
秋冬登山用ライトダウンの選び方|快適登山を実現するレディース最新おすすめ12選
FUNQスタッフ
- 2025年10月30日
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肌寒さを感じる秋冬の登山。特に休憩中や山頂での冷えは、体力を奪う大敵です。そんな時、バックパックに忍ばせておいた「ライトダウン」が命綱になることも。でも、「種類が多すぎて選べない」「薄いけど本当に暖かいの?」と悩む登山初心者の方も多いはず。
この記事では、SEOに精通したWebライターの視点から、秋冬登山に最適なレディース・ライトダウンの選び方を徹底解説。さらに、2025年の最新モデルから厳選したおすすめ12アイテムをご紹介します。この記事を読めば、あなたにぴったりの一着が見つかり、秋冬登山の快適さが格段にアップするはずです。
登山初心者のための「ライトダウン」選び方ガイド
ライトダウンは、登山の「保温着(インサレーション)」と呼ばれるカテゴリの服です。主に、休憩中や山頂で体が冷えるのを防ぐために着用します。
初心者が失敗しないために、以下の4つのポイントを押さえましょう。
1. 保温力のカギ「フィルパワー(FP)」は700以上を目安に
まず確認したいのが「フィルパワー(FP)」という数値です。
フィルパワーとは?
ダウン(羽毛)が持つ「膨ラム力」を数値化したもの。数値が高いほど、少ない量のダウンでたくさんの空気を含むことができ、軽量で高い保温性を発揮します。
一般的なダウンは550〜650FP程度ですが、登山用は軽量・コンパクトさが求められるため、700FP以上を目安に選ぶと良いでしょう。800FPを超えると高品質、900FP以上は最高級クラスとされます。
2. 「ダウン」と「化繊」? 濡れへの強さを知る
保温着には、ダウン(羽毛)を使ったものと、ポリエステルなどの「化繊(かせん)中綿」を使ったものがあります。
ダウン(天然素材)
メリット
軽量でコンパクト。FPあたりの保温性が非常に高い。
デメリット
水濡れや湿気に弱い。濡れると膨ラム力を失い、保温力が著しく低下する。
化繊中綿(人工素材)
メリット
濡れても保温力が低下しにくい。速乾性に優れる。
デメリット
ダウンに比べると、同じ保温力なら重く、かさばりやすい。
登山では汗をかくため、行動中も着たい場合や、天候の悪化が予想される場合は、濡れに強い化繊中綿や、ダウン自体に撥水加工を施した「はっ水ダウン」、またはダウンと化繊を組み合わせたハイブリッドタイプも有力な選択肢です。
3. 動きやすさを決める「フィット感」と「カッティング」
ライトダウンは、アウターシェルの下に着る「ミッドレイヤー(中間着)」としても使います。そのため、ダボダボすぎるサイズはNG。
体にほどよくフィットするサイズを選ぶことで、保温した空気を逃さず、上着を重ねても動きやすくなります。腕の上げ下げを妨げない立体裁断や、伸縮性のあるストレッチ素材が使われているモデルは、登山中の動きを妨げず快適です。また、ヘルメットを着用する場合はヘルメット対応フードかも確認しましょう。
4. 生地の「デニール(D)」で軽量性と耐久性をチェック
生地の厚さや強度は「デニール(D)」という単位で示されます。
10D〜20D(低デニール)
非常に薄く軽量。中間着としての滑りが良く、コンパクトになる。ただし、岩や枝でのひっかけには注意が必要。
30D以上(高デニール)
耐久性や防風性が高まる。アウターとして使う安心感があるが、その分少し重くなる。
中間着としての使用がメインなら軽量な低デニール、アウターとしても積極的に使いたいなら耐久性のあるモデル、というように使い分けを考えましょう。
編集部が厳選!秋冬登山レディースライトダウンおすすめ12選
お待たせしました。2025年の最新情報に基づき、登山で本当に使えるレディース・ライトダウン(および高機能化繊ジャケット)を厳選して12モデル紹介します。
1. Arc’teryx (アークテリクス) | セリウム フーディ ウィメンズ
「動きやすさ」と「保温効率」を両立した最高峰ハイブリッド
高品質な850FPグースダウンをメインに、汗をかきやすい脇下、肩、袖口など濡れやすい部分には独自開発の化繊中綿「コアロフト」を配置。ダウンと化繊の「いいとこ取り」を実現したハイブリッド構造が特徴です。体に吸い付くような立体裁断は、動きやすさを一切妨げません。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | Arc’teryx (アークテリクス) |
| 商品 | セリウム フーディ ウィメンズ |
