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UAEが逃げ向きステージでも強さ 自由与えられたウェレンスが独走勝利|ツール・ド・フランス

ツール・ド・フランス2025は第2週を終了。週の最後に行われた第15ステージは、169.3kmの丘陵コース。大人数の逃げが先行して、そのまま優勝争いへ。フィニッシュ前43kmでアタックを成功させたティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツ・XRG、ベルギー)が独走に持ち込み、フィニッシュ地カルカッソンヌに一番に到達。ツールでは初勝利、同時に全グランツール勝利を達成した。

城塞都市カルカッソンヌへ

ピレネーでの3連戦を終えたプロトンは、この日から少しずつアルプスに向かって東進する。スタート地ミュレは、ここ10年で3回目の登場。いずれもスタート地点を務めている。そこからカルカッソンヌへのルートは、前半は平坦、中盤から後半にかけて3つのカテゴリー山岳が控える丘陵コース。終盤にかけては下り基調で、中世の香りが息づく城塞都市カルカッソンヌへと駆け下りるイメージだ。

ピレネーではタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)が強さを発揮し、総合リードを拡大。山岳での戦いがひと段落し、このステージは逃げ有利との大方の予想だった。

© A.S.O / Charly Lopez

ヴィンゲゴーやリポヴィッツが一時後退する場面も

ヨナス・アブラハムセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)のアタックで始まったレースは、アタッカーが次々と動いたこともあってなかなか逃げが決まらない。出入りを繰り返している間に大規模な落車も発生し、個人総合3位でヤングライダー賞のマイヨ・ブランを着るフロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)が巻き込まれた。

© A.S.O / Charly Lopez

その後もたびたび集団が割れる状況となり、個人総合2位のヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)が一時的に後方に取り残される局面も。リーダーチームのUAEチームエミレーツ・XRGが、ヴィンゲゴーやリポヴィッツの復帰を待つようチーム無線で指示する流れとなった。

30km地点を前にしたマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)らのアクションが効果的で、やがて15人による先頭グループが形成される。後方では先頭合流を狙う選手たちが追走する様子も見られるが、先頭を行く選手たちはペースを落とすことなく突き進む。59.8km地点に設置された中間スプリントポイントは、マチューが1位通過。ポイント賞の首位に立つジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)がメイン集団からも遅れをとっており、同賞争いで3番手につけるマチューが点差を縮める形になった。

スタートから100kmに達しようかというところで、ようやくメイン集団のペースが落ち着く。先頭グループにもシャッフルがあり、リードするのは8人に。最大26人の追走グループが数十秒後ろに続いた。

© A.S.O / Charly Lopez

アタック決めたウェレンス、下りで加速

このステージ最後のカテゴリー山岳、2級パ・デュ・サンで先頭グループからマイケル・ストーラー(チューダー・プロサイクリングチーム、オーストラリア)がアタック。これをヴィクトル・カンペナールツ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、ベルギー)が追い、ウェレンスとクイン・シモンズ(リドル・トレック、アメリカ)も続く。頂上をストーラーが1位で通過後、さらに4人が先頭に合流する。

その直後だった。ウェレンスがアタック。フィニッシュまで43kmを残すが、ここからしばらくは下り。一瞬で他の選手を引き離し、独走態勢に持ち込んだ。

© A.S.O / Charly Lopez

快調に飛ばすウェレンスは、残り20kmで追走グループとの差を1分30秒近くまで拡大。この段階でメイン集団は7分差がついており、単独での逃げ切りの可能性が一気に高まった。

ウェレンスの勢いは最後まで衰えることなく、ひとりで大観衆が待つカルカッソンヌのフィニッシュへ。最後の数キロは併走するカメラバイクにポーズを決め、沿道の観客とはハイタッチ。翌21日のベルギー独立記念日を祝うべく、同国のチャンピオンジャージが躍動した。

ウェレンスはこれがツール初勝利。ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャではステージ優勝経験があり、これですべてのグランツールでの勝利を達成。今大会ではポガチャルのアシストとしてレースを構築する役目を担っているが、このステージでは自由が与えられ貴重なチャンスを生かしてみせた。

© A.S.O / Charly Lopez

ポガチャルがマイヨ・ジョーヌで大会第3週へ

ステージ2位争いは、残り3kmで追走グループから抜け出したカンペナールツが押さえた。その背後では3位をかけたスプリントが展開され、ジュリアン・アラフィリップ(チューダー・プロサイクリングチーム、フランス)が先着している。

以降、26位までが逃げメンバーで、メイン集団はウェレンスから6分7秒後にフィニッシュ到達。マイヨ・ジョーヌのポガチャルを筆頭に、個人総合上位陣はすべてこの中でレースを完了している。

© A.S.O / Charly Lopez

大会は残すところ1週間。翌21日は2回目の休息日となり、22日からレースが再開される。第16ステージは、“魔の山”モン・ヴァントゥの頂を目指す山岳ルートを走る。

ツール・ド・フランス2025 第15ステージ 結果

1 ティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツ・XRG、ベルギー)3:34:09
2 ヴィクトル・カンペナールツ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、ベルギー)+1’28”
3 ジュリアン・アラフィリップ(チューダー・プロサイクリングチーム、フランス)+1’36”
4 ワウト・ファンアールト(チーム ヴィスマ・リースアバイク、ベルギー)ST
5 アクセル・ローランス(イネオス・グレナディアーズ、フランス)
6 アレクサンドル・ウラソフ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
7 ヤスペル・ストゥイヴェン(リドル・トレック、ベルギー)
8 ジョルダン・ジュガット(トタルエネルジー、フランス)
9 ミケル・ヴァルグレン(EFエデュケーション・イージーポスト、デンマーク)
10 ヴァランタン・マドゥアス(グルパマ・エフデジ、フランス)

個人総合成績

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)54:20:44
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+4’13”
3 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+7’53”
4 オスカー・オンリー(チーム ピクニック・ポストNL、イギリス)+9’18”
5 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+10’21”
6 プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)+10’34”
7 フェリックス・ガル(デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム、オーストリア)+12’00”
8 トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)+12’33”
9 カルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアーズ、スペイン)+18’26”
10 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)+18’41”

ポイント賞

ジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)

山岳賞

レニー・マルティネス(バーレーン・ヴィクトリアス、フランス)

ヤングライダー賞

フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)

チーム総合成績

チーム ヴィスマ・リースアバイク

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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