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カナダ・スコーミッシュでの快適なクライミング生活|筆とまなざし#427

夏のスコーミッシュは絶好のクライミング環境

スコーミッシュに来てから10日がすぎた。まずはこちらでの滞在に慣れ、滞在が日常になることが大切で、絵を描けるようになることがそのバロメーターである。スコーミッシュのシンボルであるチーフの大岩壁を描いたが、案の定壁が大きすぎて全くもってスケッチブックに収まらなかった。この一枚は、スコーミッシュへの挨拶としよう。

カナダやアメリカはレンタカーが高く、今回はレンタカーなしで滞在することにした。スコーミッシュにはすでにたくさんの日本人の友人が来ており、現地でレンタカーをシェアさせてもらうこともできる。バンクーバー空港に降り立つと、サウナのような日本とは打って変わって薄手のインサレーションがほしいほどの涼しさだった。日差しは強いが乾燥してとても気持ちが良い。空港からスコーミッシュまで直通のバスがあって、クライミングギアを満載したバッグを提げて街中を通ることなくスコーミッシュに向かうことができた。バスに揺られること2時間。ビジターセンターの前で降りると、友人で山岳ガイドのSさんが車で迎えにきてくれた。

ダウンタウンで当面の食料やガスカートリッジを買い込み、みんなが滞在するチーフのキャンプ場に向かう。キャンプ場の仕組みをSさんが教えてくれるのでとても助かる。

スコーミッシュは複雑に入り組んだ入江の奥にあり、対岸に見える山にはまだ残雪がある。雨量がもっとも少ないのが夏で、スコーミッシュが夏のクライミングエリアだと言われる所以を理解することができた。以前訪れたときは雨ばかりで周りの景色の記憶はほとんどない。

テントを張り終え、時差ボケが覚めやらないみままキャンプ場裏の岩場に行ってみることにした。テントから歩いて数分である。少々不便なのは電源とシャワーがないことで、数日に一度、買い出しがてらダウンタウンでそれらを済ませるのがルーティンになった。キャンプ場からダウンタウン行きのバスがあるのでそれほど不都合はない。ただ、徒歩とバス移動だけだと行けるエリアが限られる。友人たちにジョインさせてもらったおかげで車でしか行きにくい岩場にも何度か行くことができた。

だれもが楽しめるクライマーにやさしい街

おどろくのはスコーミッシュのクライミング環境である。ダウンタウンにもっとも近い「Smoke Bluffs」には初心者でも楽しめるルートが無数にあって、しかもアプローチがとても近い。エリア内にはトイレが点在し、取り付きの前は広場になっていてそこここにベンチが置かれている。支点などが整備されているのは言わずもがな。老若男女、レベルを問わずみんなが気軽にクライミングを楽しんでいる。そこらの街を歩いていそうな若い女の子がカムをぶら下げてみんなで楽しそうにクラックを登っていたり、体重100キロを裕に超える男性が果敢にチャレンジしていたり。しかも、この岩場はスコーミッシュの街が整備しているらしく、レスキュー体制は街とボランティアによって組織されているらしい(聞き間違いかも)。こんなにもクライマーを歓迎してくれる街は世界的にもそれほど多くはないだろう。ダウンタウンには充実のクライミングショップもあって、足りないギアや情報もすぐに手に入れることができるし、大きなスーパーやカフェ、古着屋(アイスブレーカーのウールのアンダーシャツを12ドルでゲットした)、レストランもあって何不自由なく滞在できる。しかも街はとても清潔で治安も良く、今日はレスト日。三つ星のドーナツ屋でオールドファッションとカフェラテをテイクアウトし、公園の木陰で原稿を書いているところだ。

著者:ライター・絵描き・クライマー/成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ、在住。 山やクライミングでのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作したアトリエ小屋で制作に取り組みながら、地元の岩場に通い、各地へクライミングトリップに出かけるのが楽しみ。日本山岳ガイド協会認定フリークライミングインストラクターでもあり、クライミング講習会も行なっている。

https://www.naruseyohei.com

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PROFILE

成瀬洋平

PEAKS / ライター・絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

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