
まんが家夏福の、千葉県・手賀沼サイクリング!|夏福ゆるポタエッセイ vol.16

Bicycle Club編集部
- 2025年07月26日
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茨城エリアを中心にサイクリングを楽しんでいる、まんが家の夏福さん。今回は、茨城県から飛び出し、都心からのアクセスも良い千葉県の手賀沼エリアを走ってきた様子をレポートします。
スタートは我孫子駅!800mほどで手賀沼に到着
今回は千葉県北部にある手賀沼へとやってきました。一周約20km、道は平坦で休憩所も多く初心者にもピッタリなコースとなっています。
我孫子駅をスタートし800mほどで手賀沼に到着。渡船場跡地がありました。対岸の渡船場は道の駅しょうなんから手賀大橋を挟んだ辺りにあるようです。一般利用者や行商の人たちに親しまれていましたが、手賀大橋の開通により惜しまれながら役目を終えたと書かれていました
現在は色とりどりのスワンが休んでいましたよ。
この手賀沼は、昭和20年代まではたくさんの人が釣りや遊泳やを楽しみ、底が透き通って見えるほど綺麗だったのが、昭和30年代以降に宅地開発が急速に進んだことによって水質が悪化、環境問題を引き起こし、その結果昭和49年から平成12年までの27年間にわたり湖沼汚濁日本一という記録が続きました。
私も昔、テレビでアオコが異常発生し緑色に染まった沼を見た記憶があります。その後さまざまな浄化対策がおこなわれ、湖沼水質汚濁日本一を返上。目の前に見える水面はそんな過去があったとは思えないほど綺麗でした。
渡船場跡からは手賀沼をぐるっと反時計回りで進みます。しばらくは一般道を走るのですが、路面は綺麗で路肩も広く走りやすい。北柏ふるさと公園まで来たら園内を進んで対岸方面へ。この公園内にはカフェやレンタサイクルの貸出所がありました。先ほどの渡船場跡近くや商業施設にもレンタサイクルがあり、気軽にサイクリングを楽しめるのがいいですね。
対岸のサイクリングロードに出た途端にドーンと現れたモニュメント。地中に埋められている利根川から江戸川への導水菅の実物大(直径3m20cm)なんだそうです。とてもでかい。
いざ、手賀沼サイクリングロードへ!
さぁいよいよ手賀沼サイクリングロードを走りますよ!
手賀沼南側のサイクリングロードは歩行者やランナーと自転車が分けられていて舗装もとても綺麗で走りやすいです。
サイクリングロード沿いに建つ北千葉導水ビジターセンターが見えて来ました。
「手賀沼の水を浄化」「洪水を防ぐ」「暮らしに必要な水の供給」この3つの役割を持った施設で、館内には、北千葉導水の役割やしくみ、手賀沼の自然などがわかるさまざまな展示があるそうです。ビジターセンターの横にはプールのようなものがあり設置された看板の説明によると、これは利根川から送った水を一旦貯めて、手賀沼に注ぐ分と江戸川に送る分に分けている着水井という設備だということで、越流堰ゲートからは大きな水音とともに大量の水が手賀沼へと流れ込んでいましたよ。
先ほどのモニュメントのところでも、利根川、手賀沼、江戸川の方向と距離感がわからない上、その3点が繋がっていることに「利根川から手賀沼へ?さらに江戸川へも???」と頭の中がハテナでいっぱいになってしまったんですが、帰宅後マップで確認して3点の位置などを確認はできたものの「この距離をあの巨大な導水管が地中で繋がっている…???」と、またしても頭の中がハテナだらけになりました。
しばらく進むと道の脇に手賀沼に向かってポツンと椅子が立っていました。ベンチではなく珍しい形のひとり用の椅子。特等席ですね。
気になる石碑も多数点在
サイクリングロード沿いにはいたるところに石碑があります。こういった石碑や設置物などをみつけては気軽に立ち寄れるのがゆるポタのいいところ。
「藤姫伝説その六」の石碑。
継母に自身と恋人を殺されてしまった藤姫のお話です。石碑の裏に物語の途中部分と「其の六」と彫られていたので、こちら以外にも設置されていたようですが見落としていたようです。
「鼻喰い田」の石碑。
大井の追華城と戸張城との戦で田んぼに両将の一騎打ちで組み合いながら田んぼに落ち、泥の中で苦しさのあまり相手の鼻に喰らい付いたことから鼻喰い田と呼ぶようになったのだと鼻の形をした石碑の裏に彫られていました。
「黄金の亀」の石碑。
昔から手賀沼の深いところには黄金の亀が生息していると言い伝えられているそうです。「黄金」というところと金運の縁起物の亀ということと、某パワースポットにある撫でるとご利益があるとされる亀の石碑を思い出し、ご利益があるかも…と撫でておきました。
道の駅しょうなんでランチ!かぶのソフトクリームも!
