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【山小屋泊・テント泊登山】抜群の槍・穂高ビューと100年超の歴史を誇る。「常念小屋(じょうねんごや)」|北アルプス山小屋大全

常念小屋の開業は1919年。初代主人の山田利一氏によって、常念岳から北側へ1時間ほど下った横通岳との鞍部、常念乗越に建てられた。いまでは常念岳への登山、蝶ヶ岳や大天井岳へのパノラマ銀座縦走の拠点となっているが、設立当時は槍ヶ岳を目指すための拠点だった。上高地に容易にアクセスできなかった時代、登山者は安曇野側から一ノ沢を登り、この鞍部で常念山脈の稜線に乗り、二ノ俣を経由して槍ヶ岳へ向かったという。また、利一氏は一ノ俣までの道も手ずから拓き、かつてあった一ノ俣小屋も経営していた。

1世紀を経た現在では、朝夕のダイナミックな槍・穂高ビューをゆっくりと味わって泊まる、という登山者も少なくない。北アルプス屈指の歴史を誇る老舗の小屋は、しっかりと守り継がれ、今年も訪れる人びとを迎え入れている。

\スタッフボイス/

オススメは6月中旬~7月上旬。コマクサやイワカガミの咲きはじめを愛でつつ、ハイシーズン前にゆったりとお越しいただけます。松本銘菓やお土産もそろってますよ!

インフォメーション

テント場 個室 自炊室 乾燥室 お風呂 生ビール
ドコモ au ソフトバンク 楽天 公衆電話
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■連絡先
090-1430-3328
0263-33-9458(営業期間外)
https://www.mt-jonen.com/

■営業時間
4月27日~11月4日
(積雪状況により変動)

■収容人数
186人

■標高
2,450m

■宿泊料金
1泊2食 \15,000
素泊まり \10,000
弁当の提供なし。売店で行動食など購入可

■水
宿泊者無料(それ以外は¥200/1L)

館内施設

1.広々とした受付&売店スペースでお出迎え

小屋に入ってすぐに受付と売店。右手にある蛇口から給水したり行動食やドリンクを買ったりとワンストップに利用可能。上履きと土足、どちらでも移動しやすい工夫もうれしい

2.食堂で朝・夕食と槍・穂高ビューを

食堂からも壮観な槍・穂高ビュー! 昆虫学者や山岳写真家として知られる田淵行男氏が写した、折々の常念岳も眺めつつお食事を。外には絶景のテラス席も

3.乾燥室でウエアをドライに!

1階奥に設けられ、発電時にラジエーターから出る温風を送って濡れたウエアを乾かしてくれる。右手には登山靴を並べるラックもあり、簡易更衣室も併設

4.軽食や休憩はこちらで

受付奥には外来軽食やコーヒー、りんごジュースなどの喫茶メニューをいただけるテーブルが。ストーブを囲んで話に花を咲かせたり、蔵書を手に取ってみたり

5.洗面所・トイレのようす

バイオトイレが本館別館ともに1階にあり、本館の個室はすべて洋式。洗面所の水は、300m下の一ノ俣側の沢からポンプアップしていて飲用も可能だ

朝も昼も夕も、槍ヶ岳のダイナミズムを見晴るかして

表に出れば小屋ごしに、またテラス席をはじめ館内からも槍・穂高ビューを堪能できる常念小屋のロケーション。日の出と日の入りの時間帯には、やはりひときわ目立つ槍ヶ岳が刻々と色味を変えてゆく。もちろん、日が高く昇った青空のもと明瞭に見わたす眺望も壮観なのだが、このなんともぜいたくな時間と空間を味わえるのは、宿泊者の特権だろう。

昇りはじめの斜光が、常念岳の影を槍・穂高に投影する“影常念”の朝。西空の夕焼けをバックに、槍ヶ岳が雲に巻かれながらとうとう沈んでいく夕。眼福な景色に見惚れるひとときだ。

軽い荷物で常念岳山頂へ!
常念岳山頂までは1時間半弱の登り。山頂での休憩や往復時間を考えるとすぐソコとはいえないものの、玄関外には雨除けつきの荷物置き棚があるので、不必要な荷物はデポして身軽に軽快に山頂を目指したい。

食事

【夕食】1回目は17時から、2回目は18時からの2回制で提供。メインはハンバーグとキャベツの千切りが基本で、にんじんやかぼちゃの煮物などの野菜、たくあんなどが付け合わされる

【朝食】小屋の外で日の出を見る宿泊者も多いため、時期により変動するが5時半ごろからの入れ替え制。メインには鮭、卵焼き、ソーセージが乗り、サイドには漬物や煮物が添えられる

部屋

宿泊部屋は本館と別館にあり、大部屋が基本。6~16畳ほどで、パーテーションによって等間隔に仕切られている。個室の提供はなく、その日の状況に応じて部屋を割り振ってもらう。見通しのいい窓外の景色もお楽しみ

写真提供:常念小屋

お土産・売店

手ぬぐいやTシャツなどのオリジナル商品のほか、りんごジュースやみそパンなど松本銘菓まで手広く並ぶ

テント場

地面:土
テント設営数:70
利用料金:¥2,000

予約不要。大小合わせて2カ所のテントサイトが小屋の東隣に。ガレた土質の緩傾斜だが、段々に切られているので地面は平らで設営しやすい。まわりはハイマツ帯。夕焼けや、朝一番の槍ヶ岳。絶好の立地から山岳眺望を楽しんで!

「常念小屋」公式HPをご確認ください。

※この記事はPEAKS[2024年9月号 No.167]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
※最新の情報を直接ご確認の上ご計画ください。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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