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登山用撥水ジャケットおすすめ13選と失敗しない選び方

「せっかくの登山、雨で景色が見られなかった上に、体が冷えて辛かった……」
そんな経験をしてほしくないからこそ、登山において最も重要な装備の一つが、雨や風から身を守る撥水ジャケット(レインウェア・ハードシェル)です。

山の天気は変わりやすく、麓が晴れていても山頂は雨ということも珍しくありません。また、強い風に吹かれる稜線では、ジャケット一枚の有無が体感温度を大きく左右します。しかし、「防水」「撥水」「透湿」など専門用語が多く、価格も数千円から数万円まで幅広いため、初心者はどれを選べば良いか迷ってしまうのが現実です。

この記事では、登山スタイリストとしての視点も交えつつ、2025年最新の登山用撥水ジャケットお勧め13選をご紹介します。初心者の方でも分かりやすい選び方のポイントと、機能性・デザイン・コストパフォーマンスに優れた名品を厳選しました。

最適な一着を見つけて、どんな天候でも安全に、そして快適に山歩きを楽しみましょう。

【監修】スタイリスト 東 美穂

本記事は、アウトドア専門誌『ランドネ』などでも活躍し、登山歴10年以上のスタイリスト東美穂さんの監修のもとで作成しました。豊富な経験を活かし、登山に必要なウェアや道具のアイテム選びを解説します。

初心者向け!登山用撥水ジャケットの選び方ガイド

登山用のジャケット選びで失敗しないためには、デザインだけでなく「命を守る機能」に注目する必要があります。ここでは、初心者が必ずチェックすべき3つのポイントを解説します。

1. 「防水性」と「撥水性」の違いを理解する

まず重要なのは、雨を完全に防ぐ「防水性」と、水を玉のように弾く「撥水性」の両方を備えているか確認することです。

  • 耐水圧(防水性): 生地に水が染み込むのを防ぐ力。登山では、強い雨や濡れた場所に座ることも想定し、耐水圧20,000mm以上が安心の目安です。
  • 撥水性: 生地の表面で水を弾く力。これが低下すると、生地表面が水の膜で覆われてしまい、後述する「透湿性」が機能しなくなります。

登山用のジャケット(レインウェア)は、メンブレン(防水膜)と撥水加工された表地を組み合わせることで、悪天候下でも身体をドライに保ちます。「ただのウィンドブレーカー」では雨を防げないので注意しましょう。

2. 「透湿性」が快適さを左右する

登山は激しい運動です。雨を防いでも、汗で内側が蒸れて濡れてしまっては意味がありません(汗冷えの原因になります)。そこで重要になるのが、透湿性(とうしつせい)です。

  • 透湿性とは: ウェア内の湿気(水蒸気)を外に逃がす性能のこと。
  • 目安: 初心者の方でも、透湿性10,000g/m²/24h以上、できれば20,000g/m²/24h以上のものを選ぶと、梅雨時期や夏山でも不快な蒸れを軽減できます。

最近では、ミレーの「ティフォン」やファイントラックの「エバーブレス」のように、非常に高い透湿性を持ち、着心地もしなやかなモデルが登場しています。

3. 軽量性と携行性(パッカブル)

登山では「着ていない時間」も考慮する必要があります。晴れている間はザックの中に収納するため、軽くてコンパクトになることも重要なスペックです。

  • 重量の目安: 3層構造のしっかりしたモデルで300g〜400g前後、軽量モデルなら200g〜250g程度がお勧めです。
  • 収納方法: スタッフバッグ(収納袋)が付属しているか、ポケットに収納できるパッカブル仕様かがポイントです。

重すぎるジャケットは体力を消耗させます。必要な機能を備えつつ、自分の登山スタイル(日帰りハイキングか、アルプス縦走かなど)に合わせて最適な重量のモデルを選びましょう。

編集部が厳選!登山用撥水ジャケットお勧め13選

ここからは、2025年最新の現行モデルの中から、機能性と信頼性に優れたおすすめの13着をご紹介します。

1. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) クライムライトジャケット

進化を続ける日本の登山シーンの新定番

2025年モデルより環境配慮型の新素材「GORE-TEX ePE」を採用。薄手ながらハリがあり、風に煽られにくい設計です。バックパックを背負ったままでも腕を上げやすいパターン設計は秀逸で、アルプス縦走から日帰りハイクまで幅広く対応します。

ブランド THE NORTH FACE
商品 クライムライトジャケット(レディース/メンズ)
参考価格 ¥50,600(税込)

2. ARC’TERYX (アークテリクス) ベータ ジャケット

山岳シェルの世界的アイコン、美しさと強靭さの融合

入手困難になるほどの人気を誇る万能シェル。最新のePEメンブレンと高耐久な80デニール表地を採用し、岩場や藪漕ぎにも耐えるタフさを獲得しました。静音性が高くしなやかで、その洗練されたデザインは街着としても圧倒的な支持を得ています。

ブランド ARC’TERYX
商品 ベータ ジャケット(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥68,200(税込)

