BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

特定小型原動機付に乗ってみた!「e-FREE 01」という選択

免許はいらない、ペダルもこがない。それでも公道を走れる。そんな新しい乗り物として登場した「特定小型原動機付自転車」。日常の移動は本当に変わるのか。国内初の自転車型認可モデル「e-FREE 01」で、その実力を試した。

「特定小型原動機付」とは何か?

2023年の法改正により、日本の道路交通法に新たに加わった区分が「特定小型原動機付自転車」だ。
従来の原付バイクとも、電動アシスト自転車とも違う、小型電動モビリティ専用の新しいカテゴリーである。

主な条件は以下の通り。

■モーター出力は0.6kW以下

■最高速度は20km/h以下

■16歳以上であれば免許不要

■ナンバープレート取得、自賠責保険加入が必須

■ヘルメットは努力義務

■原則は車道走行(条件付きで歩道可)

最大の特徴は「ペダルをこがず、モーターのみで走行できるが、免許はいらない」という点。
電動アシスト自転車のように“自転車の延長”ではなく、れっきとした“原動機付き車両”でありながら、原付バイクほどの装備や規制は求められない。

この中間的な立ち位置こそが、いま注目されている理由だ。
通勤、買い物、近所への移動、旅先での足。そうした日常移動を、より軽く、より気楽に変える可能性を秘めている。

自転車タイプという選択肢

「e-FREE 01」という存在。特定小型原付と聞くと、真っ先に思い浮かぶのはシェアリングサービスの電動キックボードだ。実際、LOOPなどでは立ち乗りタイプが多い。

そんな中で、国内で初めて“自転車型”として特定小型原付の認可を受けたモデルが e-FREE 01 だ。

ハンドル、サドル、フレーム構成は一見すると小径自転車。その姿は「キックボードよりも安心感があり、スクーターよりも軽い」という絶妙なバランスを持つ。座って乗れる、というだけで、心理的ハードルはかなり下がる。

歩道走行が可能な特例モードにも対応しており、生活動線に組み込みやすい点もメリットだ。このモデルに続いて、パナソニックサイクルテックからもMUが登場したりと、これからの特定小型原付として、広く普及しそうなタイプだろう。

e-FREE 01の車両特徴

実際に使って感じたe-FREE 01の特徴を整理する。

まず目を引くのは14インチのタイヤ。
キックボードに比べて接地感があり、段差や荒れた舗装でも落ち着いて走れる。自転車ユーザーであれば、違和感なく乗り換えられるサイズ感だ。

速度モードは3段階。

■歩道想定の6km/h

■街乗り向け(車道走行用)の15km/h

■車道走行用の20km/h

この切り替えで走行シーンに応じて使い分ける。ウインカーも付いており、バイクと同じように曲がる時に点滅させる。

リアバスケットは標準装備。リアバスケットとしては、小さめだが、ちょっとした買い物や通勤用バッグであれば収まる。最大積載量は限られるものの、何も積めないキックボードとの差は大きい。フロントバスケットはオプションで用意されている。

バッテリーは取り外し可能で、室内充電にも対応。フル充電は、4~5時間。
ロック機構付きのため、盗難対策としても安心感がある。

ハンドルは折りたたみ式で、車載や室内保管もしやすい。
「家に置ける」「クルマに積める」という条件は、シーンによってかなり役立つ。

価格は、16万2800円。一般的な電動アシスト自転車の価格帯で、原付よりは安く感じる。生活にハマるなら、導入をリアルに考えてもいい価格帯と感じた。

実走インプレッション

 通勤・買い物・レジャーで使ってみた

通勤で使う

ペダルを踏む必要がなく、信号待ちからもスロットル操作ひとつでスムーズに発進する。

20km/hという速度は決して速くはないが、市街地では流れに自然に乗れる。細い道では、速く感じられる。
夏なら汗をかかずに到着できるため、服装を気にしなくていいのも大きなメリット。ただし冬はかなり寒い。通常の通勤レベルの服装だとガチガチに冷える。ここは、冬のバイク通勤並みの防寒対策が必要だ。

原則は車道走行となるため、交通量の多い道では少なからず気を使う。オプションのミラーが装着されていたので、後方が確認できて安心だった。
ヘルメットなど、安全装備は必須だと実感した。広い道で、ほかの交通が速い速度で移動しているエリアでは、20km/hは遅く感じる。ママさん電動アシスト自転車に抜かれる場面も。

