
ナショナルサイクルルート第3次候補が提示 審査委員会で7ルート案を議論
Bicycle Club編集部
- 2026年03月23日
2026年3月23日、令和7年度 第1回ナショナルサイクルルート審査委員会が、東京都千代田区にある中央合同庁舎第3号館で開かれ、既存ルートのフォローアップに加え、第3次ナショナルサイクルルート候補の選定案が示された。今回の会議では、国土交通省道路局 自転車活用推進本部事務局より審査委員会に全国のモデルルートの中から7ルートがナショナルサイクルルートの候補として提示された。
全国117ルートから選抜 候補は7ルート

今回の候補ルートは、全国の「モデルルート」117本から、各地域からの報告と事務局による確認をもとに抽出されたものだ。
評価の軸となったのは以下の3点である。
- 通行空間(安全性・走行環境)
- 案内表示
- 案内看板
特に通行空間は厳格に評価され、8割以上の整備で「○」、5割以上で「△」といった基準が設定されている。
その結果、今回提示された候補は次の7ルートとなった。
候補の7ルート
- ふくしま浜通りサイクルルート
- 雪国魚沼 Golden Cycle Route
- いしかわ里山里海サイクリングルート
- フジイチ
- 鳥取うみなみロード
- あまいち
- わかさいくる
各候補ルートの特徴と評価ポイント
ふくしま浜通りサイクルルート
震災復興とサイクルツーリズムが交差する象徴的ルート。海岸景観に加え、復興の歩みを体感できる点が大きな特徴だ。世界に発信できるストーリー性も評価された。

フジイチ
富士山一周という明快なコンセプトを持つ。高原や湖畔を走れるルートで、国内外への訴求力は極めて高い。

雪国魚沼 Golden Cycle Route
田園風景と宿場町文化を軸とした内陸型ルート。豪雪地帯ならではの自然環境に加え、コメ文化、そして秋の“黄金の景観”は他ルートとの差別化要素となる。
いしかわ里山里海サイクリングルート
震災復旧の途上にある能登半島を巡るルート。里山・里海文化の厚みが魅力だ。

鳥取うみなみロード
鳥取砂丘をはじめとした変化に富む海岸線が特徴。大山の眺めや温泉など観光資源も豊富で、滞在型ルートとしての可能性が高い。

あまいち
天草の島々を結ぶ橋と海、さらに世界文化遺産の崎津集落などキリシタン文化を含む歴史資源が魅力。自然・文化・景観のバランスが取れたルートとして評価されている。

わかさいくる
若狭湾のリアス海岸を走るルート。三方五湖や水晶浜が有名で、景観資源に恵まれている。今後の案内表示の整備状況が焦点となる。※次年度審査

今後は視察前に再度委員会開催へ

今後のスケジュールとしては、2026年4月以降に現地視察、夏頃のルート指定が想定されているが、委員からは「視察前にもう一度委員会を開くべき」との意見が出た。事務局もこれを受け、追加の審査委員会開催を検討する方針を示している。
今回の議論から見えてきたのは、ナショナルサイクルルート制度が単なるインフラ評価から一歩進み、地域価値をどう世界に伝えるかというフェーズに入ったという点だ。
第3次候補として挙がった7ルートは、その転換点を象徴する存在といえる。今後の審査と制度レビューを通じて、日本のサイクルツーリズムがどのように進化していくのか、注目が集まる。
- BRAND :
- Bicycle Club
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。



















