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スコーミッシュのキャンプ場での日々|筆とまなざし#430

夏のチーフのキャンプ場はクライマーで大賑わい

チーフのキャンプ場は世界各国からやってきたクライマーで賑わっていた。さすが北米を代表する岩場である。申し合わせたわけではないが、ぼくらのほかに7人の日本人クライマーがすでに滞在していた。みんな顔なじみの面々である。ご飯どきはさながら小さな日本人村ができて賑やかで楽しく、いっしょに登りに行ったり、車をシェアしたり、旅の前半はみんなと楽しむことができた。

ところで、キャンプ場には40ほどのテントサイトがあるのだが、なかなか空いた場所が見つからない。予約制ではないので朝11時のチェックアウトの時間を見計らって探すのだが見つからず、友人のサイトに間借りさせてもらってすごした。

スコーミッシュはブラックベアの生息地である。実際、キャンプサイトでも炊事中に至近距離でクマを見たし、町中を悠然と歩くクマにも出くわした。そのため、食糧や匂いのするもの(歯磨き粉なども)は、サイト内に点在する鉄製のフードボックスに入れて保管しなければいけない。テントから遠い場所だったが空いたボックスが見つけられたのは運が良かった。その後近い場所に探すも見つからず、結局そのボックスをずっと使うことになった。

今年から滞在期間のチェックが厳しくなった

ちなみにキャンプ料金は1人1泊10ドル。所定の封筒に到着日と出発日を記載し、現金を入れてポストに入れる。半券を切り取りサイトに設置されたクリップに留めておくシステムだ。滞在期間はシーズンを通して最大2週間。しかし、クライマーにとって2週間は短すぎる。みんな、サイトを移動したりしてなんとか長期で滞在しようとするのだが、今年はレンジャーが厳しいらしい。

「去年まではあまりうるさくいわれなかったんだけどね」

ケベックから毎年訪れるクライマーはそう言っていた。ほかにも、2週間を空けてキャンプ場に戻ってきたら名前でチェックされて追い出されたというクライマーもいて、しっかりと管理(監視?)されているのがわかる。ちなみに、日本人の友人も出ていかざるを得なくなり、途中で別のキャンプ場へ引っ越した。昨今の国際情勢の影響なのかはわからないが、長期滞在者に対する風当たりが強くなっているのは確かなようだ。ちなみに、レンジャー自身はみんなにこやかで親切な人たちであることは記しておこう。

少々困ったのはチリ人クライマーである。彼らもなんらかの手で長期滞在しているのだが、みんなが寝静まった午前0時ごろにどこからともなく現れ、ギターをかき鳴らしてみんなで歌い始めるのだ。陽気で楽しそうにすごす彼らから全く悪気は感じられない。しかし完全に寝不足である。そんな日が数日続くとトラウマになり、歌声が聞こえない日でも夜中に目が覚めてしまうのだった。

著者:ライター・絵描き・クライマー/成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ、在住。 山やクライミングでのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作したアトリエ小屋で制作に取り組みながら、地元の岩場に通い、各地へクライミングトリップに出かけるのが楽しみ。日本山岳ガイド協会認定フリークライミングインストラクターでもあり、クライミング講習会も行なっている。

https://www.naruseyohei.com

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PROFILE

成瀬洋平

PEAKS / ライター・絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

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