
ゼロトルク旋風の裏側 5年熟成が導いたパター革命の核心とは

EVEN 編集部
- 2025年07月15日
5年間の熟成から生まれた ゼロトルクブーム!
今年、パター界に革命を起こしているゼロトルク。L.A.B.GOLFに続き各メーカーから登場しているが、鹿又氏にそれぞれの特徴と大ヒットの要因を聞いた。

実は今年からの流行じゃない
長年、PGAツアーを取材している記者はこう言っていた。
「今年はゼロトルクという言葉を聞かない日がなかった。1日1回は選手、キャディ、メーカー関係者から耳にしているよ」
3月の「ザ・プレーヤーズ選手権」では初日トップの3人が全員『L.A.B.GOLF』。「バレロ・テキサスオープン」では当時未発表だったテーラーメイドのゼロトルクが優勝した。そして全米オープンでは『L.A.B.GOLF』がメジャー初勝利。この大ブームについて鹿又芳典氏は、「ゼロトルクは今年からはじまったわけではありません。2019年にアダム・スコットが使いはじめると、ルーカス・グローバー、リッキー・ファウラー、ウィル・ザラトリスとどんどん使用者が増えました。そして選手からのフィードバックを開発に反映しながら熟成していったのです」と話す。
ゼロトルクブームは続くのか?
「ブームではなくて新しいカテゴリーとして定着するでしょう。ブレード型、マレット型、長尺、ゼロトルクみたいな新しいカテゴリーになると思います」
そもそもゼロトルクの特徴は?
「一番の特徴は〝トルク(回転)がゼロ〞なことです。一般的なパターはシャフトとヘッドの重心がズレています。台に乗せたらフェースが真上を向いたり(フェースバランス)、斜め45度(トゥ・ヒールバランス)になったりします。ゼロトルクは傾きません。それはシャフトがヘッドの重心に刺さっているからです。だから、まっすぐ引いて、まっすぐ打てます。ただし、合う・合わないの相性はあります。ブレード型でフェースを開閉させて打つタイプは合わない可能性が高いでしょう」
テーラーメイドやオデッセイの印象は?
「形状がスマートな『スパイダーZT』はゼロトルクのパターとしてはかなり操作性があります。『Ai-ONE スクエア2スクエア』はヘッドサイズが大きい。深重心で慣性モーメントの大きいタイプです」
まだ正式発表されていないが、PGAツアーの会場ではスコッティ・キャメロンやピンもゼロトルクのパターをテストしているそうだ。
ODYSSEY / Ai-ONE Square 2 Square MAX1
10.7㎝というロングボディで重心を深くすることにより、同シリーズで最大の慣性モーメントを実現。シャフトを軽くしたことでヘッドが重く感じるカウンターウェイト設計も採用。問キャロウェイゴルフ お客様ダイヤル (0120-300-147)
L.A.B.Golf / DF3
PGAツアーだけでなく、欧州ツアーや日本ツアーでも使用者が増えている『DF3』。ゼロトルク設計だけでなく、6061鍛造アルミニウムから削り出した打感の評価も高い。問 アジルパートナーズ (03-6386-4980)
Taylormade / Spider ZT
正式発表前からPGAツアー、LPGAツアーで優勝して話題になったスパイダー初のゼロトルク。25㎜という浅めの重心深度について鹿又は「セミオートマ感がちょうどいい」と評価。問 テーラーメイド ゴルフ(0570-019-079)
合う人、合わない人が はっきり分かれるパター。 ブレード型が好きな人は……
「特に2メートル以内のショートパットを打つ時はフェース面がスクエアにキープできる。打点がズレた時でもほとんどスピードが落ちず、まっすぐ転がってくれます」(鹿又)
L.A.B.Golf / OZ.i
今年2月に発売された『L.A.B.GOLF』の最新モデルは同社初のカマボコ型。アダム・スコットが設計・監修したことでモデル名をOZ(オージー=Aussie)にした。問アジルパートナーズ (03-6386-4980)
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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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