
神の米と霊泉の水で醸す『車窓』 鉄道×日本酒が織りなす新たな旅の記憶

EVEN 編集部
- 2025年08月04日
INDEX
スペーシアX誕生1周年の節目に誕生した“飲める景色”
2025年春、スペーシアXが誕生から1周年を迎えたこの節目に、ひとつの粋な企画が静かに生まれた。その名も『車窓(SHA-SŌ)』。ただの日本酒ではない。この一本には、栃木・日光の自然、歴史、文化、そして鉄道のロマンまでもが丁寧に詰め込まれている。
ラベルには、スペーシアXの窓から望む雄大な男体山の姿。鹿沼組子の意匠がその枠を彩り、鉄道旅と風景、そして一献の悦びを同時に味わえるデザインとなっている。まさに“車窓から飲む景色”だ。
奇跡の米「イセヒカリ」を鹿沼の地で育てて
まず酒米には、「イセヒカリ」と呼ばれる非常に希少な品種を採用。これは、かつて伊勢神宮の御神田で台風による被害の中から倒れずに残った2株の稲から奇跡的に生まれた突然変異種で、耐倒伏性と病害耐性に優れ、「神が授けた米」とも称されるもの。
そのイセヒカリを、栃木県鹿沼市の農地で丹精込めて育て上げたものを使用している。土地の風土に合った米は、発酵の際にも無理がなく、自然な旨みと香りを酒に宿す。まさに「地の米で地の酒を醸す」という理想が体現されている。
名水「二荒霊泉」が生む、清らかな仕込み
水は、日光二荒山神社の境内に湧き出る「二荒霊泉(ふたられいせん)」を使用。古くから“酒の泉”とも称され、醸造家の間では「この水で仕込めば良い酒ができる」と語り継がれてきた名水だ。
霊泉は神事の場であり、実際にこの『車窓』の仕込みに際しても、神社の神職が霊泉のご祈祷を執り行い、厳かな儀式を経て水が運ばれている。単なる物理的な素材ではなく、「清められた水」としての意味合いを持っているのだ。
白麹と黄麹の融合、香味の妙を引き出す
さらに特筆すべきは、使用する麹に「白麹」を導入している点だ。通常、日本酒には「黄麹」を使用するが、『車窓』ではこれに加えて焼酎造りで使われる白麹を掛け合わせている。
白麹の特徴は、クエン酸を多く生成する点にあり、この酸が加わることで、飲み口に爽快さと引き締まった輪郭を与える。一方で黄麹由来の甘味と旨みもきちんと残しており、全体として非常にバランスの取れた味わいとなっている。
最終段階では“火入れ”と呼ばれる加熱処理を施し、酵母の働きを止めるとともに風味を落ち着かせている。これにより、舌に乗せたときのまろやかさと奥行きのある余韻が生まれ、繊細ながらも芯のある味に仕上がっている。
ユネスコ遺産W登録を記念した特別な一本
『車窓』の誕生には、もう一つ大きな意味がある。それは、「日光の社寺」ユネスコ世界文化遺産登録25周年と、「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録という、二つの世界的快挙を記念すべき年に合わせて作った日本酒という点。
このダブル記念にふさわしい日本酒として、霊泉のご祈祷・お水取りの儀式も日光二荒山神社で正式に執り行われた。すなわちこの酒は、単なる嗜好品ではなく、歴史と神聖さをまとう文化の結晶とも言える。
“鉄道×酒”の新たな旅スタイルを提案
『車窓』という名の通り、この酒は鉄道旅との相性が抜群だ。スペーシアXの車窓に広がる男体山を眺めながら、同じ景色をラベルに映したこの一本を傾ける。
「旅先で何を飲むか」ではなく、「旅の中で飲む体験そのもの」がデザインされているのである。こうした演出を含め、鉄道の新たな楽しみ方を提案している点でも実に興味深い。
商品詳細と販売情報

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商品名:『車窓 SHA-SŌ』
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酒米:鹿沼産イセヒカリ
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酵母:協会酵母1801号
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水:日光二荒山神社 二荒霊泉
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精米歩合:50%
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アルコール度数:15%(無加水)
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保存方法:常温可(冷暗所推奨)
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価格(税込):300㎖(1,480円)、720㎖(3,180円)
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販売場所:東武商事駅ナカショップ「ACCESS」
・東武浅草駅店
・下今市駅上りホーム店(※300㎖のみ)
・東武日光駅店
・鬼怒川温泉駅店
※販売は数量限定。300㎖が500本、720㎖が150本で、売り切れ次第終了となる。
この一杯に、日光と鉄道のロマンを込めて
『車窓』は、ただの日本酒ではない。スペーシアXの車窓に広がる絶景を切り取り、そこに日光の水と鹿沼の米の恵み、そして日本の伝統技術を注ぎ込んだ、まさに“走る文化財”だ。
数量限定ではあるが、もし店頭で見かけたなら、迷わず手に取ってほしい。日光行きの特急列車に揺られながら、ラベルの男体山と車窓の本物の景色を見比べつつ一杯やる―そんな贅沢な時間が、あなたの旅をもっと特別なものにしてくれるはずだ。
日光・鬼怒川の魅力を乗せて走る、SL大樹
この『車窓』が販売される日光・鬼怒川エリアには、もうひとつの鉄道ロマンが走っている。東武鉄道が誇る蒸気機関車『SL大樹(たいじゅ)』だ。
黒煙を上げながら走るその姿は、まさに昭和の記憶を呼び覚ます生きた鉄道遺産だ。特に鬼怒川温泉駅〜下今市駅間のルートは、沿線の自然美が濃密に詰まった区間。トンネルを抜け、鉄橋を渡り、四季折々の風景が目の前に広がる。
このSL大樹の魅力は、列車だけに留まらない。車内では車掌やSL観光アテンダントによるアナウンス、SL大樹グッズの販売、そしてフォトスポット満載の停車駅など、“旅の思い出”が次々と生まれる工夫が施されている。特にゴルフ帰りの乗客にも人気が高く、鬼怒川エリアの名門「鬼怒川カントリークラブ」でのラウンド後に、SL大樹の旅で締めくくるという贅沢な過ごし方もおすすめだ。
鉄道を愛する方にとって、スペーシアXとSL大樹の両方に乗りながら、『車窓』を片手に味わう時間は、まさに“走る酒席”。ゴルフと温泉、そして鉄道旅のフルコースを満喫する一日が、ここにはある。
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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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