東西に長い手賀沼のちょうど真ん中あたり、手賀大橋のたもとに建つ「道の駅しょうなん」に到着。サイクリングロードから直接入れるので助かります。こちらでランチにしましょう。
ちゃのごカフェで、道の駅が建つ柏市産の野菜をたっぷり使用した「しょうなん野菜バーガー」と「かぶソフトクリーム」を購入しました。分厚く切った柏市名産のかぶがサンドされているバーガーを食べようと思っていたんですが、かぶが採れない夏の間は柏市産の玉ねぎと夏野菜になるんだそうです。この野菜がどれも瑞々しくてすごく甘い。ボリュームもあって満足です。
かぶソフトクリームはクリームにかぶのペーストが練りこまれているんですが、あまり主張はなく美味しいソフトクリームでした。上にかかっているかぶの葉のパウダーがほろ苦くてこちらの方が野菜感がありました。笑
食後のソフトクリーム後のソフトクリーム
デザートまでしっかり食べたところでひとつ悩ましいことが……。
この道の駅には以前からずっと食べたかったピーナツソフトのお店が入っているんです。本店は千葉県の館山市にある木村ピーナツのピネキさん。めちゃくちゃ食べたい……。食べたいけどこのソフトクリームはいつか房総半島に走りに行けたら食べるんだ!と楽しみにしていたものなので、それまで取っておきたい気持ちがあるんです。かといってこのソフトクリームの存在を知ってからかれこれ10年以上経っているというのに、房総半島へのアクセスがしづらくいまだに行けておらず、この先もいつ行けるのかがわからない。そのソフトクリームがここにはある……。いや、やはり最初は本店で食べたい……。しかもさっきソフトクリームを食べたばかりだ…
食べました。
しばらく悩んだ末どんな味か知りたい!という欲望に負けました。
甘さ控えめでねっとりしていて濃厚。追加50円でトッピングした砕いたピーナッツはとても香ばしかったです。これがあのピーナッツソフト…!いつか本店にも行ってみたい。
ランチ後、サイクリングロード後半へ
道の駅を後にし、ふたたびサイクリングロードを快適に進みます。サイクリングロード脇にはあちこちにベンチや東屋、展望台があり、休憩場所に困りません。なかなかベンチがないところや、あっても人でいっぱいだとスルーしてしまいがちなので点在しているのは助かります。
手賀沼の右端までやってきました。手賀沼あけぼの橋を渡って対岸へと向かいます。この橋のちょっと手前にトトロの木がありましたよ。
手賀沼の北側はサイクリングロードではなく遊歩道で、公園の中を抜けたり道幅も狭いので歩行者に気をつけて走ります。この日は30度越えの暑い日だったんですが、緑がいっぱいで木陰が涼しく、南側とはまた違った感じで楽しめました。
手賀大橋まで走って来ました。
なにか居ますね…ズームしてみると河童…?ひょうきんなポーズをとった河童が4体(4匹?)輪になっています。調べたところ、手賀沼を昔のように泳げる場所にしたい!という願いのもと浄化対策をし、目に見える水質浄化のシンボルとして噴水を設置したのがこの場所で、あの河童たちは手賀沼に住んでいた河童ということなんだそうです。
前回の牛久沼の河童に続いて我孫子にも河童伝説があるみたいですよ。
あびこ農産物直売所あびこんに寄り道。農産物やお土産を販売している直売所や食堂、トイレなどがあり休憩スポットにいいですね。敷地内にもモニュメントがありました。
ちょっと寄り道!利根川に現存する渡し船に自転車と初乗船
