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「パタゴニア 札幌」12/12グランドオープン!【現地レポ】アクセス・店内・Worn Wearリペアなど徹底紹介

2025年12月12日(金)、北海道のアウトドアシーンを牽引してきたパタゴニアの札幌ストアが、新たなフラッグシップストアとして生まれ変わる。

これまで札幌のユーザーに愛されてきた「札幌北(1994年開店)」と「札幌南(2003年開店)」の2店舗を統合。札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)直結という好立地に移転し、売り場面積100坪を誇る大型店舗としてグランドオープンを迎える。

本記事では「パタゴニア 札幌」の場所やアクセス、店内のようす、日本初となるWorn Wearリペアコーナーまで、メディア内覧会で見てきたポイントを現地レポートとしてお届けする。

文・写真◉PEAKS編集部

歴史と自然が交差する「パタゴニア 札幌」の建築デザイン

▲ビル内1階から見たファサード。この右手の通路にもパタゴニアからのメッセージが書かれている。photo by FACT&GRAPH,Inc.

新店舗の場所は、札幌駅から徒歩5分の「ヒューリックスクエア札幌」1階。地下直結でアクセスは抜群だが、訪れる際はぜひ一度地上に出て、外観(ファサード)からアプローチしてほしい。

エントランスの壁面に使われているのは、北海道開拓時代から建材として親しまれてきた「札幌軟石」だ。この石は新しく切り出したものではない。岩見沢にあった大正時代の古いサイロ(貯蔵庫)を解体した際に出た廃材を再利用している。豪雪地帯の歴史を見守ってきた石壁が、「パタゴニア 札幌」という新たな店舗の顔として蘇ったのだ。

▲足元に広がる道産のニレの無垢床とともに、北海道の記憶と自然の温もりが交差する、象徴的な空間。photo by FACT&GRAPH,Inc.

店内に入ると、木の温もりを感じる空間が広がる。什器の天板などは旧店舗から受け継いだものをリメイクしており、角をあえて丸く加工することで、工業製品にはない柔らかな表情を生み出している。

▲フロアの一部には、漁師が使うイワシ網を固めたユニークな柄も。北海道の産業や文化へのリスペクトが、素材選びやディテールにまでていねいに織り込まれているのが印象的だ。パタゴニアの建築家であったボブ・ジャレットが1994 年開店の札幌北ストアのために手がけたデザインを継承している。

スキー・スノーボードから登山まで。北のフィールドを網羅する「パタゴニア 札幌」のラインナップ

▲レジカウンターには、彫刻家・藤戸康平氏による「山・川・海」のモチーフが施されている。藤戸康平氏【公式】熊の家

「パタゴニア 札幌」のコンセプトは、「山・川・海」。北海道という広大なフィールドで楽しめるあらゆるアクティビティに対応する製品が揃う。

世界屈指のパウダースノーを楽しむために

▲ウィメンズモデルもフルラインナップでスノーラインが揃っている。

入り口を入ってすぐのメインエリアには、スキーやスノーボード向けのテクニカルウエアがずらりと並ぶ。バックカントリーなどの過酷な環境下で命を守る機能的なシェルから、ゲレンデや街中で使えるアイテムまで幅広い展開だ。

ニセコや富良野といった世界的なパウダースノーのフィールドはもちろん、札幌近郊のローカルゲレンデでも活躍するアイテムが充実している。

▲機能も用途も違うアイテムが、同じラックにミックスされているのがパタゴニア札幌のスタイル。「アウトドアが生活の一部として根付いている」北海道の文化を、そのまま売り場の風景として表現している。photo by FACT&GRAPH,Inc.

特筆すべきは、テクニカルウエアとライフスタイルウエアが自然にミックスされた売り場構成である。冬の北海道において、アウトドアウエアは「特別な装備」ではなく「生活の一部」。このレイアウトは、通勤・街歩きから週末の山やゲレンデまでシームレスにつながる、北海道ならではのリアルなスタイルを提案している。

夏には登山の装備も充実

▲いまのシーズンはスノーとアルパインのラインが並んでいるが、暖かいシーズンにはトレッキング向けに切り替わる。photo by FACT&GRAPH,Inc.

春になると、登山・クライミングやトレッキング向けのギアが展開される。旭岳やトムラウシなど大雪山系でのトレッキング、夕張岳や余市岳といった日帰りの山旅まで、北海道の山を遊び尽くすための装備が揃う。

また、サーフィンやシーカヤックといった「海」のアクティビティ製品も充実する予定だ。積丹や石狩湾でのパドリング、太平洋側のうねりを楽しむサーフトリップなど、季節ごとに表情を変える北海道の自然に合わせて、売り場もその姿を変えていく。

パタゴニア札幌に常設された「Worn Wear」リペアコーナー

▲ミシンを常設したリペアコーナー。 ポップな色使いやグラフィックは、ニューヨーク・ソーホーのストアにあるリペアコーナーの世界観をモチーフにしている。修理を「作業」として隠すのではなく、カルチャーとして発信する空間だ。photo by FACT&GRAPH,Inc.