歩道モードに切り替えれば、歩道でも速度を抑えて走れる。
降りるほどではない距離を押さずに通過できるのは、かなり便利だ。

ただし、進入の際、一度ストップしてモードを切り替えなくてはならない。

このあたり面倒で、ついつい車道モードのまま歩道に入ってしまう人も少なからず出てきてしまうのでは?という懸念もある。

歩道モードでは、青のランプが点滅する。逆に点滅状態なら、躊躇なく歩道を走れるというのはメリットかもと感じた。ただし6km/hは、かなり遅くて直立のバランスをとるのに気を使う必要がある。

 

買い物で使う

スーパーやコンビニへの移動では、e-FREE 01の実用性が際立つ。
バスケットに荷物を入れてもハンドリングは安定している。

駐車場は、e-FREEは原動機付自転車に分類されるため、基本的にはバイク用の駐輪場や駐車場を利用したほうがよさそうだ。このあたり施設によって対応が異なるよう。頻繁に使う場所は事前の確認が必要だ。

 

レジャー・外出先で使う

観光地や広い公園、郊外エリアでは、徒歩よりも圧倒的に行動範囲が広がる。ただし河川敷のサイクリングロードなど、「自転車歩行者専用道路」は、6㎞/hの歩道モードでないと入れないので要注意だ。

走行可能距離は30㎞くらいなので、遠くのエリアへの往復には向かない。車に積んで移動し、旅先で展開する使い方の相性がいい。

坂道でもモーターがしっかり支えてくれるため、自転車のような体力的な負担はほとんどない。
「自転車だとちょっと面倒」「クルマを出すほどでもない」距離感を、うまいこと埋めてくれる乗り物だ。

よかった点 気になった点

よかった点

■免許不要で乗れるフル電動という気軽さ

■自転車型ならではの安定感と安心感

■折りたたみ、バスケット、着脱式バッテリーといった生活目線の装備

■通勤・買い物・近距離移動にちょうどいい性能バランス

気になった点

最高速度は20km/hまで。クルマの多い幹線道路はちょっと怖さを感じる

走行距離は、30㎞ほどで長距離移動には向かない

歩道侵入に関しては、安全に対して歩道モード切替と、交通ルールの周知が必要

e-FREE 01は日常の足を再定義する一台

e-FREE 01を通して感じたのは、特定小型原動機付という区分がもたらす、新しい移動手段の可能性だ。
電動アシスト自転車より楽で、原付バイクより軽い。その中間に、これまでなかった選択肢が存在することになった。

決して万能ではない。
だが、通勤、買い物、ちょっとした外出といった日常使いには、驚くほどハマる。

e-FREE 01は、特定小型原付という新ジャンルを理解するうえで、非常にわかりやすい入口となるモデルだ。「移動をもっと気軽にしたい」と考えているなら、一度体験してみる価値は十分にある。

問:カーメイト

【e-FREE 01 スペック】

・価格 16万2800(税込)
・全長 × 全幅 × 全高 1,250 mm × 570 mm × 1,020 mm
・折りたたみ時サイズ 1,250 mm × 320 mm × 620 mm
・車両重量(バッテリー装着時) 22 kg
・駆動方式 インホイールモーター(フル電動)
・モーター出力 最大 400 W
・バッテリー形式/電圧/容量 リチウムイオン電池/36 V/9.6 Ah
・充電時間 約 4〜5 時間
・航続可能距離(満充電時) 約 30 km(平地・MODE3 想定)
・走行モードと最高速度 MODE1:6 km/h、MODE2:15 km/h、MODE3:20 km/h
・タイヤサイズ 14インチ(前後)
・ブレーキ形式 前後ディスクブレーキ
・最大積載量(乗員+荷物) 85 kg(バスケット部分は別で最大 5 kg)
・サドル付き/乗車定員 サドル付き、1名乗り
・防水・防塵規格 IP54 相当(多少の雨や埃に対応)
・登坂能力 勾配 10度前後(条件によって異なる)

SHARE

PROFILE

eBikeLife編集部

eBikeLife編集部

電動アシストスポーツ自転車、eバイクの総合情報。選び方からフルカタログ、旅行&キャンプなど楽しみ方、通勤&通学など使い方。注目モデルインプレなどまるごと分かる!

eBikeLife編集部の記事一覧

電動アシストスポーツ自転車、eバイクの総合情報。選び方からフルカタログ、旅行&キャンプなど楽しみ方、通勤&通学など使い方。注目モデルインプレなどまるごと分かる!

eBikeLife編集部の記事一覧

No more pages to load