トレック新型e-ロード「Domane+ SLR 7」発表　“ロードバイクそのもの”の走りを実現｜TREK

Bicycle Club編集部

2025年12月13日

トレック・ジャパンは12月12日、カーボンe-ロードバイクの新作「Domane+ SLR 7」を発表した。最上位グレードの800シリーズOCLVカーボンフレームに、自然なアシスト感が特徴のTQ社製モーターを搭載。重量12kg台という軽量性と、IsoSpeedによる快適性を兼ね備え、シマノアルテグラ Di2を搭載した実戦的なパッケージで登場した。

自然な走行感と静粛性を両立するTQ-HPR60モーター

Domane+ SLR 7の最大のトピックは、e-BIKEシステムのリーディングカンパニーであるTQ社のハーモニック・ピンリングモーター「TQ-HPR60」の採用だ。このシステムは、従来のギアやベルトを使用したモーターとは異なり、コンパクトかつ圧倒的な静音性を実現している点が特徴だ。

最大トルク60Nm、最大出力350Wを発揮しながらも、そのアシストフィールは極めて自然だという。ペダリングの入力に対して違和感なくパワーが立ち上がり、まるで追い風を受けているかのような感覚でライダーをサポートする。また、Qファクターも一般的なロードバイクとほぼ同等に抑えられており、ペダリングの違和感を排除。ロードバイク本来のフィット感と走行感を損なわない設計がなされている。

ダウンチューブには360Whのバッテリーを完全内蔵し、Ecoモードでの航続距離は約96kmを公称する。さらにボトルケージに装着するオプションのレンジエクステンダー（160Wh）を追加すれば、最長約145kmまでのロングライドが可能となり、山岳ルートを含む長距離ライドでもバッテリー残量を気にせず走りを楽しめる。

800シリーズOCLVカーボンとIsoSpeedによる極上の乗り味

フレーム素材には、トレックのハイエンドロードバイクでお馴染みの「800シリーズ OCLVカーボン」を惜しみなく投入した。これにより、電動ユニットを搭載しながらも完成車重量12.65kg（サイズ56）という軽量性を達成。登り坂や加速時における軽快な振る舞いは、まさにロードバイクそのものだ。

また、Domaneシリーズのアイデンティティである振動吸収システム「リアIsoSpeed」も搭載されている。トップチューブとシートチューブを分離させるこの機構が、路面からの突き上げを効果的にいなし、エンデュランスジオメトリーによる安定したハンドリングと相まって、長距離ライドでの疲労を大幅に軽減する。

タイヤクリアランスは最大40mm（フェンダー装着時は35mm）まで確保されており、標準装備の32mmタイヤからサイズアップすることで、舗装路だけでなく締まったグラベルまで活動範囲を広げることができる。

実戦的なアルテグラ Di2とカーボンホイールを標準装備

コンポーネントには、シマノの準ハイエンドグレードであるアルテグラ Di2（R8170）を搭載。2×12速の電動変速システムが、高いトルクがかかるe-ロードの走行環境下でも、スムーズかつ確実なシフティングを約束する。

足回りには、ボントレガーのカーボンホイール「Aeolus Pro 37」をセット。37mmというオールラウンドに使いやすいリムハイトと、軽量かつエアロな形状が、Domane+ SLRの走りの質をさらに高めている。ハンドル周りには振動吸収性に優れる「Pro IsoCore VR-SF」を採用するなど、細部まで快適性とパフォーマンスを追求したパーツアッセンブルとなっている。

Domane+ SLR 7は、12月12日（金）より全国のトレック販売店にて注文受付が開始されている。