| 価格 | ¥68,200(税込) |
2. The North Face (ザ・ノース・フェイス) | ウーゼルフーディ (レディース)
900FPはっ水ダウンを採用した、ヘルメット対応高機能モデル
寒さの厳しい行動時の着用に対応する、高機能インサレーションジャケットです。インサレーションには、不純物を可能な限り取り除き、高水準のかさ高性と保温性を持つ900フィルパワーのクリーンダウンを採用。さらにダウン自体にはっ水加工を施すことで、濡れてもかさ高が失われにくく、温かさを保ちます。
表地には、漁網リサイクル糸を一部使用した薄くしなやかなナイロン素材を採用し、はっ水加工済み。ヘルメット対応のフードや、左右のファスナー付きポケットを備え、アウターとしてもミドラーとしても活躍します。スタッフサック付きで携行性も抜群です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | The North Face (ザ・ノース・フェイス) |
| 商品 | ウーゼルフーディ (レディース) (NDW92501) |
| 価格 | ¥52,800(税込) |
3. Rab (ラブ) | Microlight Alpine Jacket Wmns
英国のクライマーに愛される、信頼の定番アルパインダウン
700FPのリサイクルダウンに、撥水加工(Nikwax)を施した高機能ダウンを採用。表地には防風・耐水性に優れたPertex Quantumを使用し、急な天候変化にも対応しやすい一着です。比較的スリムなアクティブフィットで、クライミングなどテクニカルな動きにもしっかり追従します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | Rab (ラブ) |
| 商品 | Microlight Alpine Jacket Wmns |
| 価格 | ¥30,800(税込) |
4. Mammut (マムート) | ウェイマーカー インサレーション ジャケット ウィメンズ
環境にも配慮。リサイクル素材で仕上げた軽量・撥水ダウン
700FPのリサイクルダウンと、100%リサイクルポリエステルを使用したPertex Quantumを表地に採用。環境負荷を抑えつつ、耐風・撥水性を確保したモデルです。軽量で柔らかな着心地が特徴で、アウターの下に着込む中間着として高いパフォーマンスを発揮します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | Mammut (マムート) |
| 商品 | ウェイマーカー インサレーション ジャケット ウィメンズ |
| 価格 | ¥33,000(税込) |
5. NANGA (ナンガ) | ATLダウン カーディガン
NANGA独自の防水透湿素材。カーディガン型インナーの決定版
寝袋で培った高品質ダウン(760FP DXダウン)と、NANGA独自の防水透湿素材「オーロラテックスライト」を組み合わせたカーディガン。Vネックタイプで首元がごわつかず、アウターシェルのインナーとして最適です。防水生地なので、アウターが濡れてもダウンが濡れにくいのが強み。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | NANGA (ナンガ) |
| 商品 | ATLダウン カーディガン |
| 価格 | ¥36,300(税込) |
6. Mountain Hardwear (マウンテンハードウェア) | ゴーストウィスパラージャケット
超軽量ダウンの代名詞。驚異的な軽さと携行性
その名の通り、まるで幽霊(ゴースト)のように軽い超軽量ダウンジャケット。800FPの高品質ダウンと、極薄ながら引き裂き強度に優れた10Dリップストップ生地を採用。袖口には濡れに強い化繊中綿を配置するなど、細部まで山での実用性を追求しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | Mountain Hardwear (マウンテンハードウェア) |
| 商品 | ゴーストウィスパラージャケット (ウィメンズ) |
| 価格 | ¥41,800(税込) |
7. Marmot (マーモット) | W’s 750FP Able Down Jacket
750FPはっ水ダウン。シンプルで使いやすい定番モデル
