウツー本や雑誌を読んで、そう教わった。

でも、私の経験からすると、フツーの登山では、ナイフがなくて困ることよりも、ライターがなくて困ること、瓶ビールしか売ってなくて栓抜きがあったらよかったのに!ということのほうが、案外多い。

ライターブロを開発した人物のひとり、カイバー氏も米国サンタバーバラ山脈をハイキング中に、そう思ったようだ。
「ポケットナイフや従来のマルチツールしか持っていない状態で、暗闇と寒さに直面したとき、火をおこすために2本の棒をこすり合わせなければならないことに気づいたのだ。それならば、マルチツールと火種となるライターをひとつのツールに統合したほうがいいんじゃないか」

それが、ライタースリーブ型マルチツールである、ライターブロ誕生のきっかけだ。

実際に使ってみて、わかったこと

さて、私は一昨年から、長く使って火口のメッシュが割れてしまった初代ジェットボイルを新調。スタッシュに買い替えたのだが、このストーブは、高所で不安定になる自動点火装置が省略されている。だからライター装備は必須だ。

そこでライターブロ。マイクロはクッカー内に、ガス缶やストーブ本体、スタビライザーとともにぴったり収まる。クラシックだとわずかに浮くが、ハンドルでロックすれば問題なく収納可能なサイズ感だ。

アルコールストーブの場合も、ライターは必須。
山で食べるインスタントラーメン好きな私は、麺を割り入れなければならないタテ型の深鍋ではなく、麺をそのまま投入できるヨコ型の平鍋を愛用している。なので、ライターとナイフがセットとなるライターブロを余裕で収納できる。

ちょっとぜいたくするために煮卵を持っていった際には、ライターブロのナイフで半分に切って、ラーメンがよりおいしく見えるように撮影している。そう、私のナイフ活用は、煮卵のカットがいちばん多いことが、今回わかった。

使う頻度の少ないものを、よく使うものに置き換えること

これまで私は、コンパクトなマルチツールとライター、またはオピネルのナイフとライターを登山の装備として用意してきた。でも、ライターブロを使えば、それひとつだけですむ。

マイクロなら24g、クラシックは51gを追加するだけで、ライターをマルチツール化できる。

もし、私同様にマルチツールにたくさん装備されているツールのほとんどを実際に使ったことがない……という人は、このライターブロをぜひ試してみてほしい。

私と違ってナイフは必須だという人も、ライターブロのナイフを予備にするのはアリだと思う。それはオピネルと比べればかなり簡易的な刃物だけれども、ナイフを忘れたり紛失したりした際の代わりに使うことはできる。

またドライバーは、寒さで金属が収縮してアイウエアのネジなどが緩んだ際に、重宝する。これは栓抜きと同じくらい、山をよく登っている人であれば、数年に一度、あってよかったと思う機会が訪れる。

ライターブロ/マイクロは¥2,970、クラシックは¥3,740。
必要最小限の装備をめざすなら、マイクロを選ぶといい。
過去2~3年の山行で使ったことのない道具は、イノチに関わる可能性のあるもの以外は、無用と考えている。振り返って、フツーの登山であれば、これからのマルチツールは、このマイクロかクラシックで十分だと思う。

「ライターブロ」の詳細はこちら

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PONCHO

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登山、ランニング、旅、島、料理、道具をテーマに執筆、撮影。低山ハイクとヨガをMixしたイベント『ちょい山CLUB』を主催する。

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