U23新星・岩村元嗣、ソリューションテックと研修生契約！ツール・ド・ラブニール日本代表にも選出

将来のプロロードレース界を担う若手選手育成プロジェクト「Team NIPPO」は、サポート選手であるU23初年度の岩村元嗣（早稲田大学／チームユーラシア・iRCタイヤ）が、2025年8月1日よりイタリアのUCIプロチーム「ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ」にトレーニー（研修生）として加入したことを発表した。

高校三冠の実績を手に、ヨーロッパで飛躍

大阪府泉南市出身の岩村は、初芝立命館高校在学中に頭角を現し、2023年の四日市サイクル・スポーツ・フェスティバル（全国ジュニア）に加え、2024年には全国高校選抜とインターハイのロードレースを制覇。世代を代表するトップ選手として、今年4月に早稲田大学へ進学した。

大学進学後はTeam NIPPOの育成環境のもと、日本だけでなくヨーロッパに拠点をつくり活動。ベルギーのクラブチーム「ミニディスカーサイクリングチーム」に所属しながら、若手育成プログラム「RTA（ロード・トゥ・ラヴニール）」の欧州レースに参戦するなど、世界のトップを目指し厳しい環境で経験を積んできた。

今回の研修契約は、これらの活動と実績が評価されたもので、UCI（国際自転車競技連合）の規定に則り、今シーズン終了までプロチームの一員として活動することになる。

若手の登竜門「ツール・ド・ラブニール」へ

さらに、岩村は今月23日に開幕する若手選手の登竜門、U23版ツール・ド・フランスとも呼ばれる「ツール・ド・ラブニール」に、日本代表メンバーとして出場することも決定している。

大会終了後は、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの一員として、ヨーロッパおよびアジアで開催されるUCIレース（ワールドツアーを除く）に出場する予定だ。

Team NIPPOは、「これまでどおり早稲田大学およびチームユーラシア・iRCタイヤのメンバーとしての活動も継続します。今後はソリューションテック・ヴィーニファンティーニとも連携を図りながら、岩村選手のチャレンジスピリットを引き続き応援してまいります」とコメントしている。

高校卒業からわずか数ヶ月でプロチームへの扉を開き、世代最高峰のレースへの切符も手にした岩村。日本のロードレース界の未来を担う逸材の、世界を舞台にした挑戦に注目したい。