750FPのダウンに、はっ水加工「down DEFENDER」を施したモデルです。ダウンの弱点である水濡れに配慮しつつ、コストパフォーマンスにも優れています。シンプルなデザインで、初めての登山用ダウンとしても、街着との兼用としても使いやすい一着です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | Marmot (マーモット) |
| 商品 | W’s 750FP Able Down Jacket |
| 価格 | ¥19,800(税込) |
8. Foxfire (フォックスファイヤー) | PFユニットダウンジャケット
アウターと連結可能。高品質な700FP撥水ダウンを採用
高品質な700FPの撥水ダウン(アライド社)を使用した、汎用性の高いダウンジャケットです。表地にも撥水加工が施されています。最大の特徴は、別売りのアウターシェルと連結できる「ユニットシステム」に対応している点。中間着としての一体感と保温性を高めることができます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | Foxfire (フォックスファイヤー) |
| 商品 | PFユニットダウンジャケット |
| 価格 | ¥36,300(税込) |
9. NORRONA (ノローナ) | femund down700 Zip Hood (W)
北欧ブランドならではの高い機能性とデザイン性
耐久性と軽量性をバランス良く備えた、汎用性の高いダウンジャケット。700FPのRDS(責任あるダウン基準)認証ダウンを使用しています。肩や袖などは耐久性を高めた生地で補強。シンプルながら高品質で、登山からタウンユースまで幅広く活躍します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | NORRONA (ノローナ) |
| 商品 | femund down700 Zip Hood (W) |
| 価格 | ¥59,400(税込) |
10. karrimor (カリマー) | ultra feather jkt
900FP搭載。アシンメトリー設計が光る超軽量モデル
ポーランド産の900FPホワイトグースダウンを封入した、カリマーの超軽量ダウン。重量約260gと非常に軽量です。フロントジッパーが斜めに配置されたアシンメトリー設計が特徴で、シェルのジッパーとの重なり(ごわつき)を軽減する、登山者目線の工夫が凝らされています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | karrimor (カリマー) |
| 商品 | ultra feather jkt (ユニセックス) |
| 価格 | ¥46,200(税込) |
11. Teton Bros. (ティートンブロス) | Bering Inner Jacket
日本の気候に最適化。通気性と保温性を両立したインナー
日本のブランド「ティートンブロス」が手がけるユニセックスのインナージャケット。850FPの撥水ダウンを使用しつつ、通気性にも優れた素材を採用。行動中に着続けても蒸れにくいのが特徴です。日本の湿度の高い秋冬の山で、快適さを追求したモデルです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | Teton Bros. (ティートンブロス) |
| 商品 | Bering Inner Jacket (ユニセックス) |
| 価格 | ¥44,000(税込) |
12. Millet (ミレー) | イーボル ライト ダウン 700 ジャケット
700FP撥水ダウンと化繊のハイブリッド。全天候型軽量ダウン
肌寒い季節のアウターから厳冬期のミッドレイヤーまで対応する、汎用性の高い軽量ダウン。中綿は700フィルパワーのはっ水加工済みダックダウン(Kドライ™)をベースに採用しています。
濡れやすい肩口には、リプリーブ®化繊中綿を組み合わせたハイブリッド構造。これにより、湿気や濡れに強く、環境によらず安定した断熱性を確保します。表地は東レ®ライトリップストップ(撥水加工済)。身体のラインに沿ったアクティブフィットと重量約315gの軽さで、動きやすさも抜群です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド | Millet (ミレー) |
| 商品 | イーボル ライト ダウン 700 ジャケット (ウィメンズ) |
| 価格 | ¥48,400(税込) |
ライトダウン選びのよくある質問 (Q&A)
秋冬登山用ライトダウンの選び方について、よくある質問をまとめました。
Q1. 高いダウン(高FP)を買えば間違いないですか?
