
性能だけでは語れないピン『G740アイアン』の魅力
フクダトモオ
- 2026年07月16日
ゴルフクラブとは実に不思議な道具だ。スペックが優れているからといって、必ずしも心が動くわけではない。逆に、数字では説明できない魅力に惹かれて「使ってみたい」と思わせてくれるモデルもある。
精悍なブラックフィニッシュが視線をさらう
PINGの新製品『G740アイアン』はまさに後者だ。試打クラブを手に取った瞬間、ヘッド全体を包む精悍なブラックフィニッシュに思わず見入ってしまった。艶を抑えた落ち着きのある質感は、高級感がありながら決して派手ではない。光を受ける角度によって表情を変える黒は、どこかスポーツカーや腕時計にも通じる美しさを感じさせる。

ゴルフクラブは年々進化を遂げている。しかし、その進化は数値だけでは測れない。キャディバッグから抜く瞬間の満足感や構えた瞬間の高揚感、そうした感情までデザインされてこそ本当に良いクラブだと思う。『G740アイアン』には、その感情を自然と引き出してくれる力がある。

やさしさを美しくデザインした一本
もちろん、ゴルフクラブは見た目だけでは決まらない。ということで、EVENの誌面でもお馴染みの森山錬コーチとともに『G740アイアン』の試打クラブをコースへ持ち込み、芝の上でじっくりと打たせてもらった。
「あっ、これはラクだ」
思わずそんな言葉が漏れていた。ラクというと、クラブが勝手に仕事をしてくれるような印象をもつかもしれない。しかし私が感じたのは、もっと前向きな意味での「ラク」だった。無理に振らなくても良い。力まなくても高さが出る。タイミングを合わせようと頑張らなくても、自然とボールが前へ進んでいく。そんな安心感だ。
そのフィーリングが、森山コーチの言葉で確信に変わった。

「プロゴルファーのように思い通りに球を操るというよりも、気持ち良く振って当たればどうにかしてくれる。そういうクラブのほうがアマチュア、とくにアベレージゴルファーには心強いですよね。これぐらい飛んでほしい。これぐらい球が上がってほしい。少しぐらい悪いライでも気にせずに打ちたい。そういう要望にしっかり応えてくれる。G740アイアンはいわゆるアベレージゴルファーが最大限のパフォーマンスを発揮できるクラブに仕上がっていると思います」(森山)

とくに印象に残ったのが抜けの良さだ。ワイドなソールがスッと滑ってくれるので、ヘッドが驚くほどスムーズに抜けていく。少しぐらいダフっても飛距離はほぼ変わらない。やはり、これはラクだ。
「モデルとしてはアベレージゴルファー向けですが、そこは世界中のトッププロが使用しているピンですから、彼らのフィードバックによって培われたノウハウをもっています。どのようなボールを打てばスコアが良くなるのかがわかっていて、それをテクノロジーによって具現化しているわけです。前後左右を適度に湾曲させたソール形状もそのひとつで、悪いライでもしっかり抜けてくれます。それでいて、黒を基調としたデザインがシャープで格好良い。見た目で選んでも失敗しないクラブですね」(森山)
飛距離が変わればゴルフはもっと楽しくなる
そして、飛ぶ。いわゆる“飛び系”というジャンルに属するアイアンである以上は当然ともいえるが、少しぐらい芯を外しても失速しない寛容性の高さと、ストロング気味のロフトからは考えられない球の上がりやすさによって、スコアメイクにつながる“飛び”を実現している。

「ゴルフクラブは一般的に、ロフトを立てればボールは飛びますが、どうしても球が上がらなくなります。そうすると、データ上は良くてもコースでのパフォーマンスが出にくくなります。しかし、G740アイアンはしっかり球が上がって飛距離が出る。これがもっとも印象的でした。きっと、コースでのパフォーマンスから逆算して最大飛距離を出せる設計にしているんだと思います」(森山)
飛ぶアイアンは多数ある。しかし、性能と美しさ、安心感と高揚感を高いレベルで両立しているアイアンは限られる。『G740アイアン』はスコアメイクをやさしくしてくれるのはもちろん、ゴルフそのものをもっと好きにしてくれるクラブだ。
PINGオフィシャルサイト https://clubping.jp/
森山錬
1996年生まれ、東京都出身。ジュニア時代に競技で活躍後、2019年にゴルフコーチとしての活動を開始。右手の感覚を重視した指導法が人気で、SNSやゴルフメディアでは「右手先生」としても活躍中。東京・二子玉川で『Futako GOLF CLUB』を主宰。

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PROFILE
EVEN / EVEN編集長
フクダトモオ
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て『EVEN』編集部へ。186センチの長身で、自称“青山のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。2025年4月に『EVEN』編集長に就任。
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て『EVEN』編集部へ。186センチの長身で、自称“青山のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。2025年4月に『EVEN』編集長に就任。
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