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サイクリストのための新兵器? 世界初8K・360度ドローン「Antigravity A1」で自分のライドを空から撮る

ロードバイクに乗る者なら誰しも一度は夢見る「自分の走りを空から撮影したい」という願望。プロのレース中継のような空撮映像で、自分がヒルクライムする姿や、海岸線を駆け抜ける姿を記録できたら――。そんな夢を実現する製品が、ついに日本に上陸した。

249gの軽量ボディに8K・360度カメラを搭載

Antigravityが12月18日に日本で発売を開始した「Antigravity A1」は、世界初となる8K・360度全景撮影が可能なドローンだ。最大の特徴は、標準バッテリー装着時でわずか249gという軽量設計。これはEU C0クラスおよび世界各国の250g未満規制に適合する重量で、日本国内でも比較的自由に飛ばせる。

手のひらサイズに折りたたみ可能で、サイクルジャージのバックポケットには入らないが、大きめのサドルバッグやハンドルバーバッグに収まるサイズ感。標準バッテリーで最大24分、オプションの大容量バッテリーなら最大39分の飛行が可能だ。ロングライドの休憩ポイントで取り出して、絶景と共に自分の愛車を撮影する――そんな使い方が現実的になってきた。

直感的操作で「追従撮影」も簡単に

従来のドローンといえば、複雑なスティック操作を覚える必要があり、サイクリストが気軽に手を出せるものではなかった。しかしA1は、付属のVisionゴーグルとグリップモーションコントローラーによって、直感的な操作を実現している。

指を向けた方向にドローンが飛び、頭を動かせば360度の視界を確認できる。まるでゲームのような感覚だ。特に注目したいのが「ディープトラック」機能。これは被写体(つまり走っているあなた)を自動追尾してくれる機能で、ダウンヒルやスプリント区間でも、ドローンが勝手についてきて撮影を続けてくれる。

さらに「スカイパス」システムを使えば、飛行ルートを事前に設定して自動飛行させることも可能。ヒルクライムの定番コースを登る自分を、毎回同じアングルから記録できる。タイムと映像を比較すれば、フォームの改善点も見えてくるだろう。

360度撮影だから「撮り逃し」がない

8K・30fps、5.2K・60fps、4K・100fpsの360度撮影に対応しており、飛行中は全方位を記録。撮影後に「このアングルが良かった」と思ったら、編集時に自由に視点を変更できる。ジンバル調整は不要で、撮り逃す角度はゼロ。「まず飛ばして、あとで構図を決める」というワークフローは、サイクリング撮影において革命的だ。

グループライドなら、先頭を走る仲間、中盤の集団、そして後方の景色まで、すべてを一度に記録できる。FlowState手ぶれ補正により、風の強い峠でも滑らかな映像を実現するという。

グループライドが盛り上がる「体験のシェア」

興味深いのが、ドローンをコミュニケーションツールとして活用できる点だ。スカイパスで自律飛行させている間、Visionゴーグルを仲間に渡せば、誰でも空からの視点を体験できる。ライド後の休憩中、「今日のダウンヒル、こんな感じで撮れてたよ」とゴーグルを回して見せ合う――そんな新しい楽しみ方が生まれそうだ。

気になる価格は20万円台から

価格は標準版が209,000円、エクスプローラーキットが249,000円、インフィニティキットが263,900円(いずれも税込)。すべてのキットにドローン本体、Visionゴーグル、グリップコントローラーが含まれる。高級ホイール一本分と考えれば、映像にこだわるサイクリストにとっては検討の余地がある価格帯だろう。

さらに12月18日20時から2026年1月3日24時までの購入特典として、25,000円相当の「Antigravity Care」1年間サブスクリプションが無料で付与される。手頃な交換サービスとフライアウェイ補償が含まれるため、初めてのドローンでも安心して使い始められる。

サイクリスト的評価:新しい記録の形

ライド記録といえばStravaのデータとアクションカムの映像が定番だったが、A1は「空からの視点」という新しい選択肢を提示してくれる。特に絶景ルートを走るサイクリストや、SNSでライドを発信する層には刺さる製品だろう。

ただし、使用には十分な注意が必要だ。 日本国内でのドローン飛行には航空法をはじめとする各種法規制があり、人口集中地区(DID地区)での飛行、目視外飛行、第三者上空の飛行などには国土交通省への事前申請・許可が必要となる。また、道路上空での飛行は道路使用許可、私有地上空では土地所有者の許可、公園などでは管理者の許可が求められる場合がある。

サイクリングルートの多くは公道や公園を含むため、撮影前には必ず飛行可能エリアの確認と、必要に応じた許可取得を行いたい。特にグループライドで使用する場合は、第三者への配慮も重要だ。

とはいえ、私有地での使用や、適切な許可が取れる環境であれば、休日のロングライド、特別な峠への挑戦、グループでの記念ライドなど、「ここぞ」という場面で一生残る映像を残せるはずだ。

自分の走りを客観的に見る。美しい景色の中を走る自分を記録する。仲間との思い出を新しい形で残す。Antigravity A1は、サイクリストの「記録」の概念を変える可能性を秘めている。

Antigravity A1

標準版:209,000円(税込)
エクスプローラーキット:249,000円(税込)
インフィニティキット:263,900円(税込)

  • 離陸重量:249 g(フライトバッテリー)/ 291 g(大容量フライトバッテリー)
  • クラス:EU C0(フライトバッテリー)/ EU C1(大容量フライトバッテリー)
  • 最大飛行時間:24分(フライトバッテリー)/ 39分(大容量フライトバッテリー)
  • 最大水平速度:16 m/s (Sモード、無風、海抜0m)
  • 最大風圧抵抗:10.7 m/s (レベル5)
  • カメラセンサー:1/1.28インチ
  • ビデオ解像度:
    • 8K: 7680×3840@30/25/24fps
    • 5.2K: 5248×2624@60/50/30/25/24fps
    • 4K: 3840×1920@100/30/25/24fps
  • 写真解像度:55MP (10496×5248)
  • 最大ビデオビットレート:170Mbps
  • 内部ストレージ:20GB
  • 映像伝送:OmniLink 360
  • ライブビュー品質:2K@30fps
  • 最大伝送距離:10 km (FCC、障害物や電波干渉がない場合)
  • 動作環境温度:-10℃ 〜 40℃

詳しくはこちら

問:Antigravity https://www.antigravity.tech/jp/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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