
新競輪「PIST6」、2025年度下期の開催を一時休止 リニューアルに向け準備期間へ|JPF

Bicycle Club編集部
- 2025年08月27日
2021年10月に千葉市でスタートした、国際基準の新競輪「250競走(PIST6)」について、運営を手掛けるJPFは2025年8月26日、2025年度下期(10月以降)の開催を一時的に休止すると発表した。さらなる成長に向けた準備期間と位置づけ、開催形態の見直しなどを行い、準備が整い次第の再開を目指す。
若年層のファン獲得に一定の成果、一方で課題も
「PIST6」は、オリンピック種目「ケイリン」と同じ国際規格のルールや機材を用い、音楽や光の演出を駆使したスポーツエンターテインメントとして、従来の競輪とは異なる新たなファン層の獲得を目指して展開されてきた。
YouTuberのヒカル氏との連携などを通じて若年層を中心に注目を集め、公式投票サービス会員数が増加するなど一定の成果を挙げてきた。また、週末には多くの家族連れが来場するなど、地域の賑わい創出にも貢献してきた。
しかし、JPFは「当社単体でのマーケティングには限界があり、このままPIST6事業を継続することは経営戦略上困難」と判断。今後、他の車券発売事業者がPIST6の車券を取り扱いやすくなるよう、施行者である千葉市が開催形態の見直しを行うため、今回の休止を決定した。
競輪界への恩返し、未来への決断
JPFの渡辺俊太郎代表取締役社長は、今回の休止について「競輪をリブランディングし、新たなマーケットを作っていくという未来に進むための決断」であると説明。かつて競輪業界が厳しい状況にあった中、その再生とステータス向上のために私財を投じて国際規格の「TIPSTAR DOME CHIBA」を建設した経緯に触れ、「単独の力でマーケットを拡大しつづけることが出来なかったこと、そのために開催が一時的に休止することは大変申し訳ありません」とファンに謝罪しつつも、「カジノやスポーツベッティングが始まろうとしている現在、競輪のステイタス向上はその存続、発展のための急務」として、今回の決断への理解を求めた。
PIST6代表取締役社長の鈴木千樹氏も、「楽しみにしていたファンの皆様の期待に応えられず大変申し訳ございません」と述べた上で、「再開時にはさらにパワーアップしたPIST6を皆様にお届けできる様、全力で取り組んでまいります」と、リニューアルへの意気込みを語った。
休止期間中もドームは活用、スポーツ振興へ
開催休止期間中、会場である「TIPSTAR DOME CHIBA」は、高校生・大学生の競技力向上や大会開催などを通じて、地域のスポーツ振興や賑わいづくりの場として活用される予定だ。
新たなファン層を開拓し、競輪界に新風を吹き込んだPIST6。さらなる飛躍のための準備期間を経て、どのような進化を遂げて戻ってくるのか、その再開に多くの期待が寄せられる。
問:JPF https://www.jpf.co.jp/
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