3. Millet (ミレー) ティフォン 50000 ストレッチ ジャケット

「レインウェアは着心地が悪い」という常識を覆す

50,000g/m²/24hという圧倒的な透湿性を誇り、行動中の蒸れを極限まで逃がします。裏地にはニット素材を使用しており、半袖の上から着てもサラリとした肌触り。雨が降っていなくてもウインドブレーカーとして着続けられる快適さが魅力です。

ブランド Millet
商品 ティフォン 50000 ストレッチ ジャケット(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥36,300(税込)

4. finetrack (ファイントラック) エバーブレス フォトン ジャケット

動きやすさを追求した「異次元ストレッチ」

ヨコ130%という驚異的な伸縮性を持つ国産レインウェア。スリムなシルエットですが、大きな動きをしても突っ張り感がありません。リンクベント(ベンチレーション)により換気能力も高く、日本の高温多湿な山岳環境に最適化されています。

ブランド finetrack
商品 エバーブレス フォトン ジャケット(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥38,500(税込)

5. Patagonia (パタゴニア) トレントシェル 3L・レイン・ジャケット

高機能かつ高コスパ、信頼のロングセラー

3層構造の独自素材「H2Noパフォーマンス・スタンダード」を採用し、激しい雨にも耐える高い防水性と耐久性を実現しています。脇下のベンチレーションで体温調節も容易。機能に対して価格が抑えられており、最初の一着として非常に優秀です。

ブランド Patagonia
商品 トレントシェル 3L・レイン・ジャケット(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥27,500(税込)

6. Columbia (コロンビア) マウンテンズアーコーリングⅤジャケット

本格登山スペックを備えたブランド最高峰モデル

高い防水透湿性と耐久性を兼ね備えた、コロンビアの2025年主力モデルです。ヘルメット対応フードやベンチレーションなど、アルプスの稜線でも通用する機能を搭載。価格と性能のバランスが良く、ステップアップを目指す登山者に最適です。

ブランド Columbia
商品 マウンテンズアーコーリングⅤジャケット(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥44,000(税込)

7. HELLY HANSEN (ヘリーハンセン) スカンザライトジャケット

北欧生まれのマリンテイストがお洒落な万能シェル

山から海、街までシームレスに使えるデザイン性の高さが特徴です。ヘリーテックパフォーマンス素材により雨風をしっかり防ぎます。ゆったりとしたシルエットで重ね着しやすく、低山ハイクからキャンプ、フェスを楽しむ層にお勧めです。

ブランド HELLY HANSEN
商品 スカンザライトジャケット(ユニセックス)
参考価格 ¥16,940〜(税込)

8. PuroMonte (プロモンテ) ゴアテックス VS レインジャケット

質実剛健、日本の学生山岳部御用達の信頼感

派手さはありませんが、テントメーカーHCSが作る製品は非常に丈夫です。高品質なGORE-TEX 3レイヤーを使用しながら、広告費を削ることで驚きの低価格を実現。「ブランド名よりも実利と耐久性を取りたい」という堅実な方に選ばれています。

ブランド PuroMonte
商品 ゴアテックス VS レインジャケット(メンズ/ウィメンズ)
参考価格 ¥31,900(税込)

9. Foxfire (フォックスファイヤー) クレストクライマージャケット

日本の自然に溶け込む、軽やかな着心地

ゴアテックスC-KNITバッカーを採用し、非常に軽量でしなやかな着心地を実現しています。アースカラー中心のカラー展開は、派手なウェアが苦手な方や、自然観察、ネイチャーフォトを楽しむハイカーに最適。専用の収納袋付きで携行性も抜群です。

ブランド Foxfire
商品 クレストクライマージャケット(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥36,300(税込)

10. Teton Bros. (ティートンブロス) Tsurugi Lite Jacket

通気性抜群のプルオーバー、蒸れ知らずの一着

斜めのジッパーが特徴的な革新的モデル。最新素材「Täsmä(タズマ)」は通気性が非常に高く、ハイクアップ中も脱ぎ着する必要がないほど快適です。ユニセックス展開で、スタイリッシュな見た目も相まって感度の高いハイカーに愛用されています。

ブランド Teton Bros.
商品 Tsurugi Lite Jacket(ユニセックス)
参考価格 ¥41,800(税込)

11. Rab (ラブ) Kinetic 2.0 Jacket

ソフトシェルの肌触りと完全防水の融合

「防水ジャケットはカサカサする」という概念を覆すモデル。独自のProflex素材はニットのように柔らかく、一日中着ていてもストレスがありません。雨の有無に関わらず、肌寒い時の行動着としても活躍する、イギリス発の実力派ジャケットです。

ブランド Rab
商品 Kinetic 2.0 Jacket(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥39,600(税込)

12. Mountain Hardwear (マウンテンハードウェア) ストレッチオゾニックジャケット

あらゆる動きに追従する4WAYストレッチ

非常に柔らかなストレッチ素材を使用した防水シェル。バックパックとの摩擦に強い耐久性を持ちながら、岩場や鎖場で腕を大きく伸ばすようなシーンでも突っ張りません。テクニカルなルートに挑戦したいアクティブな登山者にお勧めです。

