
青木瀬令奈 激動の一年と両足骨折を越えた舞台裏 それでもツアーを歩き続けた理由
フクダトモオ
- 2025年12月09日
2022年に発足した「JLPGA Brightene(rブライトナー)」の一員で、女子プロゴルファーの代表としての役割も担う青木瀬令奈が、トーナメントの舞台裏やこぼれ話、自身のプライベートをぶっちゃけます!(※EVEN連載 青木瀬令奈のBACKSTAGEより)
青木瀬令奈

1993年2月8日生まれ、群馬県出身。2011年にプロ転向。コーチ兼キャディの大西翔太氏と二人三脚でツアーを戦い、2017年の「ヨネックスレディス」でツアー初優勝を遂げる。2023年の「大王製紙エリエールレディス」でツアー通算5勝目を挙げた。リシャール・ミル所属。
1年間応援ありがとうございました!
とことん体と向きあった激動の1年を終えて
こんにちは、青木瀬令奈です。長かったシーズンが終わりました。まずは1年間応援ありがとうございました。目標に掲げていた優勝、そして最終戦出場を叶えることはできませんでしたが、10年連続シードを達成できたことは良かったです。
振り返ってみると、激動の年だったなと(笑)。両足種子骨の骨折から始まり、最初は18ホール回りきることが目標でした。練習ラウンドはほとんどしてなくて、プロアマ戦からフルショットを打ち始めるようにして、なるべく足を温存したんです。本来は練習日にゴルフの中身を良くするための調整をするわけですが、そこに目を向ける余裕はほとんどありませんでしたね。
着圧タイツやインソール、いろいろな治療法も試して、ようやく良くなってきたのが6月あたり。そこから夏の期間はシード権を意識しながらのプレーが続きました。そして、9月の「ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会」で上位に入って、ほぼシードは大丈夫と思ったところで、今度は両手の親指を負傷……。これまで大きな怪我はしたことがなかったのですが、今年はとことん体と向き合う1年になりました。
実はショットの調子自体は悪くなくて、大西(翔太)コーチから「今までで一番良いスイングをしている」と言われるぐらいだったんです。それより良くなかったのはパッティング。開幕してからずっと気持ち悪さを抱えていて、思うように打てていない状態が続いていましたが、橋本真和パッティングコーチに見てもらって、改善のヒントをもらいました。
足の怪我の影響があるのだと思いますが、自分でも気がつかないうちにカカト体重になって、テークバックを少しインサイドに引いていたんです。それに気づいてからはだいぶパッティングの調子が上向いて、良い時の握り方やヘッドの動かし方をだいぶ取り戻しました。あと2試合ぐらいあれば、もっとランキングを上げられたと思います。
このオフはトレーニング方法を見直したり、新しい治療法を試したりしながら、怪我が再発しないようにしっかりケアしていきたいです。その合間で契約メーカーさんのイベントなどに参加したりもしますので、SNSなどで情報をチェックしてぜひ会いに来てください。そして、来年も応援よろしくお願いします!
今月の1枚!

「大西(翔太)コーチや私が出演しているゴルフ番組で競演したキッズたちが、ツアー会場へ応援に来てくれました!」(青木)
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PROFILE
EVEN / EVEN編集長
フクダトモオ
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て『EVEN』編集部へ。186センチの長身で、自称“青山のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。2025年4月に『EVEN』編集長に就任。
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て『EVEN』編集部へ。186センチの長身で、自称“青山のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。2025年4月に『EVEN』編集長に就任。



