今回のリニューアルでもっとも注目すべき点は、「パタゴニア 札幌」でWorn Wearのリペアがその場で受けられるというのは、ユーザーにとって大きなアップデートだ。

これまで、ウエアの破れやファスナー交換などの修理は鎌倉のリペアセンターへ送る必要があり、手元に戻るまで時間がかかっていた。しかしパタゴニア 札幌では専門スタッフが在駐し、ウエアの裾上げや小さな穴の補修といった「クイックリペア」であれば、その場で修理対応が可能になる(※修理内容による)。

「新品を買うよりも、修理して長く着続けること」こそが、環境に配慮するアクションであるというパタゴニアの哲学「Worn Wear」。パタゴニア札幌のリペアコーナーは、その思想を日常的に体験できる拠点となる。お気に入りの一着を連れて行き、「まだ直せる」「もっと着られる」という喜びを、スタッフといっしょに分かち合える場所だ。

北海道のフィールドを守る「パタゴニア 札幌」のコミュニティハブ機能

▲グローバルでの売上の1%を自然保護活動に寄付する「1% for the Planet」での、北海道における助成先マップが掲示され、北海道の河川が抱える課題をわかりやすく伝えている。この裏にはユーザー同士が集えるテーブルも用意されている。

「パタゴニア 札幌」は、単にモノを売るだけの場所ではない。店内にはコミュニティスペースが設けられ、北海道の環境保護活動を行なう団体や、地域の情報を発信するハブとしての役割も担う。

▲掲示されているのは黒松内町・朱太川水系での活動レポート。 支流に残る人工構造物の影響を調査し、サクラマスやサケが放流に頼らず自然繁殖できる環境を目指している。

とくに力を入れているのが「川」の環境保護だ。ダム開発や魚道の問題などに対して、スタッフ自らが現場調査を行なうなど、地域コミュニティと連携した活動も進めているという。ストアに勤めるスタッフも、釣りを愛する人が多い。

▲フィッシングラインも多数取り揃えている。禁漁期のない北海道らしさが感じられるポイントだ。photo by FACT&GRAPH,Inc.

山で遊ぶこと、川でパドリングすること、海で波に乗ること。そのどれもが、健全な自然環境があってこそ成り立つ。パタゴニア札幌は、フィールドで遊ぶユーザーと、フィールドを守るアクションを結びつける“実験場”でもあるのだ。

パタゴニア札幌を象徴する山、「トムラウシ」

▲世界的な山岳写真家・水越武氏による作品が展示されており、なかでも象徴的に飾られている「トムラウシ」の写真。

店内のビジュアルにも注目したい。北海道のほぼ中央にそびえるトムラウシを、店舗の精神的な中心に据え、そこから山・川・海へと繋がるゾーニングがなされている。
フィッティングルームもそれぞれテーマに沿って内装が異なり、写真や木彫りのアートが飾られた空間は、「住んでしまいたくなる」ほどの居心地のよさだ。

▲水越武氏の写真と藤戸康平氏の彫刻が飾られたフィッティングルーム。こちらは山がモチーフとなっているが、ほか2つのスペースでは、それぞれ川と海がモチーフの作品が飾られている。

トムラウシを目指すトレッキングや、大雪山系の縦走を思い浮かべながらウエアを選ぶ時間そのものが、次の旅のプロローグになっていく。

「パタゴニア 札幌」は、北海道のフィールドと街をつなぐ拠点

▲男女ともフルラインナップが揃うスノーラインのスペース。photo by FACT&GRAPH,Inc.

札幌駅前という都市のど真ん中にありながら、店内には北海道の山・川・海の気配が濃く漂っているのが「パタゴニア 札幌」の特徴だ。

歴史ある札幌軟石や木材を活かした温かみのある空間デザイン。ニセコや大雪山系を思わせる本格的なテクニカルウエアから、街でも違和感なく着られるライフスタイルウエアまでつながるラインナップ。そして、日本初となるミシン常設のWorn Wearリペアコーナーと、フィールドを守るためのコミュニティハブ機能。

「今度どこに行こうか」「このウエア、もう一回直して着ようか」。そんな会話が自然と生まれる場所として、パタゴニア札幌は、北海道のフィールドと街をゆるやかにつなぐ拠点になっていくだろう。

これからのシーズン、スキーやスノーボードの準備はもちろん、冬の登山や日常の防寒着を探しに、ぜひ新しくなった「パタゴニア 札幌」へ足を運んでみてほしい。そこには、北海道の自然を愛する人々が集い、次の冒険へのインスピレーションが得られる空間が待っている。

  • パタゴニア 札幌
    〒060-0003 札幌市中央区北三条西3丁目1-44 ヒューリックスクエア札幌1階
    TEL.011-729-2101
    営業時間:10:00〜19:00
    定休日:年末年始、毎月第3水曜日
    アクセス:札幌駅から徒歩5分(さっぽろ駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」直結)
    公式Instagram
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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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