
初冠雪の季節に登りたい!富士山がきれいに見える山10選【2025年最新版】
FUNQスタッフ
- 2025年11月01日
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10月23日、ついに富士山の「初冠雪」が観測されました。平年より21日遅い観測ながら、ようやく山頂が白く染まり、秋の深まりを実感した人も多いはず。空気が澄むこの季節は、富士山が一年で最も美しく見える時期でもあります。
今回は、初冠雪の時期に合わせて「富士山がきれいに見える山」を10座紹介します。当記事を参考に、これからの季節に富士山を眺める登山へ出かけてみませんか?
絶景の富士山を望む!おすすめの山10選
澄んだ空気の季節にこそ登りたい、富士山を望む絶景ルートを厳選。都内から日帰りで行ける山から、本格縦走まで、四季の富士を楽しめる山々を紹介します。
① 高尾山(東京・八王子市)
都心から電車で約1時間。ケーブルカーやリフトもあり、初心者でも安心して登れる東京の名峰です。冬の晴れた日は山頂から雪化粧した富士山を望め、薬王院でのお参りや自然観察も楽しめます。日帰り登山旅にぴったりの一座です。
歩行時間目安: 約2時間半〜3時間(往復/初心者可)
② 金時山(神奈川県・箱根
“金太郎のふるさと”として知られる南足柄エリアにそびえる金時山(標高1,212m)は、
富士山の展望台と呼ばれるほどの絶景ポイント。山頂からは芦ノ湖と富士山を一望でき、山頂の茶屋で名物のなめこ汁を味わうのも楽しみのひとつです。登山道は比較的整備されていて、四季を通して登山者が絶えません。
歩行時間目安: 約3時間半〜4時間半(往復)
③ 伽藍山〜金冠山(静岡県・伊豆)
伊豆の西側、達磨山の一角にある展望コース。金冠山の山頂からは、晴れた日には駿河湾越しに富士山を望むことができ、海と山、そして富士が織りなす雄大な眺めが広がります。尾根道は比較的緩やかで歩きやすく、日中は伊豆らしい穏やかな気候のなかで快適に歩けます。ただし、海風の影響で風が強まる日や夕方以降は冷え込むこともあるため、軽めの防寒装備を用意しておくと安心です。
歩行時間目安: 約6時間(伽藍山~古稀山~達磨山~小達磨山~金冠山)
④ 高座山〜杓子山(山梨県・忍野村)
忍野八海からアクセスできるルートとして人気の縦走路。高座山の草原地帯を抜け、杓子山の山頂に立つと、目の前に大きく広がる富士山の迫力に息をのむでしょう。カヤトの草原と富士山のコントラストが美しく、春の新緑や冬の雪化粧など、季節ごとに異なる表情を楽しめます。道はよく整備されており、富士山展望の名コースとして多くの登山者に親しまれています。
歩行時間目安: 約5時間半〜6時間(往復)
⑤ 大山(ヤビツ峠〜イタツミ尾根/神奈川県)
丹沢の代表的な山、大山。ヤビツ峠からイタツミ尾根を登るルートでは、木立を抜けると視界が急に開け、晴れた日には富士山や相模湾、江の島の眺望が楽しめます。登山道は比較的標高差があるものの整備されており、山頂にはケーブルカーの駅もあるため、多様な登山スタイルに対応可能です。冬の澄んだ朝には、雪化粧した富士山がくっきりと浮かぶこともあります。
歩行時間目安: 約3時間半〜4時間(往復)
⑥ 大菩薩嶺(山梨県)
標高2,057 mの大菩薩嶺(山梨県)は、雷岩〜大菩薩峠に続く稜線から、晴れた日には富士山や南アルプス、甲府盆地まで見渡せる壮大な眺望を楽しめる山です。登山口へのアクセスも良く、初級者から中級者まで日帰り登山として人気。山頂付近では風が強く冷え込むこともあるため、防寒対策を忘れずに。
歩行時間目安: 約5時間(周回)
⑦ 鳥ノ胸山(山梨県・道志村)
山梨県・道志村にある鳥ノ胸山(標高約1,208 m)は、道志川流域の豊かな森林を抜け、晴れた日には富士山の展望が楽しめる人気の山です。登山道には急登もありますが、標高差は比較的控えめで、初心者にも挑戦しやすいルートです。湖面への映り込み“逆さ富士”は、風の少ない早朝の好条件で狙える可能性があります。
歩行時間目安: 約4時間半(往復)
⑧ 雪頭ヶ岳・鬼ヶ岳(山梨県・御坂山地)
御坂山地を代表する双耳峰、雪頭ヶ岳(1,738 m)と鬼ヶ岳(1,738 m)は、セットで登るのが人気のルートです。雪頭ヶ岳の山頂からは、河口湖越しに富士山を望む絶景が広がり、その構図は“富士山写真の定番”として知られています。冬から春にかけては雪が残ることもあり、山名の通り“雪の頭”を冠した姿を見ることができます。
歩行時間目安: 約5時間半(周回)
⑨ 谷川連峰主稜線(群馬・新潟)
関東を代表する名峰・谷川連峰。晴天で空気が澄んだ日には、遠く南西の空に富士山をうっすらと望めることもあります。雪をまとった峰々と並ぶその姿は、まさに日本の山岳美を象徴する光景。厳冬期は完全な雪山装備が必要ですが、夏の縦走では高山植物が咲き誇り、上級者の憧れのルートとして知られています。
歩行時間目安: 1〜2泊(テント泊・上級者向け)
⑩ 白峰三山(南アルプス)