ブランド Mountain Hardwear
商品 ストレッチオゾニックジャケット(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥29,700(税込)

13. Norrøna (ノローナ) falketind Gore-Tex Jacket

北欧ノルウェーの最高峰、環境配慮と強靭さを備えた万能シェル

環境負荷の低減を実現したGORE-TEX® ePEメンブレンを採用した耐久防水性、透湿性、防風性において世界トップクラスの品質を誇る最も汎用性の高いレインシェルジャケットです。通年登山のために作られましたが、耐久性の高い40デニールの繊維で構成された生地はスキー/スノーボードツーリングなど冬の使用に充分に耐えつつ、夏の冒険や地元のトレイル探索に必要な軽さを提供します。

ブランド Norrøna
商品 falketind Gore-Tex Jacket(ウィメンズ/メンズ)
参考価格 ¥83,600(税込)

登山用撥水ジャケット選びのよくある質問(Q&A)

ここでは、ジャケット選びで初心者が抱きやすい疑問について、専門的な視点から回答します。

Q1. コンビニや作業着店の安いカッパではダメですか?

A. 登山にはお勧めできません。
ビニール製の安いカッパは「防水性」はありますが、「透湿性」がほとんどありません。登山中に汗をかくと、その湿気が逃げ場を失い、内側からびしょ濡れになってしまいます(これを「汗冷え」と言います)。山では体温低下が命に関わることもあるため、必ず透湿性のある登山専用のウェアを選んでください。

Q2. 予算はどれくらい見ておけば良いですか?

A. 最低でも3万円〜4万円程度が目安です。
以前は1万円台で購入できるモデルもありましたが、近年の資材高騰により相場が上がっています。長く使うことを考え、信頼できる防水透湿素材(GORE-TEXなど)を採用したモデルを選ぶなら、3万円〜4万円の価格帯が機能と耐久性のバランスが最も良く、選択肢も豊富です。

Q3. 「撥水性」は永久に続くのですか?

A. いいえ、メンテナンスが必要です。
使用による摩擦や汚れで撥水性は徐々に低下します。水弾きが悪くなると透湿性も落ちてしまうため、定期的に洗濯をして汚れを落とし、乾燥機で熱を加えるか、市販の撥水スプレーを使用することで撥水力を回復させましょう。

Q4. 夏でも長袖のジャケットは必要ですか?

A. はい、必須装備です。
標高が100m上がると気温は約0.6℃下がります。標高2000m以上の山では、真夏でも悪天候時には気温が10℃以下になることもあります。風が吹けば体感温度は氷点下近くになることもあるため、防寒着・雨具としてのジャケットは季節を問わず必ず携行してください。

Q5. ネット通販で購入する際のサイズ選びのコツは?

A. 「中に着込むこと」を想定して選びましょう。
登山では、フリースやダウンなどの保温着(ミドルレイヤー)の上からジャケットを羽織ることがあります。そのため、Tシャツ一枚でジャストサイズのものよりも、少しゆとりのあるサイズ感が適しています。公式サイトのサイズチャートを確認し、迷ったらワンサイズ上を検討するか、試着サービスのあるショップを利用することをお勧めします。

信頼できる登山用撥水ジャケットで、安心の山旅を

2025年最新の登山用撥水ジャケットについて、選び方とおすすめモデルをご紹介しました。
記事のポイントをまとめます。

  1. 「防水透湿性」は必須条件: 雨を防ぎつつ、汗の蒸れを逃がす素材を選ぶこと。
  2. 自分のスタイルに合わせる: 軽さを取るか、耐久性を取るか、着心地を優先するか検討する。
  3. サイズ感はゆとりを持って: 重ね着ができるサイズを選び、オールシーズン活用する。

今回ご紹介した13選は、どれも多くの登山者に支持されている信頼性の高いモデルばかりです。
お気に入りの一着を見つけてザックに入れれば、急な雨も「山の表情の一つ」として楽しめる余裕が生まれるはずです。ぜひ、あなたにぴったりの相棒を見つけて、安全で楽しい登山ライフをスタートさせてください。

監修者プロフィール

東 美穂(スタイリスト)

ファッション誌やウェブメディアを中心に活躍するスタイリスト。アウトドア専門誌『ランドネ』では、登山やアウトドアに必要なアイテム選びや、自然を快適に楽しむための知見を活かした記事を担当している。

山歩きが好きになったきっかけは、釣り場を求めてGoogleマップを片手に道なき道を歩き、岩場や沢を自ら開拓してきた体験。森林や苔、ガレ場、稜線など多彩な表情をのんびり楽しめる山を好み、現在もお気に入りの山を探しながら歩き続けている。

キャンプ・釣り・スノーボードなど幅広いアウトドアを実践し、実体験に基づいた「機能性と使いやすさを重視した登山アイテムの選び方」が多くの読者に支持されています。

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「好き、を生きよう」を地で行く、FUNQスタッフ。 初心者から上級者まで、知りたい情報をわかりやすくお届けしています。

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