
【山小屋泊・テント泊登山】鹿島槍ヶ岳登山のベース基地。「冷池(つめたいけ)山荘」|北アルプス山小屋大全

PEAKS 編集部
- 2025年07月10日
INDEX
後立山連峰のなかでも屈指の人気を誇る鹿島槍ヶ岳。山頂から眺める剱岳や立山連峰をはじめ、南北へと連なる大迫力の山岳展望は北アルプスの凛々しさを凝縮したような魅力がある。そんな鹿島槍ヶ岳に近く、山頂まで2時間ほどで登れる場所に建つのが冷池山荘だ。多くの登山者は小屋で空身になり、身軽に山頂を目指している。
小屋は稜線上にありながら、木立に囲まれていてどこか落ち着ける雰囲気が心地よい。もちろん展望台もあり、ご来光や剱岳方面の夕陽も小屋周辺で楽しめるのはうれしいポイントだ。館内は吹き抜けのホールやサンテラスなどがあり、木の温もりが感じられ広々とした雰囲気ですごしやすい。運営は柏原新道を拓いた系譜をもつ柏原一正さん。この山域を知り尽くした人からアドバイスがもらえるのは心強い。平日の宿泊は割引きあり。
\スタッフボイス/
小屋から一段上がったテント場から眺める、剱岳をはじめとした後立山連峰の眺めは何年山小屋にいてもすばらしいと感じる展望です。意外に初夏のお花もいいですよ
インフォメーション
テント場 | 個室 | 自炊室 | 乾燥室 | お風呂 | 生ビール |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー |
ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天 | 公衆電話 |
◯ | △ | △ | △ | × |
■連絡先
0261-22-1263
https://www.kasimayari.jp
■営業時間
7月1日~10月20日
■収容人数
110人
■標高
2,410m
■宿泊料金
1泊2食:¥14,200~
素泊まり:¥10,000
お弁当:¥1,300
■水
宿泊者1L無料。そのほか1L¥200
館内施設
1.入り口エントランスも広々
受付前の広々としたエントランスにはイスが並び、ストーブやテレビもあるので登山情報の交換場所にもぴったりだ。館内の西側にはサンテラスもあり、部屋以外でもくつろげる
2.談話室「ブロッケン」
2階角部屋には談話室兼喫茶室。南側と西側に大きな窓が並び、明るく広々な雰囲気だ。山岳関係の書籍の並ぶ本棚もあり、ドリンクを飲みながらくつろげる
3.朝も渋滞の心配はナシ
収容人数も多い小屋だが、トイレも見合った便器数があり朝の出発時の混雑も心配なく使える。洋式の個室も掃除が行き届いており、気持ちよく使用できる
4.急な悪天候にも心強い味方
1階に大きな乾燥室があり、専用の空調とヒーターが設置されている。部屋全体に頑丈なポールが渡してあり、大量の干し物にも対応できるのは頼もしい
5.無料の充電コーナー
1階の受付横に充電コーナーがあり、朝5~7時、夕方16~20時まで無料で使えるのはうれしい。1人1時間以内での利用が目安。充電ケーブルなどはない
食事
【夕食】夕飯は食べやすい量のおかずがたくさん並ぶ。とんかつに焼魚、シュウマイや卵焼き、ロールキャベツが付く。さらに冷やし蕎麦がさっぱりしていてうれしい。米は地元産を使用
【朝食】オムレツとハムがメインの朝定食。ひと口サイズのおかずが数種類付く。がっつりと白飯を食べるもよし、少食派にもちょうどいい量だ。優しめな硬さの白米も朝にピッタリ
部屋
部屋数も多く、タイプもさまざま。大部屋にはロフト付きもあり、1階には4畳半の個室もある。どの部屋も窓が大きくて明るいのが特徴
寝具はミズノのブレスサーモを使っていて快適だ。1階の更衣室も広々
お土産・売店
売店の品揃えは充実している。カラーバリエーションが豊富なてぬぐいやオリジナル剱斧Tシャツが人気
テント場
・地面:砂
・テント設営数:60
・利用料金:1人¥2,000
小屋から10分ほど鹿島槍ヶ岳方面に登った登山道脇に整備されている。このテント場の売りはなんといっても、西側の剱岳と立山をはじめとした北アルプスの展望が抜群にいいこと。そのぶん悪天候時は吹きさらしになるので要注意。
鹿島槍ヶ岳登山の安全を見守る山小屋
鹿島槍ヶ岳は南峰と北峰が並ぶ双耳峰だ。冷池山荘から南峰まで2時間ほど、人気の柏原新道から登る場合も比較的危険箇所もなく南峰までは登れてしまう。一方で、南峰から先は本格的な岩稜帯。晴れていれば北峰も近くに見え、キレット方面を眺めに足を延ばす登山者も多いが、南峰からの急な岩稜の下りだしなど、全体的に脆い岩場のため事故のリスクは大きくなる。冷池山荘では、南峰から先への入山に対する注意喚起を徹底させ、安全登山啓発に取り組んでいる。



※この記事はPEAKS[2024年9月号 No.167]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
※最新の情報を直接ご確認の上ご計画ください。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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