
杉浦佳子が「日本人最年長パラリンピック金メダリスト」として公式認定 53歳での金メダル獲得で
Bicycle Club編集部
- 2025年12月13日
パリ2024パラリンピックの自転車ロードレースで金メダルを獲得し、自身の持つ日本人最年長金メダル記録を更新した杉浦佳子(総合メディカル)が、日本記録認定協会より「日本人最年長パラリンピック金メダリスト」の認定を受けた。
パリ大会での金メダル獲得で記録更新
総合メディカル株式会社は12月11日、同社社員でパラサイクリング選手の杉浦佳子が、日本記録認定協会より「日本人最年長パラリンピック金メダリスト」として公式認定されたことを発表した。
杉浦は2021年の東京2020パラリンピックにおいて、ロードタイムトライアルとロードレースの2種目を制覇し、当時の日本人最年長金メダル記録を樹立。続く2024年のパリ大会でもロードレースで金メダルを獲得し、53歳にして自身の持つ記録を更新する快挙を達成した。
今回の認定は、このパリ大会での53歳という年齢での金メダル獲得が対象となったもの。認定日は2025年11月1日となっている。

認定を受け、杉浦はプレスリリースを通じてコメントを発表。「常識的に考えれば高齢である自分は競技のスタート地点にも立つことさえ困難だったと思います。そんな私を、『あなたならできる』と信じ、熱心にご支援ご指導してくださった皆さまのお陰」と周囲への感謝を述べた。
また、薬剤師としても活動する杉浦らしく、今後の活動について「皆さまの健康寿命の延伸や社会保険料の削減に貢献する活動にも積極的に力を入れていきたい」と、医療従事者ならではの視点で意欲を語っている。
いまだ進化の途上、2025年には1kmTTで世界新記録も
「最年長記録」の認定というとキャリアの集大成のように聞こえるが、杉浦に関してはあくまで通過点に過ぎないようだ。
リリースに記載された主な実績によると、杉浦は今年開催された「2025年 第94回全日本自転車競技選手権(パラサイクリング)」においても、1kmタイムトライアルで優勝しただけでなく、世界新記録を樹立している。さらに3km個人パシュートでも優勝を果たしており、50代半ばに差し掛かろうという現在もなお、世界のトップスピードを維持し、進化を続けていることを証明している。
2016年のレース中の落車による大怪我と高次脳機能障害を経て、2017年に奇跡的な復帰を果たしてから8年。紫綬褒章を2度受章し、名実ともに日本パラサイクリング界のレジェンドとなった杉浦だが、そのペダリングは留まることを知らない。
杉浦佳子コメント(プレスリリースより)
「この度は、日本記録認定協会様より「日本人パラリンピック最年長金メダリスト」として公式認定していただけましたこと、誠に光栄に存じます。スポーツの世界では、高い筋力や迅速な疲労回復力が必要とされ、常識的に考えれば高齢である自分は競技のスタート地点にも立つことさえ困難だったと思います。そんな私を、「あなたならできる」と信じ、熱心にご支援ご指導してくださった皆さまのお陰で、若手選手たちに勝利し、金メダルを獲得することができました。この栄誉は支えてくださった皆さまなしには成し得ませんでした。心より感謝いたします。
今後は、この貴重な経験を活かし、皆さまの健康寿命の延伸や社会保険料の削減に貢献する活動にも積極的に力を入れていきたいと考えておりますので、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。」
問:総合メディカル https://www.sogo-medical.co.jp/
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