
【テント泊登山】穂高連峰に囲まれた円形劇場。「涸沢野営場」|北アルプス山小屋大全

PEAKS 編集部
- 2025年07月10日
涸沢カールの魅力は、氷河の浸食作用によってできたすり鉢状の地形から見上げる穂高連峰の眺めだろう。左から前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳という標高3,000m超えの高峰を一望にできる。(↑の写真に写っているのは穂高岳山荘のある白出のコル、涸沢岳、北穂高岳)。
涸沢ヒュッテと涸沢小屋という便利な施設があるので初心者でも滞在しやすく、色とりどりのテントが広がるようすは村や団地に例えられるほど。夕暮れ後は、テントの光が星のように瞬き、特別な夜景となる。
ナナカマドが燃えるように色付く錦秋の涸沢は、混雑がピークに達する。1,200張という信じられないテント設営数は10月上旬の記録だ。人出が予想される日は、時間と心にゆとりを持って出かけたい。
インフォメーション
地面:岩
利用料金:1人¥2,000
テント設営数:400
予約:不要(当日受付のみ先着順)
■連絡先
090-9002-2534(涸沢ヒュッテ直通)
Check!
1.コンパネが快眠をサポート
ごろごろした岩場のテントサイトになるため、整地を容易にするコンパネ(テントの下に敷く板)の貸し出しがある。予約なしの先着順、有料だ
2.テント場中央の受付棟でチェックイン
受付はテント場中央、写真右の赤い屋根の建物。写真左は、長野県警の常駐パトロール隊の基地で、トイレと水場は歩いて2分の涸沢ヒュッテにある
3.遭難状況や気象情報を確認しよう
常駐隊基地の前には、北アルプス南部の山岳遭難発生状況とその詳細、天候に関する注意、クマの目撃情報などが掲示されているので要チェック
四季それぞれに楽しめる涸沢
涸沢カールは、上高地が開山する4月中旬から11月中旬まで、四季折々の景色を見せてくれる。標高およそ2,300mなので、5月ごろは一面が雪原となっているが、山荘も営業しており雪上テント泊を楽しめる。
7月になるとカール底の大部分の雪がとけ、チングルマなどの花が咲き始めて本格的な夏を迎える。紅葉の見頃は9月下旬から10月上旬にかけて。
10月は積雪することもめずらしくなく、夢のような三段染め(雪と紅葉、木々の緑、あるいは青空の三色のコントラスト)に出合えることもある
※この記事はPEAKS[2024年9月号 No.167]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
※最新の情報を直接ご確認の上ご計画ください。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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