
みんなが笑顔になるファンレース「セオサイクル・サイクルフェスティバル」
Bicycle Club編集部
- 2025年12月15日
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2006年の初開催から今年で17回目を迎えた「セオサイクル・サイクルフェスティバル」(通称、セオフェス)。過去にコロナ禍で中断を余儀なくされたものの、2023年に再開し、盛り上がりの勢いは増すばかり。会場の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイには朝早くから参加者が集まり、駐車場からバイクを降ろしてリュックやキャリーカートで荷物を運び、「今日の基地」をピットに作っていく。そう、今年も袖ヶ浦にセオフェスがやってきたのだ。大会当日のレポートをお届けする。
初心者から上級者まで「みんなが走れる」セオフェス
セオフェスの魅力は、レース経験や脚力に応じて選べる多彩なプログラム構成だ。午前に2時間エンデューロ(ソロ)と4時間エンデューロ(ソロ/チーム)が行われ、午後から個人ロードレースがスタートする。個人ロードレースのクラスは、初心者・中級者・上級者・レディース・小学生・シニア・ミルキー(未就学児)まで用意されていて、家族での参加や、午前・午後のダブルエントリーも可能。それぞれが自分のレベルに合わせて挑戦でき、初レースの人でも気負わずに参加できるのがうれしい。


午前8時20分、エンデューロが号砲!
午前8時20分、2時間&4時間エンデューロのスタートで会場の熱気が高まっていく。エントリー数はソロ276名、チーム216名(72チーム)の500名弱で、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイのコースは一周2,436m、最大斜度は4.2%。クルマやオートバイの本格的なレースが開催される場所だけに道幅も広く走りやすい。
そして、サイクリストたちが数周回を終えるころ、チームメンバーの動きが慌ただしくなってくる。ライダー交代のために計測タグを外して次走者へ素早く装着する――チームワークの見せ場だ。ただ、雰囲気は決してシリアス一辺倒ではなく、応援の声、仲間の笑顔、ちょっとしたミスに笑い声が起きたりして和やか。自然と「お祭り」のような空気が生まれていく。



もう一つの主役「豊富な出店ブース」
毎年、セオフェスを続けているセオサイクルは、首都圏を中心に131店舗のサイクルショップを展開する大きなグループ。会場ではそのネットワークを活かし、自転車パーツメーカーのサイクルブースが50社を超えた。多くの最新アイテムを確かめられるのはこの大会ならではだ。午前のレース後にリラックスしながら回る人、午後のレース前に新製品をチェックする人など、どのブースもにぎわっていた。走るだけのイベントではなく、「見る・触る・話す」の楽しさを共存しているのがセオフェスの魅力だ。



試乗エリアも好評! 多彩なモデルを味わう
会場内では試乗会も行われていて多彩なモデルを手軽に試せる。車種はロードバイク、クロスバイク、さらにはE-BIKEまでずらり。特設コースに加えて、レースの合間にサーキットコースを走れる機会も設けられていた。広々とした道でバイクの性能を味わう参加者から、「こんなに速いの!?」「E-BIKEは出足が違う!」といった感想が聞こえてきた。



午後は子どもから大人までのロードレースが華を飾る
午後のスタートを切るのは、ミルキー(未就学児)と小学生のキッズレース。小さな体で一生懸命ペダルを回す姿に観客から大きな声援が飛ぶ。続く上級・中級・初級クラスの大人たちのレースでは、ほのぼのしたキッズレースから一転してスピードを競うスリリングな展開に。同レベルの仲間と真剣勝負ができるからこそ、レースの醍醐味もぐっと深まる。




秋の「自転車の運動会」
幅広い層が楽しめるセオフェスは、さながら秋の「自転車の運動会」だ。例年、11月の3連休に開催されるため、参加を検討している人は夏ごろからのエントリー情報をチェックしよう。走って、応援して、話して、笑って、自転車がもっと好きになる1日をぜひセオフェスで体験してほしい。

競技内容&定員
■個人ロードレース
各クラス80名、初心者クラスのみ60名×2レースで合計120名
■2時間エンデューロ(ソロ)
■4時間エンデューロ(ソロ・チーム)
2時間ソロエンデューロ、4時間ソロエンデューロ:合計300名
4時間チームエンデューロ:200チーム
参加料金
■個人ロードレース 7,000円(中・高生6,000円、小学生3,000円、幼児2,500円)
■個人エンデューロ 2時間8,000円、4時間9,000円
■チームエンデューロ 8,000円/1人
第17回「セオサイクル・サイクルフェスティバル」
主催:セオフェス大会事務 一般社団法人 全日本実業団自転車連盟(JBCF)事業部
開催日:2025年11月23日(日)
開催場所:袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ(全長2,436m)
協賛:(株)イーコスモ/(株)エス・エム・ジェイ(SMITH JAPAN)/(株)オージーケーカブト/(株)CDJホールディングス/(株)カワシマサイクルサプライ/(株)キャットアイ/(株)クロップス/グローブライド(株)/サイクルヨーロッパジャパン(株)/(株)サカモトテクノ/塩野自転車(株)/敷島自転車(株)/シマノセールス(株)/(株)ジャイアント/(株)ジョブインターナショナル/ダイアテック(株)/井上ゴム工業(株)/(株)トップ/(株)日直商会/(株)服部産業(株)/パナソニックサイクルテック(株)/(株)ピーアールインターナショナル/(株)フカヤ/(株)フタバ/ブリヂストンサイクル(株)/ホダカ(株)/(株)MARINBIKESJAPAN/(株)マルイ/(株)丸石サイクル/丸八工機(株)/ミズタニ自転車(株)/リンエイ(株)/ヤマハ発動機販売(株)/(株)和田商会(ジェイミスジャパン) *50音順
(株)八重洲出版(CYCLE SPORTS)/(株)ADDIX(BICYCLE CLUB)
特別後援:セオサイクル
競技主管:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT:タナカ ダン PHOTO:松木雄一
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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