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山岳最終決戦はアレンスマン逃げ切り ポガチャルはマイヨ・ジョーヌ堅守|ツール・ド・フランス

アルプスの山中をめぐっているツール・ド・フランス2025終盤戦。今大会最後の山岳ステージに設定された第19ステージは、当初予定の129.9kmから93.1kmに短縮。最終登坂の超級山岳ラ・プラーニュで独走に持ち込んだテイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)が第14ステージに続く2勝目を挙げた。マイヨ・ジョーヌはタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)で変わらず。ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)と同タイムのステージ3位とし、総合トップの座を堅守している。

冬季五輪開催地アルベールヴィルを出発

今年の最終決戦地であるアルプスでの2連戦。前日は標高2000m級の山々を3つ上る最難関コースをこなした選手たち。続く第19ステージではラ・プラーニュの頂上を目指す。

当初このステージは129.9kmに5つのカテゴリー山岳を詰め込んだタフなルートが設定されていた。しかし、2つ目に上る予定だった1級山岳コル・デ・セジエで、牛の伝染性結節性皮膚炎が発生。被害を受けた農家の負担を考慮し、レースでの通過を取りやめ。アルベールヴィルをスタート後は前半部で上る予定だった2カ所の登坂区間をカットし、93.1kmのコースに変更となった。

© Keita YAMAUCHI

1992年冬季五輪の開催地だったアルベールヴィルをスタートしたプロトン。リアルスタートと同時にリドル・トレックがコントロールを担って、前日同様にジョナタン・ミラン(イタリア)でのポイント獲得を狙う。12.1km地点に設置された中間スプリントポイントでは、ミランがきっちりと1位通過。20点の加算に成功している。

ミランのミッションコンプリートを合図に集団は本格的に動きを見せ、ヨナス・アブラハムセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)や、アルベールヴィルが地元のアレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト、フランス)らがアクションを起こす。ボーダンが先頭に立ったところで、アレンスマンやプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)らが合流。最大9人のパックで超級山岳コル・デュ・プレへと入った。

© A.S.O / Charly Lopez

登坂距離12.6km・平均勾配7.7%のコル・デュ・プレでは先頭メンバーの入れ替わりが何度かあり、頂上まで5kmのところでログリッチ、レニー・マルティネス(バーレーン・ヴィクトリアス、フランス)、エイネル・ルビオ(モビスター チーム、コロンビア)、ブリュノ・アルミライユ(デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム、フランス)の4人に。やがてログリッチとマルティネスが抜け出す格好になって、そのまま頂上へ。マルティネスが1位通過で山岳ポイントを加算させている。

先頭2人にヴァランタン・パレパントル(スーダル・クイックステップ、フランス)も加わり、続く上り2級山岳コル・メ・ロズランへ。ここもマルティネスが1位通過し、山岳賞獲得へ執念を見せる。

© A.S.O / Charly Lopez

アレンスマン3度目のアタックで独走に持ち込む

20km近く続くダウンヒルでは、ログリッチがV・パレパントルとマルティネスを引き離す。下りでの最高時速は94.6kmをマーク。独走に持ち込むべく先を急いだが、メイン集団も迫っており、ラ・プラーニュ入口を目前にメイン集団へと戻された。

ラ・プラーニュは登坂距離19.1km・平均勾配7.2%。ところどころ10%近い勾配があるものの緩急の変化は少なく、一定リズムで頂上へと駆け上がっていく。16人のパックで上り始めると、フィニッシュ手前14.5kmでアレンスマンが1回目のアタック。これにポガチャルが反応し、ヴィンゲゴーも続いた。

© A.S.O / Charly Lopez

アレンスマンは1km進んだ先でもアタックするが、ここもポガチャルとヴィンゲゴー対応。ただ、ポガチャルがヴィンゲゴーのチェックを優先したこともあり、三度目となるアレンスマンのアタックを見送る。フィニッシュまで13kmを残して独走に持ち込んだアレンスマンに対し、ポガチャルとヴィンゲゴーはペースを緩め後続の合流を待つ格好。残り11kmで個人総合上位陣が固まるグループにポガチャルとヴィンゲゴーが加わった。

© A.S.O / Charly Lopez

強まる一方の雨の中を懸命に逃げるアレンスマン。約30秒後ろでは、ポガチャルがスピードアップ。ヴィンゲゴーのほか個人総合3位のフロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)、同4位オスカー・オンリー(チーム ピクニック・ポストNL、イギリス)も追随。トップ4グループとなって、ポガチャルが牽く形に。少しずつアレンスマンとの差を縮めていった。

さらに、残り2kmでリポヴィッツがアタック。マイヨ・ブランを争うオンリーを引き離す。ポガチャルとヴィンゲゴーはリポヴィッツの番手につけて、3人がアレンスマンを視界にとらえた。

残り1kmで14秒差。逃げるアレンスマンだが、フィニッシュ前500mでは7秒差まで迫られる。それでもトップは守り切って、今大会2勝目となるステージ優勝を決めた。

© Keita YAMAUCHI

歓喜のアレンスマンから2秒後、フィニッシュに向け踏み込んだヴィンゲゴーが2位でフィニッシュ。すぐ後ろにポガチャルがつけ、今大会最後の山岳ステージを終えた。

ポガチャル揺るがず

マイヨ・ジョーヌはポガチャルで変わらず。このステージではヴィンゲゴーが先着したことで、ボーナスタイムも絡んで総合タイム差が2秒縮まったが、それでも4分24秒差。十二分に優位な状況を保っている。ポガチャルは山岳賞でも首位を固めており、今大会2冠の可能性が高まっている。

また、ヤングライダー賞のマイヨ・ブラン争いにも動きがあり、先日タイム差が縮まったリポヴィッツとオンリーは1分3秒に再拡大。同賞と個人総合3位の地位を確かなものとしている。

© Keita YAMAUCHI

アルプスでの戦いを終え、翌26日の第20ステージではジュラ山脈へ。184.2kmのコースは大小のアップダウンが特徴的で、残り僅かなチャンスに賭ける選手たちが猛攻に出ることが予想される。

ツール・ド・フランス2025 第19ステージ 結果

1 テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)2:46:06
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+0’02”
3 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)ST
4 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+0’06”
5 オスカー・オンリー(チーム ピクニック・ポストNL、イギリス)+0’47”
6 フェリックス・ガル(デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム、オーストリア)+1’34”
7 トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)+1’41”
8 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)+2’19”
9 ヴァランタン・パレパントル(スーダル・クイックステップ、フランス)+3’47”
10 サイモン・イェーツ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、イギリス)+3’54”

個人総合成績

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)66:55:42
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+4’24”
3 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+11’09”
4 オスカー・オンリー(チーム ピクニック・ポストNL、イギリス)+12’12”
5 フェリックス・ガル(デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム、オーストリア)+17’12”
6 トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)+20’14”
7 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+22’35”
8 プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)+25’30”
9 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)+28’02”
10 ベン・オコーナー(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)+34’34”

ポイント賞

ジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)

山岳賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

ヤングライダー賞

フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)

チーム総合成績

チーム ヴィスマ・リースアバイク

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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