
プロ1年目の働きを評価 小山智也がブルゴスBHと2026年の契約を更新
せいちゃん
- 2025年11月05日
スペインのUCIプロチーム、ブルゴス・ブルペレット・BHは11月5日、チームに所属する小山智也との契約を2026年まで延長したことを発表した。プロチーム1年目ながら、アシストとしてチームの勝利に貢献した働きが高く評価された形だ。
チームのために働き、勝利に貢献したプロ1年目

大阪府松原市出身、27歳の小山は、今年がプロチームカテゴリー初年度。シーズンを通して、チームのために集団を牽引し、ボトルを運び、そしてエースの勝利のために働くアシスト(スペイン語でグレガリオ)としての重要な役割を担ってきた。
特にシーズン終盤のツアー・オブ・メントウゴウでは、総合優勝したカルロス・ガルシア(スペイン)のリーダージャージを守るために集団先頭で働き続けるなど、チームの勝利に不可欠な存在となった。その献身的な走りもあり、チームはツアー・オブ・ハイナン、トランスヒマラヤ・サイクリングレース、そしてツアー・オブ・メントウゴウでチーム総合優勝を飾っている。
シーズン序盤はチャレンジ・マヨルカからのツアー・オブ・オマーンでシーズンイン。春には就労ビザ取得のために一時帰国し、オープン参加したJクリテリウムツアーの宇都宮クリテリウムにてオープン参加ながら9番目にゴールするなどスプリンターとしての力も見せた。その後はヨーロッパでの拠点であるアンドラで高地トレーニングを積み、シーズン後半はトルコ、イタリア、中国と世界を転戦。プロチーム1年目からタフなレースプログラムをこなし、着実に成長を遂げた。
「ブルゴスは家のような存在」来季への意気込み

小山はチームのリリースを通じて、次のようにコメントしている。「2025年シーズンは、僕にとってUCIプロチームで走る初めての年でした。チームの規模やレベルの高さに驚かされることも多かったです。多くの挑戦がありましたが、スタッフやチームメイトの助けのおかげで、大きく成長することができました。ブルゴス・ブルペレット・BHは今や僕の家のような存在で、2026年に向けて契約を更新できたことをとても嬉しく思います。来シーズンは、チームの成功にさらに貢献できるよう、ベストを尽くします」
今回の小山の契約更新により、ブルゴス・ブルペレットBHは来季21人目の選手を確定させたことになる。チームはすでに、2023年にツール・ド・熊野などで活躍したジャムバルジャムツ・サインバヤル(モンゴル)や、ゲオルギオス・バグラス(ギリシャ)といった、日本のレースファンにもおなじみの選手たちとの契約更新を発表。
さらに、来季の新加入選手として、今年の「THE ROAD RACE TOKYO TAMA」で優勝を飾ったロレンツォ・クアルトゥッチ(現ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア)の獲得も発表しており、来季に向けた戦力は着実に強化されている。
来季に向けスペインへ「インタビューは後日お届け」
シーズン最終戦となったツアー・オブ・メントウゴウを終え、小山は日本に帰国。約3週間の短いオフを過ごし、今週中には再びヨーロッパへと渡り、スペインで年を越す予定だという。来シーズンへの準備はすでに始まっている。
バイシクルクラブでは、この貴重な帰国の機会に小山へのインタビューを実施。プロチーム1年目を戦い抜いた心境やヨーロッパでの生活、日本のロードレース界、そして来シーズンへの展望などをじっくりと語ってもらった。その模様は後日、改めてお届けする予定だ。
小山に加え、日本での実績が豊富な選手たちが揃う来季のブルゴス・ブルペレットBH。日本のレースへの参戦が実現すれば、大きな注目を集めることは間違いないだろう。プロチーム2年目となる小山の、さらなる飛躍にも期待がかかる。
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PROFILE
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている



