A1. 必ずしもそうとは限りません。
フィルパワー(FP)が高いほど軽量・コンパクトになりますが、その分、生地が薄くデリケートになる傾向があり、価格も高くなります。
もちろん保温効率は高いですが、初心者のうちは700〜800FP前後のモデルを選び、まずは耐久性や価格とのバランスを重視するのも賢い選択です。濡れに強い「化繊中綿」が適している場合もあります。
Q2. 登山用ダウンは自宅で洗えますか?
A2. 専用洗剤を使えば洗濯可能です。
ダウンは汗や皮脂が付着すると保温力が低下します。シーズン終わりには洗濯しましょう。ただし、通常の洗濯洗剤はダウンの油分を奪いすぎるため、ダウン専用の洗剤(例:Nikwaxのダウンウォッシュなど)を使用してください。
洗濯機で洗えるモデルも多いですが、乾燥機でしっかり(テニスボールなどを一緒に入れると効果的)乾かさないと、ダウンが偏って保温力が戻らないので注意が必要です。
Q3. 「ダウン」と「化繊」、結局どっちがいいですか?
A3. 用途によって使い分けるのがベストです。
どちらかが絶対的に優れているわけではありません。
ダウンがおすすめな人
- とにかく軽量・コンパクトさを重視する人
- 休憩中や山小屋での「保温」を最優先する人
- 汗をあまりかかない人、または濡れ対策(防水シェルなど)が万全な人
化繊がおすすめな人
- 登山中に汗をたくさんかく人
- 行動中も保温着を着続けたい人(アクティブインサレーション)
- 雨や雪など、濡れるリスクが高い山行が多い人
- 洗濯などのメンテナンスを手軽にしたい人
Q4. 登山用ライトダウンの予算はどれくらい見れば良いですか?
A4. 3万円〜5万円台がボリュームゾーンです。
登山用のライトダウンは、軽量性、保温性、動きやすさを高いレベルで実現するために、高品質な素材や複雑な縫製技術が使われています。
今回ご紹介したモデルも3万円台〜6万円弱が中心です。(※Marmotのモデルのように2万円前後の選択肢もあります。)街用の安価なダウンとは異なり、命を守る「装備」として必要な投資と考えるのが良いでしょう。
Q5. ライトダウンはいつ買うのがお得ですか?
A5. 最新モデルにこだわらなければ「型落ち」セールが狙い目です。
最新モデルは、秋の新作が出揃う9月〜10月が最も在庫が豊富です。人気のカラーやサイズはすぐに売り切れることもあります。
一方、お得に購入したい場合は、春先(3月〜4月)や夏の終わり(8月頃)に行われるシーズンオフのセールが狙い目です。前年のモデル(型落ち)が安くなることが多いですが、機能性に大きな差がないことも多いため、初心者の方には特におすすめです。
あなたに最適な一着で、秋冬登山を快適に
秋冬登山用のレディース・ライトダウン選びについて解説しました。
初心者の最初の一着として、まずはダウンと化繊の長所を併せ持つ「ハイブリッドタイプ(例:アークテリクス セリウム、ミレー イーボルライト)」や、価格と性能のバランスが良い「700FPクラス(例:Foxfire PFユニットダウン)」や「750FPクラス(例:Marmot 750FP Able)」から検討するのもおすすめです。
- 選び方の要点
- 1.保温力と軽量性の目安は「700FP以上」
- 2.汗や濡れが心配なら「はっ水ダウン」「化繊中綿」や「ハイブリッド」も選択肢に
- 3.中間着として使うため「フィット感」と「立体裁断」を重視する
気になるモデルが見つかったら、ぜひ一度アウトドアショップで試着してみてください。カタログスペックだけでは分からない「動きやすさ」や「フィット感」を体感することが、最適な一着を見つける一番の近道です。
あなたにぴったりのライトダウンを手に入れて、安全で快適な秋冬登山を楽しんでください。
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