手賀沼を一周するにはあと2kmほど残っているのですが、この後に寄りたい場所があるのでここで手賀沼からは離れて移動します。一般道を走り利根川に向かって約6km、小堀の渡しにやって来ました。
前回の牛久沼や今回の渡船場跡以外にも、これまで川に沿ったサイクリングロードなどを走っていて渡し船跡地の石碑を見かけることはあったんですが、利根川には現在も現役の渡し船があるというじゃないですか。しかも自転車と一緒に乗れるんです。これは乗らねばですよね。
この辺りでは、現在も運行している渡し船は利根川の上流にもう1箇所と、江戸川にも有名な「矢切の渡し」があります。連載のvol.2で横須賀の浦賀の渡しには行ったことがあるものの、乗りそびれてしまったので今回が渡し船初乗船になります。
自転車と船に乗ってる…!!!
「貸切だよ!部屋の中はクーラー効いてるからよかったら涼んでね」と物置だと思っていた扉の中を指差しす船頭さん。扉の中はキンキンにクーラーが効いていて最高だったんですが、ここはせっかくなので外で船を楽しみたい。出発までの間にひとしきり部屋の中や船の上を探検しておき、いざ出発。船に乗るということも自転車と共にということも新鮮で、ひとりで大興奮しました。
この渡し船は平成11年に循環バスが運行を開始するまで住民の通勤通学、生活の足として活躍していたそうです。昭和生まれの私としては「平成……。そんな近年まで生活の足として使われていたのか!」と驚いたんですが、平成11年は26年前だしギリギリ1900年代でした。全然近年じゃない。怖い。
乗船場は私が乗った側の岸に1箇所と、対岸に2箇所あり、対岸へと渡るのはもちろん観光船として各乗船場をぐるっと一周するなんてこともできます。料金は1運行経路200円で、なんと自転車や原付はひとり1台まで無料。ぜひ乗ってみてほしいです。
ちなみに「小堀の渡し」ですが読みは「おおほりのわたし」になります。小堀なのにおおほり。小さいのか大きいのか。
帰宅して手賀沼サイクリングのお土産をいただきました。
手賀沼をイメージして作られた「ぬまカレー」。地元産のほうれん草を使用した粗挽き肉のキーマカレーでコクがあってとっても美味しいです。写真では伝わりづらいですが、絶妙な深緑色でドロッと感がなんとも沼。綺麗になる前の沼を想像してしまうのはいいのでしょうか。道の駅しょうなんや農産物直売所あびこんで購入できます。
「手賀しぐれ」は手賀沼の水紋をイメージした和菓子で、こちらも写真じゃちょっとわかりづらいですがなるとのような「の」の字模様になっています。お茶に合う美味しさ。お店は手賀沼から少し離れた場所にあるのですが、私はたまたま寄ったスーパーマーケットの和菓子コーナーで発見し購入しました。
小径車の導入で幅広いサイクリングができるようになった!
ところで、今回の記事内のイラストや画像でチラチラ見切れていた自転車を見て「ん?」と思われた方いるでしょうか……そうです私、以前の記事で今はまだ買わないと言っておきながら、我慢ができずに小径車を買ってしまいました。スペースの問題で渋られていた家族の了承をちゃんと得て。
まだ数回しかお出かけできていませんが、ロードバイクともクロスバイクともレンタサイクルとも違う走り方ができて大満足です。
これからはこの小径車でもゆるゆるポタポタ、サイクリングを楽しんでいこうと思います。
▼いままでの連載はこちらから▼
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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