北岳・間ノ岳・農鳥岳を結ぶ白峰三山は、南アルプスの核心をなす縦走ルート。日本第二の高峰・北岳(3,193m)からは、甲府盆地越しに雄大な富士山を正面に望むことができます。朝焼けに染まる冠雪の富士山は黄金色に輝き、“日本の頂の競演”と呼ぶにふさわしい絶景です。
歩行時間目安: 2〜3日(縦走)
富士山+αの楽しみ方
富士山を眺める登山は、山頂に立った瞬間だけが楽しみではありません。登ったあとの温泉や地元グルメ、写真撮影など、下山後にも“富士山を感じる時間”が続きます。ここでは、登山とあわせて楽しみたい富士山周辺のおすすめのすごし方を紹介します。
下山後は温泉でリラックス
山歩きで疲れた身体を癒すなら、富士山を眺められる温泉がおすすめ。箱根湯本や御殿場の温泉地、河口湖周辺の宿では、湯けむり越しに富士山を望める露天風呂もあります。
汗を流しながら眺める富士山は、登頂時とはまた違う穏やかさを感じさせてくれます。
地元のグルメを味わう
登山の後は、山麓のご当地グルメを楽しむのも醍醐味。山梨なら「ほうとう」や「吉田のうどん」、静岡では「桜えびのかき揚げ」や「わさび丼」など、地域ごとの味を堪能できます。自然のなかで食べる温かい料理は、どんなレストランよりも記憶に残るごちそうです。
写真撮影&星空観察
空気が澄む秋から冬にかけては、富士山撮影のベストシーズン。朝焼けや夕焼け、夜空と富士山のコントラストなど、時間帯ごとに異なる表情をカメラに収めてみましょう。とくに夜明け前の“青富士”は、登山者にしか見られない幻想的な一瞬です。
季節の自然を感じる
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は冠雪と、どの季節も富士山を引き立てる背景があります。同じ山でも季節が変われば、見える富士山の表情も変化。「いつかまた同じ場所で違う富士を見たい」と思えるのも、この登山の魅力です。
Q&A|富士山ビューハイクのよくある疑問
富士山を眺めながら歩く登山を楽しむためには、天気や時間帯のほか、装備や安全面の準備も大切です。ここでは、登山前に知っておきたい基本のポイントや、よくある疑問をQ&A形式で解説します。初めての“富士見ハイク”にも役立つ内容です。
Q1:富士山が最も美しく見える時期は?
→一年のうちで最もくっきりと富士山を望めるのは、空気が乾いている秋から冬にかけての時期です。とくに初冠雪の直後は山頂の白と空の青のコントラストが際立ち、写真映えも抜群。夏は霞や雲に隠れることが多いので、秋〜冬の晴天日を狙うとベストです。
Q2:初心者でも登れる山は?
→高尾山や大山、鳥ノ胸山などは登山道がよく整備されていて、体力に自信がない人でも安心です。ケーブルカーやバスを利用すれば登りの負担を減らすことも可能。登山靴や防寒着など、基本装備を整えていれば十分楽しめます。まずは日帰りでアクセスしやすいコースから始めましょう。
Q3:ベストな時間帯は?
→ 富士山がくっきり見えるのは、空気が澄んでいる朝の時間帯。夜明け直後が理想ですが、無理のない時間に出発して午前中のうちに山頂へ着くのがおすすめです。午後は雲が出やすいため、早めの行動を心がけましょう。
Q4:天気が悪いときの代替案は?
→登山を無理に強行せず、富士山を望める展望スポットに予定を切り替えるのも一案です。河口湖や本栖湖のパノラマ台、山中湖の長池親水公園などは、晴れ間がのぞけば美しい富士山を間近に望めます。カフェや温泉施設からの“座って見る富士山”も立派な楽しみ方です。
Q5:寒さ対策は必要?
→冠雪期の山頂は気温が氷点下まで下がることもあり、防寒対策は必須です。手袋・ニット帽・ダウンジャケット・ネックウォーマーなど、体温を逃さない装備を揃えましょう。風を遮るアウターがあると安心。登山中に汗をかいても体が冷えないよう、重ね着で温度調節するのがコツです。
富士山を眺めながら歩くためのポイント
初冠雪を迎えた富士山は、空気が澄み、雪化粧がひときわ美しい季節です。この時期は、場所や時間によって見える富士山の姿が異なり、それぞれの山に個性があります。

富士山ビューハイクの要点整理
- 富士山は秋〜冬がベストシーズン
空気が澄み、初冠雪後は最も美しい富士山を眺められる時期。 - 日帰りから縦走まで幅広く楽しめる
高尾山などの初心者向けから、白峰三山の本格縦走まで、レベルに応じた選択が可能。 - 展望ポイントは稜線・湖畔・山頂それぞれに特徴
どの山から見るかで、富士山の形や距離感、見え方が大きく変わる。 - 登山後の楽しみも充実
温泉やご当地グルメなど、「富士山を見たあと」に味わう体験も魅力のひとつ。 - 安全登山と装備を忘れずに
冠雪期は防寒・軽アイゼンなどの準備をしっかりと行い、天候判断を優先。
登山の魅力は、ただ山頂を目指すだけではなく、その過程で自然と向き合えること。天候や時間帯、ルートを工夫して、自分に合った“富士見ハイク”を楽しんでみてくださいね。
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